ワシントンジリス
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| ワシントンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ワシントンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Urocitellus washingtoni A.H.Howell, 1938 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Spermophilus washingtoni | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ワシントンジリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Washington ground squirrel |
ワシントンジリス(Urocitellus washingtoni)は、ネズミ目(齧歯目)リス科に分類されるジリスの1種。
形態
生態

標高90-450メートル[3]の草地、灌木 地、畑、砂性の平地、岩の多い丘陵地に生息する[2]。水はけのよい、深く穴を掘りやすい砂地や柔らかい土、草が豊富な地域を好む。 群れを形成する。環境のよい場所では、1ヘクタール当たりの個体群密度は250頭にもなる[3]。 採掘に適した手足で地下に精巧な巣穴を掘り、年々使いながら季節ごとに拡張していく。冬眠期間には、穴の入口は閉じられている。 昼行性。1年のサイクルは、体重を増やす期間、冬眠および夏眠期間、繁殖期間からなる。1年のうち8カ月は冬眠または夏眠をして過ごす[3]。冬眠は気温の低下により始まり、夏眠は乾燥した夏期に起こる。 捕食者は、アメリカアナグマ[2]、イヌワシなどの猛禽類、パインヘビ、コヨーテなど[3]。
食餌
食性は草食性で、数種類のイネ科の草本、オオバコ、ムラサキウマゴヤシ、エンバク、コムギなどを食べる[3]。乾燥が始まる6月頃までは主に草の葉を食べ、その後は同じ草の種子を食べる。
繁殖
地上での活動期間が短いため、繁殖は年1回。1月の終わりから2月の初めに冬眠から目覚めるとすぐに繁殖する。オスはメスよりも先に冬眠から目覚め、オス同士メスを巡って争う。いったん交尾が終わると、オスとメスはそれ以上の接触は持たない。 ワシントン州では2月の終わりから3月に出産し、オレゴン州では大部分が3月に出産する。一度の出産で生まれるのは5-11子(平均8子)[2]。 雌雄ともに1年で性成熟し、満1歳で最初の繁殖をおこなう。
子は、地下の巣室で生まれ、生後1か月で地上に出てくる。生後直後には目と耳は閉じており、歯は生えていない。しかしながら、発達は早く、生後10日以内に頭部と体の毛が生える。生後15日ほどで門歯が生え、生後20日以内に目が開く。生後1カ月で離乳し、体重は22-44グラム(平均38.8グラム)になる[3]。オスは子育てを行わない。
子は生まれた巣穴から分散し、新しい地域に定住する。春の終わりから夏の初めにかけて、体重を増やし冬眠に備える。子は6月から7月に、大人は6月には夏眠を始める[3]。
ワシントンジリスの移動分散に焦点を当てた無線追跡の研究[4]によると、オスの子の72%は4月に分散した。分散距離は40–3,521メートルにわたり、平均分散距離は880メートルであった。夏眠までに生き延びた子は、20-56%で、天敵である猛禽類やアナグマに襲われたことが、大量死の主な原因である。生まれた巣穴近くにアナグマが寄ってくるため、分散した子の生存率は、分散しなかった子のそれよりも高かった。