ミハイル・イリーン
ソビエト連邦の児童文学作家 (1896–1953)
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経歴
ユダヤ系で、本名はイリヤ・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク(Илья Яковлевич Маршак、翻字例:Il'ya Yakovlevich Marshak)である。詩人・児童文学作家のサムイル・マルシャークは彼の兄に当たる。「ミハイル・イリーン」のペンネームを名乗ったのは兄との混同を避けるためだという[1]。妹のエレナ・イリーナも作家である。
1896年にウクライナのエカテリノスラフ県バハムト市(現在のアルチョーモフスク市[2])で技術者・発明家の息子として生まれる。1915年、ペテルブルク大学に入学。物理・数学を学ぶ。のち、クラスノダール工業大学化学科へ。1922年からはレニングラード工芸大学に通い、1925年に卒業。文筆業を開始したのは在学中で、児童雑誌「新しいロビンソン」への寄稿を行なった。一時、工場で働くが身体を壊して退職。1929年に結婚。その後は文筆業に専念する[3]。1953年にモスクワで没。
作風
科学啓蒙的な読み物を得意とし、代表作は夫人エレナ・セガールとの共著『人間の歴史』[4](Как человек стал великаном, 1940-46)。ほかに児童向けの『書物の歴史』[5]、『灯火の歴史』(Солнце на столе, 1927)[6]、『時計の歴史』[7]なども有名。またソ連の体制との折り合いは良く、第一次五ヶ年計画を肯定的に扱った『偉大な計画の話』(Рассказ о великом плане, 1930)などを上梓してもいる(代表作『人間の歴史』も唯物史観に基づくものと称されている)。『十万の質問』は中華人民共和国でベストセラーとなった。また、1939年には労働赤旗勲章を授与されている。