七転抜刀!戸塚宿

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七転抜刀!戸塚宿(しちてんばっとう とつかじゅく)は、2020年1月10日から上演された日本の舞台作品。

明石家さんまの5年ぶりとなる主演舞台であり、幕末から明治への激動期を舞台に、藩士による仇討ちを軸とした人間模様が描かれている[1]

本作は、2015年に再演された『七人ぐらいの兵士』以来、明石家さんまにとって約5年ぶりとなる主演舞台であり、自身初の時代劇作品である。脚本はドラマ『あなたの番です』などを手掛けた福原充則が書き下ろし[2]、演出はさんま主演舞台を数多く手掛けてきた水田伸生が担当した[3]

キャストには、さんま主演舞台への参加が『PRESS ~プレス~』(2012年)、『七人ぐらいの兵士』(2015年再演)に続き3回目となる中尾明慶が、主人公を追う侍役に抜擢された。このほか、山西惇温水洋一八十田勇一といったさんま主演舞台の「常連組」とも言える俳優陣が顔を揃えている[3]

あらすじ

1865年(慶応元年)、雨の笹子峠鳥居房蔵は、父を殺害した宿敵であり、15年にわたり追い続けてきた親の仇である浪人・尾長泉之丞繁忠を討つべく待ち構えていた。アイヌ忍者のアシリマキリ、松前藩の書状係・松林貞慥らの助力を得て挑む房蔵だったが、繁忠を討ち損じてしまう。周囲が落胆に包まれるなか、房蔵は改めて仇討ちこそが自らの使命であると決意を固めるのであった。

一方の繁忠は、猿橋宿で酒や女に溺れる自堕落な生活を送っていた。飯盛女である己久里は、主人・惣八の制止も聞かず繁忠に惚れ込み、彼に貢いでいた。そんな繁忠のもとへ、竜田藩での同僚・喜多村忠三郎が現れる。忠三郎は自らが率いる自衛集団「猪ノ者隊」へ繁忠を勧誘しようと画策し、猿橋宿へとやってきた。

物語は江戸から明治へと時代が移り変わるなか、房蔵と繁忠、それぞれが抱える事情や心情が次第に明かされていく[4][5]

制作背景

主演の明石家さんまは、『七人ぐらいの兵士』の再演を最後に自身が出演する舞台作品に区切りを付ける意向を持っていた。共演者の八十田勇一も、さんまが過去に公言していた引退示唆などの言動から、前作が最後の舞台出演になると予感していたという[6]

しかし、演出の水田伸生から「9月に完成する台本を確認した上で判断してほしい」との条件で新作の打診を受ける。さんまは当初断る意向であったが、台本を確認した上で回答することとし待機していた。ところが、水田から「脚本の福原充則が他作品の執筆で多忙である」との説明が繰り返され、台本の到着は遅れた。その結果、内容の確認ができないまま先行して「さんまが5年ぶりの舞台」というニュースが報じられたことで、事実上断ることが不可能な状況となった[7]

実際に台本が持ち込まれた際、さんまが水田に「読む前に断ったらどうするのか」と問うたところ、水田は既に山西惇、温水洋一、八十田勇一、中尾明慶ら主要キャストのスケジュールを確保済みであると回答した。このように、水田による先行決定によって外堀を埋める形で、最終的な出演が決定した[8]

本作は福原によるさんまへの当て書きで執筆されたが、実際の制作過程ではさんまが即興や独自のアレンジを加えて脚本を崩していく手法が取られたことで、時代劇の枠組みの中にさらに濃厚な喜劇的要素が盛り込まれた内容となった。また、主演のさんまが例年年末年始を海外で過ごす習慣があることを考慮し、集中的な稽古期間の後に空白期間を挟んで本番を迎えるという、一般的な舞台作品としては異例の変則的なスケジュールの中で制作された[3]

キャスト[9]

スタッフ[10]

  • 脚本:福原充則
  • 演出:水田伸生
  • 照明:中川隆一
  • 音楽:平野義久
  • 音響:井上正弘
  • 音響:清水麻理子
  • 衣裳:半田悦子
  • ヘアメイク:河村陽子
  • 殺陣指導:高橋伸稔
  • 演出助手:髙野玲
  • 舞台監督:やまだてるお
  • プロデューサー:芽野亜希
  • チーフプロデューサー:関川悦代
  • 製作:澤桂一
  • 制作:MAパブリッシング/児玉奈緒子
  • 制作助手:本中野しのぶ
  • 東京公演主催:日本テレビ
  • 大阪公演主催:読売テレビ/菅江利一、野村倫子、三上順治、梅田芸術劇場/早川嘉昭、黒川博章、安積智子、日本テレビ
  • 企画製作:日本テレビ

公演日程

脚注

参考文献

外部リンク

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