ロルカセリン
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| 臨床データ | |
|---|---|
| 販売名 | Belviq |
| 別名 | APD-356 |
| AHFS/ Drugs.com | monograph |
| MedlinePlus | a613014 |
| 医療品規制 |
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| 投与経路 | Oral |
| ATCコード | |
| 法的地位 | |
| 法的地位 |
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| 薬物動態データ | |
| タンパク結合 | 70%[2] |
| 代謝 | Hepatic (extensive)[2] |
| 消失半減期 | 11 hours[2] |
| 排泄 | Renal (92.3%), Faecal (2.2%)[2] |
| 識別子 | |
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| CAS登録番号 | |
| PubChem CID | |
| IUPHAR/BPS | |
| DrugBank | |
| ChemSpider | |
| UNII | |
| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| CompTox Dashboard (EPA) | |
| ECHA InfoCard | 100.237.138 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C11H14ClN |
| 分子量 | 195.69 g·mol−1 |
| 3D model (JSmol) | |
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| (verify) | |
ロルカセリン(lorcaserin)は、Arena Pharmaceuticals社が開発した体重低下薬である[3][4]。脳の視床下部にあるセロトニン受容体の一種(5-HT2C受容体)を活性化し食欲を抑制する[5]。発がん性の疑いのため、米国では2020年に市場から削除された[6][1]。
肥満者の体重減少を目的として長期的に使用される[7]。
副作用
2012年12月、米国麻薬取締局は、承認された用量を超える高用量で幻覚作用を有し精神的依存を起こす可能性があるため、米国規制物質法のSchedule IVに分類する事を提案し[8][9]、2013年5月7日に分類した[10][8]。
第II相臨床試験での被験者の報告から、心臓弁膜症の原因となる懸念があった。しかし、2014年10月に医師向け査読付き医学雑誌Postgraduate Medicine 誌に掲載された第III相臨床試験の結果では、弁膜症発生率は投与群2.4%、対照群2.0%と統計的に有意な差は認められず、より長期的なデータが必要であるものの[11]、安全であると結論された[12]。
2020年1月の米国食品医薬品局(FDA)の医薬品安全性情報では、臨床試験において癌リスクが増加する可能性が示されたことが記載された。FDAは承認時にメーカーに対し、心臓関連のリスクを評価するため無作為化二重盲検プラセボ対照臨床試験を実施するよう求めており、この試験にて発癌性も評価された。試験は5年間で約12,000人の参加者を対象に実施され、投与群は癌と診断された患者がプラセボ群より多かった[13]。
作用機序
適度な選択性を持つ5-HT2C受容体作動薬であり[14][15][16][17][18]、5-HT2Cに対して、近縁の5-HT2B受容体の100倍の選択性、5-HT2A受容体の17倍の選択性を示す[19][20]。5-HT2C受容体はほぼ脳のみに存在し、脈絡叢、大脳皮質、海馬、小脳、扁桃体、視床、視床下部などに局在する。視床下部の受容体活性化はプロオピオメラノコルチン(POMC)の産生につながり、満腹感をもたらし体重減少を促すと考えられている[21]。この仮説は、臨床試験やその他の研究によって裏付けられている。一般にこの受容体は、食欲だけでなく気分や内分泌も調節すると考えられているが[22]、正確な食欲調節機構は未だ不明である。
| 受容体[2] | EC50 [nM] | Ki[nM] |
|---|---|---|
| 5-HT2C | 39 | 13 |
| 5-HT2B | 2380 | 147 |
| 5-HT2A | 553 | 92 |