リナルドとアルミーダ (ブーシェ)
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| フランス語: Renaud et Armide 英語: Rinaldo and Armida | |
| 作者 | フランソワ・ブーシェ |
|---|---|
| 製作年 | 1734年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 133.5 cm × 170.5 cm (52.6 in × 67.1 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『リナルドとアルミーダ』(仏: Renaud et Armide、英: Rinaldo and Armida)は、18世紀フランス・ロココ期の巨匠フランソワ・ブーシェが1734年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。1734年に王立絵画彫刻アカデミーに入会を認められたブーシェが、その際に提出したのが本作である[1][2][3][4]。以降、作品は同アカデミーのコレクションにあったが、フランス革命中に接収され、1793年以来[2]、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。
1731年にイタリア留学からフランスに戻ったブーシェは、本作によって一躍その名を上げた[1]。作品の主題は、16世紀イタリアの詩人トルクァート・タッソ (1544-1595年) の1581年の叙事詩『解放されたエルサレム』 (16:17-23) から採られている[1][3][4][5][6]。『解放されたエルサレム』は、イエス・キリストの墓を異教徒から取り返すべく出発した十字軍の騎士たちの冒険を英雄的な調子で詠った長編叙事詩である[5]。騎士たちの1人であるリナルドは魔法の庭園で魔術使いアルミーダの美しさに魅せられる[5]。アルミーダはリナルドの仲間たちを怪物に変えてしまっていたが、彼らを助けたリナルドに復讐しようとしていた。結局、リナルドは、最後にアルミーダのもとを去ることとなる[3]。
作品
キリスト教の騎士と異教徒の娘が恋に陥るというこの物語は、17世紀のアンニーバレ・カラッチ[6]、ドメニキーノ[5]、シモン・ヴーエ、ニコラ・プッサンなど多くの芸術家たちの霊感源となった。18世紀の画家ブーシェは、このよく知られた主題にロココ風の優美な表現を与えている[1]。
この作品では、盾を手放し、魔女アルミーダに夢中になるリナルドの姿が描かれている。背後には壮麗なバロック様式の建築が見え、恋人どうしの甘美な世界と対比をなす[4]。ブーシェが描きたかったのは十字軍の物語ではなく、若い男女の恋の戯れであり、何よりもアルミーダの輝くような肉体にほかならない。子供のようにあどけない顔とは対照的に、彼女の胸や手脚はよく発達し、豊かなものとなっている。この女性の肉体の美しさと官能性こそ、ブーシェの絵画を貫く真の主題である[1]。ちなみに、ブーシェの妻マリー=ジャンヌがアルミーダのモデルを務めたと伝えられている[4]。