ミディクロリア

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ミディクロリア(Candidatus Midichloria mitochondrii)はミトコンドリア細胞内共生するリケッチアであり、マダニ卵巣に見出される。この名は映画スター・ウォーズ・シリーズに登場しフォースに寄与する共生微生物ミディ=クロリアンに因んでおり、監督ジョージ・ルーカスの公認を得て命名されている[1]

長さ1.2μm、径0.45μmほどの桿菌で、鞭毛をもたず、グラム陰性である。 ミトコンドリア膜間腔に共生し、内膜に包まれた内容物を消化して増殖していると見られる。 細胞質中にも見出されるが、そこで増殖が可能なのかどうかは不明である。 共生部位は主として卵巣であり、経卵巣感染により垂直伝播していると考えられている。 雄には卵巣がないため共生部位は不明であるが、PCRによりDNAを検出できる場合がある。

研究室で実験的に維持しているマダニでは、時間が経つにつれて徐々に排除されることが知られているが、その場合でもマダニの生殖能力などに差は生じない[2]。 このことから、この生物は宿主に対して取りたてて大きな利害を及ぼさないと考えられている。 一方宿主ダニが吸血すると、それに応じてミディクロリアが増殖することが知られている [3]。 実際のところ、どのような共生関係にあるのかははっきりしていない。

分布

ヨーロッパおよび北米に生息する数種のマダニから見出されている[4]。 タイプ宿主はヨーロッパに広く分布するIxodes ricinusで、この種の野生個体からは地域を問わず100%の雌から検出される。

オーストラリアのマダニからも非常に近縁だと考えられる細菌が見出されているが、ミトコンドリアの膜間腔には共生しないなど若干性質が異なっている[5]。 またミディクロリアに比較的近縁と思われるDNA配列が世界各地の吸血昆虫やヒトを含む哺乳動物の血液から検出されているが、これらがどの程度ミディクロリアと共通した性質を持っているのかは不明である。

ゲノム

歴史

参考文献

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