ムヨウラン属
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分布
名前の由来
属名 Lecanorchis は、ギリシャ語で lecane(皿、たらい)+ orchis(ラン)からなり、子房と花被の間に皿状の副萼があることから[4]。
種
日本に分布する種
和名の50音順とし、学名は基本的に Plant of the Wrold Online, Kew (PWOK)に準拠した。なお、いくつかの種において黄花品種が知られているが、ここでは変種以上のタクサのみとした。また分布については、日本での分布は本土と琉球列島とを区別し、国外の分布はPWOKに準拠した。
- アマミムヨウラン Lecanorchis moritae Suetsugu & T.C.Hsu, 2018(琉球) 絶滅危惧IA類(CR)(2025年、環境省) 花はエンシュウムヨウランに似て唇弁の側縁が赤いので、同所的に生育するよく似たシラヒゲムヨウランやウスキムヨウランと区別できる。現在のところ琉球列島の奄美大島のみから知られる[5]。
- アワムヨウラン Lecanorchis purpurea Masam. (1929) (日本本土、琉球:台湾) 絶滅危惧IA類(CR)(2025年、環境省) 茎はざらつき黒い。唇弁の中ほどと蕊柱は淡い紫色で、唇弁の先には白い毛が密生する。かつては L. trachycaula Ohwi (1965) の学名があてられていたが、基準標本が失われて実体不明だったムラサキムヨウランであることが判明したので、和名はアワムヨウランのままとして改めて選定基準標本の指定と学名の変更がなされた[6]。
- ウスギムヨウラン(ウスキムヨウラン) Lecanorchis kiusiana Tuyama (1955) (日本本土、琉球:朝鮮半島) 準絶滅危惧(NT)(2025年、環境省)唇弁の先には白い毛が密生し、中に紫の毛が混じるので紫の斑点があるように見える。
- エンシュウムヨウラン Lecanorchis suginoana (Tuyama) Seriz. (2005)(日本:台湾)
- オキナワムヨウラン Lecanorchis triloba J.J.Sm. (1908) (琉球:ニューギニア) 準絶滅危惧(NT)(2025年、環境省) 花色は唇弁が白く唇弁以外の花被片が濃褐色。Ylistでは、サキシマスケロクラン Lecanorchis flavicans Fukuy. (1942)(琉球) 絶滅危惧IA類(CR)(2017年、環境省)は、本種のシノニムとされた[7]。また、オキナワムヨウランモドキ Lecanorchis triloba var. clausa J.J.Sm. (2018)は、本種に似るもののつぼみのまま結実するので変種とされたが、PWOKではLecanorchis multiflora var. multiflora(サキシマスケロクラン)のシノニムとされた[8]。花被片の色は黄褐色。
- クロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. nigricans Honda (1931) (日本本土:台湾、中国福建省、タイ、ミャンマー) 絶滅危惧II類(VU)(2025年、環境省) 花は開かない。開花型の変種としてトサノクロムヨウランとヤクムヨウランが知られている[9]。
- シラヒゲムヨウラン Lecanorchis vietnamica Aver. 2015 (日本本土、琉球:台湾、ベトナム) 準絶滅危惧(NT)(2025年、環境省) 唇弁の先には白い毛が密生する。唇弁以外の花被片は淡褐色、L. flavicans var. acutiloba Fukuy.. (1942) はシノニムとされた。
- タブガワムヨウラン Lecanorchis tabugawaensis Suetsugu & Fukunaga, 2016 (琉球) 絶滅危惧IA類(CR)(2025年、環境省) ムロトムヨウランによく似て、唇弁の先は淡紫色で唇弁以外の花被片は淡い褐色だが、蕊柱や唇弁の形が異なり、唇弁の先の毛はごくわずか[10]。
- トサノクロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. patipetala Y.Sawa, 1980 (日本本土、琉球) クロムヨウランの開花型の変種[11]で、ヤクムヨウランとよく似る。唇弁の先は紫色、唇弁以外の花被片は淡褐色。
- ミドリムヨウラン Lecanorchis virella T.Hashim. (1989) (日本本土、琉球:台湾) 絶滅危惧IA類(CR)(2025年、環境省)
- ムヨウラン Lecanorchis japonica Blume (1856)(日本本土、琉球:朝鮮半島、台湾、中国福建省、湖南省) ホクリクムヨウラン Lecanorchis hokurikuensis Masam.(1963)は本種のシノニム。しかしYListでは独立種と認めている。
- ムロトムヨウラン Lecanorchis taiwaniana S.S.Ying, 1987 (日本本土、琉球:台湾、ラオス、インド・アッサム) 絶滅危惧IB類(EN)(2025年、環境省) 唇弁の先は紫色で紫色の毛がある。唇弁以外の花被片は淡い褐色。L. amethystea Y.Sawa, Fukunaga & Y.Sawa (2006)はシノニム。
- ヤクムヨウラン Lecanorchis nigricans var. yakusimensis T.Hashim., 1990. (琉球:台湾、インドネネシア・ジャワ) 絶滅危惧IA類(CR)(2025年、環境省) クロムヨウランの開花型の変種で、トサノクロムヨウランとよく似る[12]。
その他の種
- Lecanorchis betongensis Suddee & H.A.Pedersen (2011) (タイ)
- Lecanorchis bicarinata Schltr. (1922) (ニューギニア)
- Lecanorchis ciliolata J.J.Sm. (1929)(ニューギニア)
- Lecanorchis javanica Blume (1856)(ジャワ島、台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、ニューギニア)
- Lecanorchis latens T.P.Lin & W.M.Lin (2011) (台湾)
- Lecanorchis malaccensis Ridl. (1893)(タイ、ベトナム、ボルネオ島、マレーシア、スマトラ島)
- Lecanorchis multiflora J.J.Sm. (1918)(タイ、雲南省、ボルネオ島、マレーシア、スマトラ島、ジャワ島)
- Lecanorchis neglecta Schltr. (1911)(ニューギニア)
- Lecanorchis seidenfadenii Szlach. & Mytnik (2000) (マレーシア)
- Lecanorchis sikkimensis N.Pearce & P.J.Cribb (1999) (インド・シッキム州、ブータン)
- Lecanorchis subpelorica T.C.Hsu & S.W.Chung, (2010) (台湾)
- Lecanorchis thalassica T.P.Lin (1987) (台湾)
- アワムヨウラン
- タブガワムヨウラン
- ヤクムヨウラン