下町 (映画)
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あらすじ
戦後4年が経過した春先、矢沢りよ(山田五十鈴)は下町の工場街路で茶の行商をしていた[3]。りよの夫はシベリアから未だ戻らず、りよは夫の帰りを幼い子供の留吉(亀谷雅敬)と共に待っていた[3]。
とある鉄材置き場の番小屋にいる男、鶴石芳雄(三船敏郎)は親切で、りよを火にあたらせ、りよの売る茶まで買ってくれた[5]。その鶴石はシベリアからの復員兵で、りよは鶴石と身の上話をしながら共に弁当を食べた[5]。
りよは幼馴染の娘、きく(村田知英子)の家の二階を借りて住んでいる[5]。そのきくは裏商売をしている女、中村玉枝(淡路恵子)にも部屋を貸し、客商売をして玉枝の上前をはねていた[5]。きくはりよにもそういう商売をしてみてはどうかと持ちかけてくるのだった[8]。
翌日、りよは留吉を連れて行商に出、そして三人分のおかずを買って鶴石の小屋を訪ね、留吉は鶴石によく懐き、楽しく三人で昼食を食べた[8]。その晩、きくは玉枝と共に売春の疑いで警察へ呼ばれた[8]。
鶴石の休日、りよは留吉を連れて浅草へ遊びに行き、その帰途になって激しい雨に降られ、三人は小さな旅館で休んでいた[8]。夜半になり、鶴石はりよの体を求め、りよもシベリア抑留中の夫を思い一度は思いとどまったものの、結局はりよの方から鶴石を求めた[8]。そして翌朝になり、鶴石はりよと結婚することを固く誓った[8]。
夫の死に目に会えず、一人で骨壷を抱いて故郷へ発つ玉枝を見送った翌日、りよ親子は鶴石の小屋を訪ねた[9]。そこには見知らぬ男たちが集っていて、小屋の中を片付けていた[9]。男たちはりよに鶴石の死を告げ、前日に鉄材を積んだトラックもろとも河に落ちたと聞かされた[9]。その鶴石の小屋の中の黒板には、鶴石の字で「りよどの二時まで待った」と書いてあった[9]。
小屋を出たりよは吹き出す涙をそのままに、留吉を連れ、川風に吹かれながら、土手をとぼとぼと歩いて行った[9]。
スタッフ
キャスト
受賞歴
- 1957年 第12回毎日映画コンクール[6]
- 1957年度 第8回ブルーリボン賞[7]
- 助演女優賞 淡路恵子『太夫さんより 女体は哀しく』『下町』