丁字屋平兵衛 From Wikipedia, the free encyclopedia 丁字屋 平兵衛(ちょうじや へいべえ)は、江戸時代の貸本問屋・地本問屋・書物問屋。 江戸の書肆で、文渓堂と号した[1]。姓は岡田、明治時代以降は大渓(大谷)の姓を名乗った[1]。1881年(明治14年)頃に廃業した[1]。 初代 安永5年(1776年)生まれ[1]。出自や経歴は不明[1]。 文化5年(1808年)に貸本屋世話役となる[1]。所在地は小伝馬町三丁目[1]。文化頃は貸本業を中心に営んでいたが、文政4年(1821年)以降、本格的な出版活動に参入する[1]。これ以降、読本や滑稽本、人情本といった貸本向けの書籍を多数刊行し、後の丁字屋の基礎を築いた[1]。 文政11年(1827年)7月7日、没[1]。 二代目 二代目は初代の養子だった佐兵衛(左兵衛)である[1]。 佐兵衛は、江戸の書肆 若林清兵衛のもとで奉公した後、文化10年(1816年)までの間に初代の養子となり、初代の死後に丁字屋を継いだ[1]。実兄の大坂屋半蔵を介して曲亭馬琴と親しくなり、大坂屋の死後は馬琴の作品を数多く手がけた[1]。天保の改革で処罰を受け、さらに天保13年(1842年)6月に『江戸繁昌記』が取り締まりを受けたことで、翌年、大伝馬町二丁目に転居する[1]。 没年未詳[1]。 三代目 三代目は、二代目の実子の平吉である[1]。嘉永3年(1850年)までに、二代目から丁字屋を受け継ぎ、三代目となった[1]。没年未詳[1]。 刊行した作品 松永瑠成『貸本問屋と貸本文化』に、丁字屋が手がけた全ての作品が一覧化されている[1]。 曲亭馬琴『南総里見八犬伝』『近世説美少年録』、鈴木牧之『北越雪譜』などを刊行した[1]。 出典 [1]松永瑠成『貸本問屋と貸本文化』勉誠出版、2025年3月、137-138頁。 参考文献 この節には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。松永瑠成『貸本問屋と貸本文化』勉誠社、2005年3月 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』第3巻 大修館書店、1982年、140頁 吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 雄山閣、1987年、154頁 鈴木牧之編撰・京山人百樹刪定・岡田武松校訂『北越雪譜』岩波書店〈岩波文庫 黄 226-1〉、1936年。ISBN 4-00-302261-0(益田勝実解説)※323項 Related Articles