ル・ゲィ・マリアージュ
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脚本のビトンとムンツは、代表作に映画『原色パリ図鑑』シリーズ(1997年、フランス)などがあるフランスの脚本家コンビ。
初演は、2010年10月15日 - 2011年5月28日、パリのヌーヴォーテ劇場において、ジョゼ・ポールとアニエス・ブーリーの演出により上演され [1]、2011年のモリエール賞最優秀コメディ賞にノミネートされた [2]。 日本では、東京六本木のトリコロールシアターが、岩切正一郎の翻訳により『ル・ゲィ・マリアージュ〜愉快な結婚』として、2023年から公演を重ねている [3]。
本作は、結婚を条件に多額の遺産を相続した男性が、同性婚制度を利用して親友と結婚するというコメディだが、初演は、フランスで「同性婚法」が成立する2年半前[注 1] [4] [5]。 その内容から、同法成立後にも話題を呼んだ [6]。
いわゆるブールバール劇(フランスの娯楽喜劇)であり、日本の初演で演出を務めた横内謙介によれば、「ウソからまことが生まれる類のウェルメイドな喜劇」。古典的なボーヴル(間違いと誤認を軸にした喜劇)の仕掛けを用い、テンポの良い掛け合いと登場人物間の裏表がユーモラスに展開する [7] 。その笑いの中にも、人間性の解放、親子関係の回復などの普遍的なテーマのほか、LGBT、経済格差、宗教、忖度といった現代的な問題がちりばめられており、脚本の翻訳をした岩切正一郎は、「今の日本の政治・社会状況にもヴィヴィッドに絡んでくる芝居」としている [5]。