Wikiwand AI

レプチャ文字 (Unicodeのブロック)

From Wikipedia, the free encyclopedia

範囲 U+1C00..U+1C4F
(80 個の符号位置)
主な言語・文字体系
レプチャ文字 (Unicodeのブロック)
Lepcha
範囲 U+1C00..U+1C4F
(80 個の符号位置)
面 基本多言語面
用字 レプチャ文字
主な言語・文字体系
割当済 74 個の符号位置
未使用 6 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
5.1 74 (+74)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
テンプレートを表示

レプチャ文字(レプチャもじ、英語: Lepcha)は、Unicodeの62個目のブロック。

インドのシッキム州に居住するレプチャ人によって話されるシナ・チベット語族のレプチャ語を表記するためのレプチャ文字(或いはロン(Rong)文字)を収録している。

レプチャ文字はチベット文字から派生した文字で、更にチベット文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では短母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。書字方向はラテン文字やキリル文字などと同様に左から右へと横書き(左横書き)し、下に行を送る。単語毎に分かち書きをする。

他のブラーフミー系文字とは異なり、子音クラスタを表す際にヴィラーマのような殺母音記号を用いず、末子音を表す固有の子音記号を用いる。また、子音字に-l-を介音として持つ子音クラスタを一つの子音として扱う文字が含まれているのが特徴である。

母音記号はものによっては文字の左側に付けられるものもあるが、Unicodeにおいては子音字→母音記号の順に入力することとなっており、符号上の文字の置かれる順序と実際のレンダーにおける表示順とが入れ替わる場合がある。

加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(レプチャ数字)を有している。

符号位置の順序はおおむね伝統的なレプチャ文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン5.1において初めて追加された。

収録文字

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 ラテン文字転写
子音字
U+1C00 ᰀ LEPCHA LETTER KA 子音[k]を表す。 k
U+1C01 ᰁ LEPCHA LETTER KLA 子音列[kl]を表す。 kl
U+1C02 ᰂ LEPCHA LETTER KHA 子音[kʰ]を表す。 kh
U+1C03 ᰃ LEPCHA LETTER GA 子音[ɡ]を表す。 g
U+1C04 ᰄ LEPCHA LETTER GLA 子音列[ɡl]を表す。 gl
U+1C05 ᰅ LEPCHA LETTER NGA 子音[ŋ]を表す。 ng
U+1C06 ᰆ LEPCHA LETTER CA 子音[t͡ɕ]を表す。 c
U+1C07 ᰇ LEPCHA LETTER CHA 子音[t͡ɕʰ]を表す。 ch
U+1C08 ᰈ LEPCHA LETTER JA 子音[d͡ʑ]を表す。 j
U+1C09 ᰉ LEPCHA LETTER NYA 子音[ɲ]を表す。 ny
U+1C0A ᰊ LEPCHA LETTER TA 子音[t]を表す。 t
U+1C0B ᰋ LEPCHA LETTER THA 子音[tʰ]を表す。 th
U+1C0C ᰌ LEPCHA LETTER DA 子音[d]を表す。 d
U+1C0D ᰍ LEPCHA LETTER NA 子音[n]を表す。 n
U+1C0E ᰎ LEPCHA LETTER PA 子音[p]を表す。 p
U+1C0F ᰏ LEPCHA LETTER PLA 子音列[pl]を表す。 pl
U+1C10 ᰐ LEPCHA LETTER PHA 子音[pʰ]を表す。 ph
U+1C11 ᰑ LEPCHA LETTER FA 子音[f]を表す。 f
U+1C12 ᰒ LEPCHA LETTER FLA 子音列[fl]を表す。 fl
U+1C13 ᰓ LEPCHA LETTER BA 子音[b]を表す。 b
U+1C14 ᰔ LEPCHA LETTER BLA 子音列[bl]を表す。 bl
U+1C15 ᰕ LEPCHA LETTER MA 子音[m]を表す。 m
U+1C16 ᰖ LEPCHA LETTER MLA 子音列[ml]を表す。 ml
U+1C17 ᰗ LEPCHA LETTER TSA 子音[t͡s]を表す。 ts
U+1C18 ᰘ LEPCHA LETTER TSHA 子音[t͡sʰ]を表す。 tsh
U+1C19 ᰙ LEPCHA LETTER DZA 子音[d͡z]を表す。 dz
U+1C1A ᰚ LEPCHA LETTER YA 子音[j]を表す。 y
U+1C1B ᰛ LEPCHA LETTER RA 子音[r]を表す。 r
U+1C1C ᰜ LEPCHA LETTER LA 子音[l]を表す。 l
U+1C1D ᰝ LEPCHA LETTER HA 子音[h]を表す。 h
U+1C1E ᰞ LEPCHA LETTER HLA 子音列[hl]を表す。 hl
U+1C1F ᰟ LEPCHA LETTER VA 子音[v]を表す。 v
U+1C20 ᰠ LEPCHA LETTER SA 子音[s]を表す。 s
U+1C21 ᰡ LEPCHA LETTER SHA 子音[ɕ]を表す。 sh
U+1C22 ᰢ LEPCHA LETTER WA 子音[w]を表す。 w
U+1C23 ᰣ LEPCHA LETTER A 子音[ʔ]を表す。
下接子音字
U+1C24 ᰤ LEPCHA SUBJOINED LETTER YA 子音クラスタにおける介音としての[-j-]を表す。 y
U+1C25 ᰥ LEPCHA SUBJOINED LETTER RA 子音クラスタにおける介音としての[-r-]を表す。 r
従属母音字
U+1C26 ᰦ LEPCHA VOWEL SIGN AA 母音[a]を表す。

元々は長母音[aː]を表していた。

á
U+1C27 ᰧ LEPCHA VOWEL SIGN I 母音[i]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。

i
U+1C28 ᰨ LEPCHA VOWEL SIGN O 母音[o]を表す。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。

o
U+1C29 ᰩ LEPCHA VOWEL SIGN OO 母音[ɔ]を表す。

元々は長母音[oː]を表していた。 文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。

ó
U+1C2A ᰪ LEPCHA VOWEL SIGN U 母音[ɯ]を表す。

元々は短母音[u]を表していた。

u
U+1C2B ᰫ LEPCHA VOWEL SIGN UU 母音[u]を表す。

元々は長母音[uː]を表していた。

ú
U+1C2C ᰬ LEPCHA VOWEL SIGN E 母音[e]を表す。 e
子音記号
U+1C2D ᰭ LEPCHA CONSONANT SIGN K 末子音の[k]を表す。 k
U+1C2E ᰮ LEPCHA CONSONANT SIGN M 末子音の[m]を表す。 m
U+1C2F ᰯ LEPCHA CONSONANT SIGN L 末子音の[l]を表す。 l
U+1C30 ᰰ LEPCHA CONSONANT SIGN N 末子音の[n]を表す。 n
U+1C31 ᰱ LEPCHA CONSONANT SIGN P 末子音の[p]を表す。 p
U+1C32 ᰲ LEPCHA CONSONANT SIGN R 末子音の[r]を表す。 r
U+1C33 ᰳ LEPCHA CONSONANT SIGN T 末子音の[t]を表す。 t
U+1C34 ᰴ LEPCHA CONSONANT SIGN NYIN-DO 末子音の[ŋ]を表す。母音aの後ろに付く場合の形状。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。

ng
U+1C35 ᰵ LEPCHA CONSONANT SIGN KANG 末子音の[ŋ]を表す。a以外の母音に付く場合の形状。

文字の左側にレンダーされるため、符号上の文字順序と表示上の順序とが入れ替わる。

ng
各種記号
U+1C36 ᰶ LEPCHA SIGN RAN 母音[ə]を表す。

また、U+1C27 ᰧ LEPCHA VOWEL SIGN Iと共に用いて元々長母音[iː]だった母音[i](í)を表す。

â
U+1C37 ᰷ LEPCHA SIGN NUKTA ヌクター。子音字を拡張して新たな発音を表す際に用いられる。

レプチャ文字においては子音列kr, hr, grに付いてそれぞれ反舌音の[ʈ], [ʈʰ], [ɖ]を表すのに用いられる。例えばᰀᰥは[kra]という音節を表すが、ᰀᰥ᰷は[ʈa]という音節になる[1]。

約物
U+1C3B ᰻ LEPCHA PUNCTUATION TA-ROL レプチャ文字における句点。欧文におけるピリオド(.)に相当する。 .
U+1C3C ᰼ LEPCHA PUNCTUATION NYET THYOOM TA-ROL 長い節の終わりを表す。
U+1C3D ᰽ LEPCHA PUNCTUATION CER-WA
U+1C3E ᰾ LEPCHA PUNCTUATION TSHOOK CER-WA
U+1C3F ᰿ LEPCHA PUNCTUATION TSHOOK チベット文字のtsheg(U+0F0B ་)と呼ばれる記号に由来する[1]。
数字
U+1C40 ᱀ LEPCHA DIGIT ZERO レプチャ文字における数字の0。 0
U+1C41 ᱁ LEPCHA DIGIT ONE レプチャ文字における数字の1。 1
U+1C42 ᱂ LEPCHA DIGIT TWO レプチャ文字における数字の2。 2
U+1C43 ᱃ LEPCHA DIGIT THREE レプチャ文字における数字の3。 3
U+1C44 ᱄ LEPCHA DIGIT FOUR レプチャ文字における数字の4。 4
U+1C45 ᱅ LEPCHA DIGIT FIVE レプチャ文字における数字の5。 5
U+1C46 ᱆ LEPCHA DIGIT SIX レプチャ文字における数字の6。 6
U+1C47 ᱇ LEPCHA DIGIT SEVEN レプチャ文字における数字の7。 7
U+1C48 ᱈ LEPCHA DIGIT EIGHT レプチャ文字における数字の8。 8
U+1C49 ᱉ LEPCHA DIGIT NINE レプチャ文字における数字の9。 9
追加の字母
U+1C4D ᱍ LEPCHA LETTER TTA 近年になり新たに見られるようになった文字で[1]、[ʈ]を表す。 ṭ
U+1C4E ᱎ LEPCHA LETTER TTHA 近年になり新たに見られるようになった文字で[1]、[ʈʰ]を表す。 ṭh
U+1C4F ᱏ LEPCHA LETTER DDA 近年になり新たに見られるようになった文字で[1]、[ɖ]を表す。 ḍ

小分類

このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「下接子音字」(Subjoined consonants)、「従属母音字」(Dependent vowels)、「子音記号」(Consonant signs)、「各種記号」(Various signs)、「約物」(Punctuation)、「数字」(Digits)、「追加の字母」(Additional letters)の8つとなっている[2]。

子音字(Consonants)

この小分類にはレプチャ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。

下接子音字(Subjoined consonants)

この小分類にはレプチャ文字のうち、子音クラスタを形成する際に介音として用いられる子音を表す、別の子音字に付く記号が収録されている。

従属母音字(Dependent vowels)

この小分類にはレプチャ文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。

子音記号(Consonant signs)

この小分類にはレプチャ文字のうち、末子音を表すために別の子音字に結合する子音記号が収録されている。

各種記号(Various signs)

この小分類にはレプチャ文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。

約物(Punctuation)

この小分類にはレプチャ文字のうち、句読点などの約物類が収録されている。

数字(Digits)

この小分類にはレプチャ文字で用いられる固有の数字が収録されている。

追加の字母(Additional letters)

この小分類にはレプチャ文字のうち、近年になり用いられるようになった、反舌音を単独の文字で表すための追加の字母が収録されている。

文字コード

レプチャ文字(Lepcha)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+1C0x ᰀ ᰁ ᰂ ᰃ ᰄ ᰅ ᰆ ᰇ ᰈ ᰉ ᰊ ᰋ ᰌ ᰍ ᰎ ᰏ
U+1C1x ᰐ ᰑ ᰒ ᰓ ᰔ ᰕ ᰖ ᰗ ᰘ ᰙ ᰚ ᰛ ᰜ ᰝ ᰞ ᰟ
U+1C2x ᰠ ᰡ ᰢ ᰣ ᰤ ᰥ ᰦ ᰧ ᰨ ᰩ ᰪ ᰫ ᰬ ᰭ ᰮ ᰯ
U+1C3x ᰰ ᰱ ᰲ ᰳ ᰴ ᰵ ᰶ ᰷ ᰻ ᰼ ᰽ ᰾ ᰿
U+1C4x ᱀ ᱁ ᱂ ᱃ ᱄ ᱅ ᱆ ᱇ ᱈ ᱉ ᱍ ᱎ ᱏ
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

出典

関連項目

Related Articles

Timelines

Top Qs

Fact Checks