ロタ島
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地勢

ロタ島は中央部がくびれた形をしており、それを境に東部は平坦な地形をしている。一方、西部はサバナ高原やタイピンゴット山など起伏に富んでいる。
- 面積:85.38km2
- 寸法:長さ - 16.9km、幅 - 4.8km
- 海岸線:61.6km
- 最高所:マニラ山 - 495m
- 距離
- グアム - 76km
- テニアン - 101km
- サイパン - 117km
気候
スコールが多いため、サバナ高原には地下水が溜まり、水質も良いことから飲料水として利用されている。日本統治時代、清らかな水と湿潤な気候という好条件に恵まれたサバナ高原の麓に醸造所が建設され、日本酒「南の誉」が生産されていた。太平洋戦争中、米軍の攻撃をあまり受けなかったため、サイパンやテニアンとは異なり、島全体に原生林が多く残っている。
人口
地域
主な町
歴史
第一次世界大戦
- 1521年 - ロタはスペイン人により発見され、スペインにより統治される。
- 1899年 - ドイツ・スペイン条約により統治権がドイツへ移される。
- 1914年 - 第一次世界大戦中、大日本帝国軍が赤道以北のドイツ領南洋諸島を占領したことにより、支配権が日本へと移る。
- 1920年 - 国際連盟の委任統治領となる。
- ロタはサイパン、テニアンに比べ島の開拓が遅れ、1934年当時でも在住する日本人はわずか1,000人余りであった。
- 1935年12月 - 製糖工場が完成し、砂糖の生産が開始された。しかし、砂糖の生産はうまくいかず、製糖工場は3年余りで操業停止してしまう。
太平洋戦争
太平洋戦争中は、ロタでは地上戦は行われず、周辺から孤立した状態に置かれた。
- 1944年 - 守備隊が増強され、最終的に海軍2,000名(第五六警備派遣隊、設営隊、航空隊基地要員)、陸軍950名に至る[1]。陸海軍総指揮官は、陸軍歩兵少佐の今川茂男が務めた[2]。
- 1945年9月2日 - ステント米海兵隊大佐が率いる駆逐艦が投錨し、アイオワ級戦艦「ミズーリ」(USS Missouri, BB-63)で行われた日本の降伏調印式より1時間遅れた午前11時、ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦「ヘイリガ―」(USS Heyliger, DE-510)艦上で局地降伏調印式が行われた[6]。日本側からは守備隊長であった今川茂雄少佐(独立混成第10連隊長代理)がこれにあたった[7]。。
9月4日に、日本海軍1,853名、日本陸軍947名がロタを離れ[8]グアム島の収容所で約1年間労役に服した後、1946年10月から12月にかけて浦賀港へ復員した。ロタ島内での戦没者は海軍152名、陸軍84名だった。
戦後
対外関係
教育
大学
- 北マリアナ大学ロタキャンパス
交通
観光

名所・旧跡
- 主な遺跡
- タガストーン遺跡
- 日本統治時代史跡
- 赤煉瓦造りの製糖工場跡
- 旧日本軍砲台跡
観光スポット

- 千本椰子
- 千本椰子は太平洋戦争後、アメリカ軍によってヤシの木が1,000本植えられたことから、その名が付けられた。台風などの影響で当時の木は減少したが、新しい芽が育っている。
- ロタ松島
- オッゴ滝
- オッゴ滝は、ロタ最大の川であるオッゴ・リバーの上流にある滝。ロタは北マリアナ諸島の中で最も豊富な水を育んでおり、滝つぼには淡水魚が多く生息している。
- サン・フランスシスコ・デ・ボルハ教会
- サン・フランスシスコ・デ・ボルハ教会は、ソンソン村の中心にある島唯一のカトリック教会で、島民の信仰の中心となっている。教会の鐘は戦時中に使われた砲弾が使われている。
- トンガ洞窟
- ロタ洞窟博物館
- ロタ洞窟博物館は、タタチョ岬の近くにある洞窟を展示場にした博物館。洞窟は高さ30m、奥行き80mもあり、日本統治時代は日本軍の弾薬庫として使われていた。古代チャモロ人が使っていた土器やスペイン統治時代・日本統治時代の日用品、太平洋戦争で使用した武器などが常設展示されており、ロタの歴史を垣間見ることができる。
- ビーチ
- テテトビーチ
宿泊施設
- ロタリゾート&カントリークラブ
コーヒー
ロタ島では「山奥にコーヒー群生地が存在する」という伝承があるが、島民ですら実在が確認できていない状況にあった。しかし、日本人が運営するKFCトライアスロンクラブが2017年6月に開始した「ロタコーヒープロジェクト」によって、2018年6月、奇跡的にフォレストコーヒーが発見された。このフォレストコーヒーはROTA BLUE COFFEEと名付けられ、UCC上島珈琲の技術協力の下で栽培による商業化が進められている[9][10][11]。ROTA BLUE COFFEEについての記録はKFCトライアスロンクラブ代表の大西喜代一によって2021年11月7日に『Rota Blue Coffee: トライアスロンクラブが作った南の島のコーヒー農園』という電子書籍として発売(紙の書籍は2022年1月18日に発売)[12]され、2022年7月16日に世界11ヵ国で発売された英語版は料理本のアカデミー賞とも言われる「グルマン世界料理本大賞」を授賞した[13]。
関連人物
- ビクター・ホッコック(政治家)
- ベンジャミン・マングローナ(政治家)
