モノアラガイ

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モノアラガイ(物洗貝)、学名 Radix auricularia japonica は、有肺目モノアラガイ科に分類される巻貝の一種。また、広義にはモノアラガイ科の種の総称。一般的にはモノアラガイ科やサカマキガイ科などの淡水域に産する小型貝類をまとめて「モノアラガイ」と呼ぶこともあるが、厳密には誤りである。なお、記載者のジェイ ( J.C.Jay ) はアメリカの貝類学者である。

殻高、殻幅20mm前後の卵円形。殻は薄質で、薄茶色~飴色でやや透明感があるが、模様彫刻はなく、成長脈があるのみである。また、殻口は広く、殻高の八割前後にも及ぶが、相対的に螺塔はとても低い。軟体は黒い斑模様があり、殻の上からでも透けて見えるため、生時は一見殻に模様が在るかの様である。その他軸唇は広く、また捩れ、臍孔はない。蓋もない。

生態

落ち葉や藻類死骸などを食べ、食性の幅は広い。雌雄同体で他個体と交尾し、寒天質の袋に入った数個から数十個の卵を水草や石などに6月頃から産み付ける。卵は2-3週間で孵化し、2-3ヶ月程で成熟、繁殖し、繁殖力は比較的強いとされる。

水面を逆さになって這うという行動を、日常的に行うことが知られている。

分布・生息環境

北海道から九州の日本各地と朝鮮半島に分布する。淀んだ小川やため池水田などのやや富栄養化の進んだ止水・半止水域に生息する。

個体数の減少

Status jenv NT.svg
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  • 県別レッドリスト
    • 絶滅危惧II類 - 富山県
    • 準絶滅危惧 - 新潟県・長野県・群馬県・埼玉県・千葉県・静岡県・愛知県・三重県・福井県・鳥取県・鹿児島県
    • 情報不足 - 広島県
    • その他 - 大阪府(要注目種)

数十年前までは普通種とされていたが、極端に富栄養化や汚染が進んだ場所では生息できないこと、サカマキガイハブタエモノアラガイなどの移入種との競合、圃場整備河川改修による環境の変化などの理由により激減した。

日本の環境省が作成した貝類レッドリストでは、2000年改訂版から「準絶滅危惧(NT)」として掲載された他、14府県で絶滅危惧種として名が挙がっている。

利用

近似種

参考文献

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