万事快調〈オール・グリーンズ〉
日本の小説
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『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(オールグリーンズ)は、波木銅による小説[1]。2021年7月に文藝春秋から刊行され[1]、2023年6月に同社から文春文庫として刊行された[2]。
| 万事快調〈オール・グリーンズ〉 | ||
|---|---|---|
| 著者 | 波木銅 | |
| 発行日 | 2021年7月5日 | |
| 発行元 | 文藝春秋 | |
| ジャンル | 小説 | |
| 国 |
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| 言語 | 日本語 | |
| 形態 |
四六判 文庫版 | |
| ページ数 |
312(四六判) 336(文庫版) | |
| コード |
ISBN 978-4-16-391396-4 ISBN 978-4-16-792055-5(文庫判) | |
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発表当時、21歳の大学生だった波木銅による青春小説で、第28回松本清張賞を満場一致で受賞している[3]。
茨城県東海村を舞台に、工業高校に通う3人の女子高生たちがこのままでは未来が見えないと考えて、一獲千金を狙って同好会「オール・グリーンズ」を結成し、禁断の課外活動を始める姿が描かれる。
2026年1月16日に映画版が公開された[4]。
あらすじ
登場人物
主要人物
- 朴秀美(ぼく ひでみ)
- 工業高校機械科の女生徒[注 1]。在日四世[6]。ラッパーに憧れ地元の「東海村サイファー」に参加している。MCネームは「ニューロマンサー[注 2]。
- 家族構成は祖母、父母、弟。美流紅、真子たちと園芸同好会「オール・グリーンズ」を結成し、現状を変えるための資金稼ぎとして危険な課外活動を実施していく。
- 岩隈真子(いわくま まこ)
- 秀美のクラスメイト。秀美曰く「目つきも性格も人当たりも悪く」クラスでは浮いている存在だが、図書委員会では中心人物。
- 秀美以外のクラスメイトからは「イワクマコ」と少し侮蔑的な感じのあだ名で呼ばれている。
- 1年の時は園芸部に所属していた[注 3]。「テラヤマボール」という店でアルバイトをしており、秀美と美流紅が一緒に訪れたことがある。
- 矢口美流紅(やぐち みるく)
- 陸上部の優秀な選手。学業成績も最上位。クラスの中心人物。映画が好きで将来は映画の仕事をし、自分の映画を撮れるようになりたいと思っている。
- 母子家庭。父親はかつて東海原発の作業員をしていたが、美流紅が3歳の時に自死している。旋盤実習で誤って右手の小指を切断する大怪我をしている。
秀美の関係者
- 画餅児(がべいじ)
- 「東海村サイファー」の主催者。東京での活動経験もある。秀美が親しくしているラッパーの中で最年長。
- ジャッキー
- 秀美のサイファー仲間の青年で、秀美に想いを寄せる。画餅児が薬物で警察に捕まった後「東海村サイファー」の主催を引き継いでいる。
- 佐藤幸一
- ノスフェラトゥの名義で音楽活動をしている。クラブDJとしての知名度は高く、秀美が尊敬していた。
- 画餅児の紹介で秀美がレコーディングに訪れるが、無償でレコーディングする代わりに制服で来るように言う[注 4]。
- 朴成俊(ぼく なりとし)
- 秀美の父。失業の後、今は日雇い労働者をしている。地元を一度も離れたことがない。子どもたちにすぐ手を上げる。
- 秀美の母
- 夫とは高校時代の同級生。
- 朴俊(ぼく すぐる)
- 秀美の3つ下の弟。苛めを受けて不登校になっている。
- 秀美の祖母
- 在日二世。秀美のことを韓国語読みのスミちゃんと呼ぶ[8]。故・祖父の空き部屋に幽霊が出るなどと言っていた[注 5]。自宅の階段から足を踏み外して亡くなってしまう。
美流紅の関係者
- 矢口時子(やぐち ときこ)
- 美流紅の母。駅前のスーパーの総菜コーナーでパートタイムをしている。美流紅は母から「トキちゃん」以外の呼び方は許されていない。
- 夫の自死や震災や放射線などに対する不安から精神状態がおかしくなっていき、美流紅曰く「子どもおばさん」そのものとなっている。
真子の関係者
- 藤木漢(ふじき かん)
- 図書委員会と中学時代の漫画研究会での真子の後輩。真子を慕っている。漫画オタク。先天的な吃音がある。真子たちに巻き込まれる形で「オール・グリーンズ」に参加させられている。
- 岩隈宏樹(いわくま ひろき)
- 真子の父。出血を止める身体機能が欠如しており、小さなかすり傷でも死に直結するおそれがある。
- 佐々木道子(ささき みちこ)
- 真子の母。病気がちで、ちょっと転んで骨折したり、米を研ぐだけで突き指したこともあるほどの虚弱。
その他
- 原田瑞穂(はらだ みずほ)
- 秀美が高速バスで横たわっている彼女と幼い息子・健を見つける。東海村での夫殺害事件などの容疑者。
書誌情報
- 波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』
- 2021年7月5日発売、文藝春秋(単行本)、ISBN 978-4-16-391396-4[1]
- 2023年6月7日発売、文春文庫、ISBN 978-4-16-792055-5[2]
コミカライズ
『電撃コミックレグルス』(KADOKAWA)にて2023年11月17日から[9]2024年12月20日まで連載された[10]。単行本のコミック上下2巻が2025年7月にKADOKAWAから刊行された[11][12]。
書誌情報(コミカライズ)
- 原著:波木銅・著:破賀ミチル、KADOKAWA、上下2巻。
- 『万事快調〈オール・グリーンズ〉上 』 2025年7月31日発売[11]、ISBN 978-4-04-811418-9
- 『万事快調〈オール・グリーンズ〉下 』 2025年7月31日発売[12]、ISBN 978-4-04-811419-6
映画
| 万事快調〈オール・グリーンズ〉 | |
|---|---|
| ALL GREENS | |
| 監督 | 児山隆 |
| 脚本 | 児山隆 |
| 原作 | 波木銅 |
| 製作 |
小川真司 近藤多聞 宮森翔子 西川朝子 |
| 製作総指揮 | 後藤哲 |
| 出演者 |
南沙良 出口夏希 吉田美月喜 羽村仁成 黒崎煌代 金子大地 |
| 音楽 | 荘子it |
| 主題歌 | NIKO NIKO TAN TAN「Stranger」 |
| 撮影 | 斉藤領 |
| 制作会社 |
ブリッジヘッド C&Iエンタテインメント |
| 製作会社 | 「万事快調」製作委員会 |
| 配給 | カルチュア・パブリッシャーズ |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 119分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
2026年1月16日に公開された[4]。監督・脚本は児山隆、主演は南沙良と出口夏希[4]。
キャスト
主要人物
オール・グリーンズ
東海村サイファー
秀美の家族
美流紅の家族
その他
スタッフ
- 原作 - 波木銅『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(文春文庫刊)
- 監督・脚本 - 児山隆
- 主題歌 - NIKO NIKO TAN TAN「Stranger」(ビクターエンタテインメント / Getting Better)[15]
- 製作 - 崔相基、小林敏之、飯窪成幸[13]
- 製作総指揮 - 後藤哲[13]
- プロデューサー - 小川真司、近藤多聞、宮森翔子、西川朝子[13]
- アソシエイトプロデューサー - 久保田恵、山口龍大朗[13]
- 撮影 - 斉藤領[13]
- 照明 - 佐伯琢磨[13]
- 録音 - 桐山裕行[13]
- 美術 - 松永桂子[13]
- 装飾 - 羽場しおり[13]
- スタイリスト - よしだえりか[13]
- ヘアメイク - 風間啓子[13]
- 音楽 - 荘子it[13]
- 音楽プロデューサー - 鶴丸正太郎[13]
- VFXスーパーバイザー - オダイッセイ[13]
- 助監督 - 水波圭太[13]
- ラインプロデューサー - 篠田知典[13]
- 制作 - ブリッジヘッド、C&Iエンタテインメント
- 配給 - カルチュア・パブリッシャーズ[15]
- 製作 -「万事快調」製作委員会