七大貴族(ななだいきぞく、英:Seven Great Houses of Iran)は、サーサーン朝期の有力な貴族層を指す用語[1]。その多くは起源をアルシャク朝(アルサケス朝、パルティア)時代に遡るとされた。サーサーン朝の研究において重要視する学者がいる一方、常に使用される用語であるわけではない[注釈 1]。
↑ イランの「Great Houses」を重要視し、これに深く言及する学者には例えばPourshariati[2]がいる。彼女はエンサイクロペディア・イラニカのカーレーン家(Kārin)の項目を担当しており、その説明においてこの用語を用いている[3]。日本の学者では青木健などが著書『新ゾロアスター教史』(刀水書房 2019年)等で「七大貴族」という用語を使用している。一方で、Eberhard W. Sauer『Sasanian Persia: Between Rome and the Steppes of Eurasia』(Edinburgh University Press2017)、足利惇氏『世界の歴史 9 ペルシア帝国』(講談社 1977年)や山本由美子『世界の歴史 4 オリエント世界の発展』(中央公論社 1997)などはイラン史の概説を行うにあたって特にこの用語は使用していない。
Lukonin,V. G.(1983),“Political, Social and Administrative Institutions”,inYarshater, Ehsan,Cambridge History of Iran,3.2,London:Cambridge UP,pp.681–747
Pourshariati,Parvaneh(2008),Decline and Fall of the Sasanian Empire: The Sasanian-Parthian Confederacy and the Arab Conquest of Iran,London:I.B. Tauris.