ロワール川
フランス最長の川
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名称の由来
「ロワール」という名前は、ラテン語のLigerから来ており、ガリア語(ケルト語)での川の名前「liga」の転写である。ガリア語で「liga」は「沈殿物」を意味する。この単語は、ぶどう酒などの澱を意味するフランス語のlieや、英語のleesとなった。「liga」は、インド・ヨーロッパ祖語の「横たわる」を意味する「*legh-」から来ており、この祖語は英語のlay、ledge、lawなど多くの単語の元となった。
フランス語には、川の名前を元にした形容詞ligérienがある。le climat ligérien(ロワール谷の気候)のように使われ、北フランスでもっとも心地よい気候を意味する。冬は暖かく、大陸性の気候と違って極端な気温の変化がない気候のことである。
地理
セヴェンヌ高地の北東に源を発し、ロアンヌとヌヴェールを北へ流れる。オルレアンで西方に変え、トゥールを流れてナントで大西洋に注ぐ。
平野部の傾斜度が緩く流域が広大なため、しばしば深刻な洪水が起こっており、1856年、1866年、1910年のものが知られている。
西ヨーロッパの川としては珍しく、自然な流れの障害となるダム[1]や水門は少ない。それにより、ロワール川では船による旅行を可能とし、田園風景や石灰岩の崖、童話の世界のような城の景観を楽しむことができるため人気が高い。
2026年、トゥエ川、ヴィエンヌ川、アンドル川、シェール川とロワール川の合流点を含む中流部の一部(おおよそヴィランドリーからレ・ポン=ド=セまで)はラムサール条約に登録された。一帯には川床、干潟などの多様な湿地があり、Damasonium alismaなどの絶滅危惧種の植物が生え、アスプクサリヘビなどの動物が生息している。特にナベコウやフランス本土の約10%のミサゴなどの49000羽の水鳥や全世界のクロフカバシャクのかなりの個体数がここに生息している[2]。



