ラスト・レコーディング〜彼方の岸辺で
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収録曲の大部分はオリジナルの新曲で、フランク・シナトラやメル・トーメ等のクルーナー歌手からの影響が反映されており、ラリー・ホールのアレンジによるオーケストラがフィーチャーされた[2]。
「マスカレード」、「ハミングバード」、「ア・ソング・フォー・ユー」はラッセルが過去に発表した曲のリメイクである。ラッセルは本作の制作と並行して、これらの曲をトミー・リピューマ(前作『ライフ・ジャーニー』のプロデューサー)の誕生日パーティーで演奏するために、バンドの練習用として新アレンジで簡単な録音をしたところ、本作と相性が良いと判断されて、最新ヴァージョンのレコーディングに至った[3]。
レコーディングは2016年5月末に完了し、ラッセルが死去する2か月前の2016年9月には、最終ミックスの完成に至った[4]。
アメリカ通常盤は12曲入りだが[5]、デラックス・エディション盤では「ザ・ナイト・ウィ・フェル・イン・ラヴ」、「インサイド・ザ・ナイト」、「スイート・ヴァレンタイン」、「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」が追加されて16曲入りとなっており、日本盤CD (SICX-93)の内容はデラックス・エディション盤に準じている。
評価
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「『ライフ・ジャーニー』ほどキャリアの総括に相応しい作品ではないが、最終章としては悪くない。何曲かの価値ある曲がある一方、全体的な構成が不格好という、ラッセルの大部分の作品に見られた奇妙さが、ここでも貫かれているから」と評している[6]。また、Hal Horowitzは『アメリカン・ソングライター』誌のレビューで5点満点中3.5点を付け「このロマンティックで思慮深い様式美的な作品でなく、ラッセルの全作品を音楽的に俯瞰した作品を求める向きは、がっかりするかもしれないが、これこそ彼が遺したかったアルバムなのだ」と評している[2]。