モバイローム

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(A) トランスポゾンは逆方向反復配列(TIR)と隣接している。(B) トランスポザーゼ英語版はTIRでトランスポゾンを切断する。遊離したトランスポゾンはゲノムの他の部分に挿入される。

モバイローム: mobilome)は、ゲノム中の可動遺伝因子の総体である。モバイロームは真核生物[1]原核生物[2]ウイルス[3]でみられる。モバイロームの構成は生命の系統によって異なり、真核生物のモバイロームの中心はトランスポゾンであるのに対し、原核生物ではプロファージプラスミドが主要な要素である[4]ヴィロファージはウイルスのモバイロームを構成する[5]

トランスポゾンはゲノム内で移動したり増幅したりするエレメントであり、真核生物のモバイロームの主要な構成要素である[4]。トランスポゾンは宿主の表現型とは無関係に、宿主細胞の転写翻訳機構を利用して自身を切り出し、ゲノムの異なる部分へ挿入するため、遺伝的寄生体とみなされる[6]

真核生物のトランスポゾンは、種子が斑入りになるトウモロコシZea mays)で最初に発見された[7]バーバラ・マクリントックはトウモロコシのAc/Dsシステム英語版について記載し、Ac遺伝子座Ds遺伝子座のゲノムからの切り出しを促進し、切り出されたDsエレメントが色素の産生を担う遺伝子コーディング領域に挿入されることで変異を引き起こしていることを明らかにした[8]

トランスポゾンの他の例としては、出芽酵母Saccharomyces cerevisiae)のTy因子英語版キイロショウジョウバエDrosophila melanogaster)のP因子英語版がある。Ty因子は逆転写酵素をコードするレトロトランスポゾンであり、自身のmRNA転写産物をゲノムの他の部分に挿入可能なDNAに変換することができる[9][10]。P因子は生殖細胞系列でゲノムにランダムに挿入されることで変異を引き起こすが、体細胞ではこうした現象は起こらない[11]

原核生物のモバイローム

ウイルスのモバイローム

出典

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