ヤマトヌマエビ

From Wikipedia, the free encyclopedia

ヤマトヌマエビ(大和沼蝦、学名:Caridina multidentata)は、エビ目(十脚目)ヌマエビ科に分類されるエビの一種。インド太平洋沿岸の河川に生息する淡水生のエビである。日本産ヌマエビ科の中では大型種で、ペットとしても人気がある。学名は Caridina japonica が長く用いられてきたが、2006年C. multidentata の記載が明らかになり、C. japonicaシノニムとなった[1]

成体の体長はオス35 mm・メス45 mmほどであり、ヌマエビ類としては大きい。メスの方が大きくて50 mmを超えることもあり、体つきもずんぐりしている[2][3]。複眼は黒く、複眼の間にある額角はわずかに下向きで、鋸歯状のが上縁に11-27個、下縁に4-17個ある。5対の歩脚は短くがっちりしていて、このうち前の2対は短く、先端に小さながある。

体色は半透明の淡青色-緑褐色の濃い色で、尾の中央に三角形の黒い小斑、尾の両端に楕円形の黒い斑点がある。体側には線状に赤い斑点が並ぶが、オスは点線状(・・・)、メスが破線状(- - -)である。また、個体によっては背中の真ん中に黄色の細い線が尾まで走る[4]

スジエビテナガエビ類は脚や眼柄、額角が長い。トゲナシヌマエビは体型や生息地が似ているが、やや小型で体側に斑点がないので区別できる。

分布

マダガスカルフィジー日本まで、インド太平洋沿岸の熱帯亜熱帯域に広く分布する。日本での分布域は日本海側は鳥取県以西、太平洋側は千葉県以南の西日本とされる[1][4]で生活する幼生期(後述)に、海流に乗って分散するため分布域が広く、海洋上に孤立したの小河川にも生息している。

暖流が流れる海に面したの、上流域の渓流や中流域に生息する。九州以北に産するヒメヌマエビ属の中ではトゲナシヌマエビと並んで遡上する力が強い。川や海の改修工事や水質悪化、熱帯魚の業者による乱獲などで、野生の個体は減少している。ダムの建設によって遡上が困難になり、生息域が狭まった川もある。

生態

人間との関係

出典

Related Articles

Wikiwand AI