レッドグリーンテスト
光の波長を利用した視力の検査方法
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概要

レッドグリーンテストは、主に近視や遠視の矯正が適切であるか、あるいは過矯正(度数が強すぎる状態)になっていないかを確認するために実施される[1][3]。この検査は、光の波長の違いによって眼内での屈折率が異なる「軸上色収差」という物理現象を応用している。被験者は、赤色と緑色の背景に描かれた指標(二重丸や数字など)を比較し、どちらがより鮮明に見えるかを回答することで、網膜状での焦点位置を特定する[4][5]。
光は波長によって屈折する度合いが異なり、波長の長い光ほど屈折しにくく、短い光ほど屈折しやすい性質を持つ。可視光線において、赤色は波長が長く、緑色は波長が短い[6][7]。眼球の光学系(水晶体や角膜)を通る際、赤色の光は網膜のやや後方に、緑色の光は網膜のやや手前に焦点を結ぶ傾向にある[6][8]。正視あるいは適切な矯正がなされた状態では、赤色と緑色の焦点が網膜を挟んで等距離に位置するため、両方の指標が同等の鮮明さで見える[1]。
- 赤がはっきり見える ⋯ 焦点が網膜の手前にあることを示し、近視の未調整(低矯正)あるいは遠視の過矯正が疑われる。
- 緑がはっきり見える ⋯ 焦点が網膜の後方にあることを示し、近視の過矯正あるいは遠視の未矯正(低矯正)が疑われる。
- 同じくらいに見える ⋯ 焦点がちょうどよい位置にあり、しっかりと矯正が出来ている状態。
光学的には、赤と緑の焦点の間隔は約0.5D(ディオプター)に相当するとされており、この微細な差を利用して度数の追い込みが行われる[7][9][10]。
検査手順
臨床的意義
留意点
- 本検査は「色の名前」を答えるものではなく、指標のコントラストを比較するものであるため、先天色覚異常を持つ被験者であっても、実施自体は可能である[11]。ただし、重度の色覚異常、網膜の桿体に問題がある場合、錐体疾患、成熟白内障(茶褐色白内障)、角膜移植後の患者など、光の分散や色を正しく認識できない条件下では適用に制限がかかる場合がある[7][12]。
- 乱視矯正の有無によって等価区間に有意な差がないことから、赤緑二色テストは乱視(円柱)を補正する前と後のどちらの段階で使用しても有効であり、信頼できる[13]。
- 瞳孔の大きさや部屋の明るさが検査結果に影響を与えるため、適切な照明環境下で行われる必要がある[14]。
- 高齢になると目のメディア(水晶体など)の散乱などで緑が見えにくくなる傾向(視力低下)は確認されたものの、赤と緑のピントのズレ幅(約 0.20 D)自体は若い人と変わらない。そのため、若者・高齢者どちらの臨床現場でも問題なく使用できる[15]。

