ヤマトシマドジョウ
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| ヤマトシマドジョウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ヤマトシマドジョウ(佐賀県産) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Cobitis matsubarae Okada & Ikeda,1939 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ヤマトシマドジョウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Yamato spined loach |
ヤマトシマドジョウ (学名: Cobitis matsubarae) は、コイ目ドジョウ科シマドジョウ属に分類される淡水魚である。日本固有種。また、ヤマトシマドジョウは、ヤマトシマドジョウ種群(Cobitis sp. ‘yamato’ complex)に属する種類の総称としても使われる。異種間交雑に由来する異質四倍体性種であることから、生物学的に特異的で、重要な種[1]。本種は本種を報告した記載文に不備があり、命名規約上「matsuabrae」は明らかに無効である。しかし、これまで多くの論文や書籍でこの学名が記載されてきたため、ここではこの学名を採用する。
形態
生態
分類
嘗てはタイリクシマドジョウ(Cobitis taenia)と同種とされたが、遺伝的、形態的に異なる為別種として分けられた[3]。
2011年、宮崎県大淀川水系に分布する本種の個体群は独立種だと示され、2015年、オオヨドシマドジョウという和名が与えられて新種記載された。同様に、山口県の一部地域に生息するヤマトシマドジョウの個体群は遺伝的差異があり、別種と判断されたことで、ヤマトシマドジョウA型と命名された。ただし、研究は発達途上である[4]。
本種は、染色体数の異なる5型(2n=82、86、90、94、98)が存在する。これら5型は染色体が異なることから、交雑不可能と推測され、別種であると考えられる[4][3]。
- 博多湾型(染色体数82本)
福岡県西部(博多湾に注ぐ水系と接続する用水路)に分布する。
- 筑紫型(染色体数86本)
福岡県南部、佐賀県東部、大分県西部、熊本県北部(筑後川水系やその周辺の河川や接続している用水路)に分布する。
- 遠賀川型(染色体数90本)
福岡県北部(遠賀川水系)と接続する用水路に分布する。
- 瀬戸内海型(染色体数94本)
山口県中部、福岡県東部、大分県北部(山口県中部の瀬戸内海流入、福岡県の瀬戸内海流入河川、国東半島を除く大分県北部)に分布する。体側の斑紋が縦条傾向で、地色が白い。約2万年前の最終氷期には山口県と九州は陸続きで、一つの大きな水系が形成されていたと考えられており、それが反映されていると考えられる。
- 長門国型(染色体数98本)
上記以外の地域に分布するものは、染色体数がよくわかっていない。
人間との関係
観賞魚として販売され、飼育される事がある。