メキシコソテツ属

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メキシコソテツ属
ディオオン・エデュレ
(2024年12月 東京都 夢の島熱帯植物館
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 裸子植物 gymnosperms
: ソテツ綱 Cycadopsida
: ソテツ目 Cycadales
: ザミア科 Zamiaceae
: メキシコソテツ属 Dioon
学名
Dioon Lindl.
シノニム
  • Dion Lindl.
  • Platyzamia Zucc.
和名
メキシコソテツ属、ディオオン属

本文参照

メキシコソテツ属[1][2](メキシコソテツぞく、またはディオオン属[3][4]Dioon )はザミア科常緑樹からなる属。

属名はギリシャ語で2つ(dis)+卵(oon)を意味し、大胞子葉に2つの胚珠が対になってつくことにちなむ[4]

雌雄異株。樹高9メートル以上になるものもあるが、幹の生長は非常に遅く、高さ方向の生長は年平均で1ミリメートル未満ともされる[2]。葉柄や葉軸に刺は無い。葉は1回羽状複葉で、小葉の基部は細くならない(メキシコソテツ属の特徴)。小葉の基部に関節は無い。小葉の先は鋭形で、若苗時は先端付近の両縁に多くの刺を有するが、生長すると側縁部の刺はなくなる種もある。小葉は多肉性で非常に硬くなる。若苗時は柔らかいが、ソテツ科とは異なり、内側に巻くことはない。小葉の表面は蝋質で、植物全体がプラスチックで出来ているようにみえる。中央脈は無く、二又分枝する多数の葉脈が小葉の長軸に平行に伸びる。ザミア属に似るが、雌花の大胞子嚢は扁平で、鱗片上面に2個の胚珠がつく[3][5][4]。基本染色体数x=9[3]

下位分類(種)、分布と生育環境

2026年現在、世界の植物分類情報を提供する英国キュー植物園系のデータベース Plants of the World Online (POWO)においては、メキシコに17種、ホンジュラスに1種の計18種が認められている[6]。乾燥した岩礫地の山腹に自生する種が多い[4][2]

画像名称分布
Dioon angustifolium Miq.メキシコ (ヌエボ・レオン州, タマウリパス州)
Dioon argenteum T.J.Greg., Chemnick, Salas-Mor. & Vovidesメキシコ (オアハカ州)
Dioon califanoi De Luca & Sabatoメキシコ (プエブラ州, オアハカ州)
Dioon caputoi De Luca, Sabato & Vázq.Torresメキシコ (プエブラ州, オアハカ州)
Dioon edule Lindl.
ディオオン・エデュレ
メキシコ (ヌエボ・レオン州, タマウリパス州, ベラクルス州, グアナファト州, チアパス州, イダルゴ州, メヒコ州, ケレタロ州, サン・ルイス・ポトシ州)
Dioon holmgrenii De Luca, Sabato & Vázq.Torresメキシコ (オアハカ州)
Dioon merolae De Luca, Sabato & Vázq.Torresメキシコ (オアハカ州, チアパス州)
Dioon oaxacensis Gut.Ortega, Pérez-Farr. & Vovidesメキシコ (オアハカ州)
Dioon pectinatum Mast.ホンジュラス
Dioon planifolium Salas-Mor., Chemnick & T.J.Greg.メキシコ (オアハカ州)
Dioon purpusii Roseメキシコ (オアハカ州)
Dioon rzedowskii De Luca, A.Moretti, Sabato & Vázq.Torresメキシコ (オアハカ州)
Dioon salas-moralesiae Gut.Ortega & Pérez-Farr.メキシコ (オアハカ州)
Dioon sonorense (De Luca, Sabato & Vázq.Torres) Chemnick, T.J.Greg. & Salas-Mor.メキシコ (ソノラ州, シナロア州)
Dioon spinulosum Dyer ex Eichl.
ディオオン・スピヌロスム
メキシコ (ベラクルス州, オアハカ州)
Dioon stevensonii Nic.-Mor. & Vovidesメキシコ (ミチョアカン州, ゲレーロ州)
Dioon tomasellii De Luca, Sabato & Vázq.Torresメキシコ (ドゥランゴ州, ハリスコ州 , ナヤリット州)
Dioon vovidesii Gut.Ortega & Pérez-Farr.メキシコ (ソノラ州)

利用

メキシコではディオオン・エデュレD. edule の種子を毒抜きして[7]焼くか煮るなどして食用に、砕いて澱粉を採取し[5]、トルティーヤの材料にする。種子は薬用にもされる[4]。ホンジュラスでもD. pectinatum の雌球果を収穫し、同様に種子を毒抜きして食用にするほか、カトリックエルサレム入城の日に枝を使用する[8]

脚注

参考文献

外部リンク

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