リベカの出発
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| フランス語: Le Départ de Rébecca 英語: The Departure of Rebecca | |
| 作者 | フランチェスコ・ソリメーナ |
|---|---|
| 製作年 | 1730年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 107 cm × 158 cm (42 in × 62 in) |
| 所蔵 | フェッシュ美術館、アジャクシオ (コルシカ) |
『リベカの出発』(リベカのしゅっぱつ、仏: Le Départ de Rébecca, 英: The Departure of Rebecca)は、17-18世紀のイタリアの画家フランチェスコ・ソリメーナが1730年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。現在、コルシカのアジャクシオにあるフェッシュ美術館に所蔵されている[1]。
『旧約聖書』中の「創世記」 (第24章1-28) によれば、カナンの地に住んでいたイスラエルの族長アブラハムは、忠実な老僕エリエゼルに息子イサクのために妻を探し出してくるようにと命じ、彼をアブラハム自身の故郷に遣わした[2]。そこで、エリエゼルはラクダ10頭に贈り物を積んで出立し、メソポタミアのアラム・ナハライム地方にあったナホルの住む町に向かった[2]。
彼は町はずれの井戸端に着くと、「私とラクダに水を飲ませてくれる女性を、イサクの妻とすることを認めてください」と神に祈った[2]。すると、そこへナホルの息子ベトエルの娘リベカが水瓶を持って現れた。彼女は若くて、大変美しい女性であった。エリエゼルが彼女に水を飲ませてほしいと懇願すると、リベカは喜んで彼に水を飲ませ、さらに井戸から水を汲んできてすべてのラクダに水を飲ませた。かくして、エリエゼルがリベカにイサクの妻としてカナンの地に来るようにと伝えると、彼女は承諾し、イサクのもとへ向かったのである[2]。
作品

本作は、ソリメーナ円熟期の様式に典型的な構図を持っている[1]。人物像が多数描かれ、相反する動きが見られるにもかかわらず、構図は優雅で厳粛なもので、空間に堅固に収まっている。表現されているのはイサクと婚約したリベカが家族に別れを告げる場面であるが、この聖書の主題は滅多に描かれていない。右側にいる胸当てと赤い外套を身に着けた人物はエリエゼルである[1]。
早朝の光の中、リベカの宮殿内の階段上で、差し迫った出発の準備がされていることが見て取れる。召使はまだリベカの服を整えるのに忙しいが、前景にいる後ろ向きの馬上の人物は、出発する時が来たことを示している。リベカが恭しく父親の手に口づけをしている一方、父親の左側には青い頭飾りを着けた母親が憂鬱そうに立っている。エリエゼルに半分隠れているリベカの弟は涙を拭っている。彼ら主要人物たちは優雅な曲線上に配置され、構図を形作っている[1]。
前景の犬、後景でシーツを広げている召使などの二次的な描写が、作品の厳粛さや情感を損なうことなしに全体のざわめいている感じに貢献している[1]。ちなみに、最前景中央左寄りに見える青年は、『洗礼者ヨハネ』 (プラド美術館、マドリード) と同一のモデルの人物である[3]。ソリメーナに典型的なそこら中に見られる黒い陰が光や真珠色の色彩と競合している[1]。