ヤムナー川
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概要
経済
歴史
インド北部における地殻変動によって川の流れが東に変化し、ガンジス川の支流となった。
神話
ヤムナー川の女神は、インド神話における太陽神スーリヤとサンジュニャーの子で、死者の国の王ヤマの妹であるヤミーとされている[1]。
ヤムナー女神の誕生の由来は『マールカンデーヤ・プラーナ』において説明されている。サンジュニャーは夫である太陽の熱と光に耐えられず、夫の前で目を閉じていた。スーリヤは侮辱されたと感じ、彼女が示した抑制ゆえに、息子はヤマ(「抑制」)と呼ばれるだろうと言った。すると女神は動揺し、その視線は揺れ動いた。太陽はそれを見ると再び怒り「今度は私を見ると視線をさまよわせている。だからお前は、流れ動く川となる娘を産むであろう」と宣言した[2]。こうして夫の呪いによって、ヤマとヤミーは双子として夫婦の間に産まれた。
『リグ・ヴェーダ』10.10の「ヤマとヤミーとの対話」は、ヤマとヤミーの兄妹による会話体の作品である。この作品においてヤミーはヤマに子孫を残す必要性を訴えて結婚を迫るが、ヤマは兄弟姉妹婚は天則に沿わない行為だとして拒む[3]。同作品の別の賛歌にてヤマからは最初の人類が生まれたとされているが、この母がヤミーかどうかは明らかになっていない。
また、『バーガヴァタ・プラーナ』においてはヤムナーはインド神話の英雄クリシュナを夫にしており[4]、1億人以上いるクリシュナの妻の中でも、特に主要な8人の妻の一人として数えられている。
自然
環境
ヤムナー川は世界で最も汚れている川の一つとされている。特に首都ニューデリー周辺では、排泄物の57%が流入していることもあり、深刻な状況になっている。このため、何度も浄化が試みられたが、それらの努力が徒労であることを証明するに留まっている。インド政府も5億ドル近くを投じてヤムナー川の浄化を図ったが、多くの生活排水処理施設が資金不足や故障に見舞われ、生活ゴミによる汚染は拡大を続けている。さらに、年間のうち9ヶ月にわたって川の水が停滞し続けているため、この状態が長く続く状態になっている。デリー都市圏は1日あたり32億9,600万リットルもの生活排水を川に流していることから、インド政府は5ヶ年計画で処理施設の再建または修理し、川に流す計画を準備している。
このほかヤムナー川の汚染に対しては、政府の環境森林省国家保全河川局が1993年から行っている「ヤムナー川アクションプラン」により、環境森林省がハリヤーナー州の12の町とウッタル・プラデーシュ州の8つの町、そしてデリーを対象に浄化の取組みを行っている。国際協力銀行はこのアクションプランに対し、21ヶ所のうち15ヶ所の取組みについて177億7,300万円の長期低金利貸付を行う形で参加している。このインド政府による下水処理施設の改修計画は、2010年までに川の水質を90%にまで改善することを予定している[6]。
2023年、デリー周辺のヤムナー川一帯が廃棄物と化学物質による泡で覆われるなど環境汚染が深刻化した[7]。



