不思議のダンジョン2 風来のシレン
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『不思議のダンジョン2 風来のシレン』(ふしぎのダンジョンツー ふうらいのシレン)は、チュンソフトが開発し1995年12月1日に発売されたスーパーファミコン用ローグライクゲーム[1]。2007年7月24日にはWiiのバーチャルコンソール用ソフトとして配信されている。
| ジャンル | ローグライクゲーム |
|---|---|
| 対応機種 |
スーパーファミコン Wii(バーチャルコンソール) [リメイク版] ニンテンドーDS iOS Android |
| 開発元 | チュンソフト |
| 発売元 |
チュンソフト セガ(DS) スパイク・チュンソフト(iOS, Android) |
| プロデューサー | 中村光一 |
| ディレクター | 福沢正 |
| デザイナー | 冨江慎一郎 |
| シナリオ | 冨江慎一郎 |
| 音楽 | すぎやまこういち |
| 美術 | 小泉冬彦・原田久美子・落合信也・佐々木真治・佐藤圭子・冨樫正樹・中川祐子・金子泰子・青柳利実 |
| シリーズ |
不思議のダンジョン 風来のシレン |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 |
SFC Wii [リメイク版] DS iOS, Android |
2006年12月14日にはリメイク版のニンテンドーDS用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレンDS』がセガより発売、2019年3月12日にはこれをベースにしたiOS/Android用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン』がスパイク・チュンソフトより発売された[2]。
1993年発売の『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』に続く不思議のダンジョンシリーズの2作目だが、本作は前作と繋がりのないオリジナルの和風の世界観で、風来人の主人公シレンが相棒のイタチのコッパとともに「テーブルマウンテン」の頂上を目指して冒険する。
システム
基本的なゲームシステムは『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』を踏襲している。
メインダンジョンとなる「テーブルマウンテン」では道中に中継地点があり、店でアイテムを売買したり宿屋でHPを回復したりなどすることができる。また、中継地点以外のフロアにも店が登場することがある。店売りアイテムは、対価を払って購入すること以外に盗んで逃走することも可能だが、盗んだ状態で店を出ると店主から襲撃を受け、さらにフロア内に盗賊番や番犬が敵として現れる。
新たなアイテム種として、アイテムを一定数だけ中に入れることができる「壺」が登場した。「保存の壺」はアイテムを自由に出し入れできるが、それ以外の壺は基本的に壁などに投げて割ることで中身を取り出す。壺によっては、入れたアイテムが変化したり消失したりなどするものや、押すことで特別な効果を発揮するものもある。
冒険中に仲間キャラクターが加入することがある。仲間は独自の判断で移動や敵への攻撃などを行う。仲間にもHPが設定されており、0になるとその冒険中には登場しなくなる。
冒険の拠点となる「渓谷の宿場」には、簡易的なパズルダンジョンの「フェイの問題」がある。全50問で、アイテムや敵などの特徴を利用しながらクリアを目指す。
ストーリー
ダンジョン
テーブルマウンテン以外のダンジョンは、テーブルマウンテンのクリア後にプレイ可能となる。
- テーブルマウンテン
- 物語本編のダンジョン。30Fにいるボス、魔蝕虫を倒せばエンディングとなる。
- 掛軸裏の洞窟
- 通常シレンが不利益を被る罠の数々を逆に活用する武道「ワナ道」を駆使し、モンスターを罠に掛けながら進めるダンジョン。16F以降にいるガイバラに話しかければクリア。クリアすると「ワナ師の腕輪」が手に入る。本編クリア後、山頂の町のサルヤマに話しかけるとダンジョンに入ることができる。
- 食神のほこら
- モンスターに変身できる肉がアイテムとして多数登場するダンジョン。倒したモンスターを一定の確率で肉にする武器「ブフーの包丁」を最初から装備している。通常のアイテムは落ちていない。25F以降にいるナオキに話しかければクリア。本編クリア後、竹林の村の祠の穴を調べると入ることができる。
- フェイの最終問題
- 掛軸裏の洞窟、食神のほこら、フェイの問題全問をクリアすると現れる最終ダンジョン。ほとんどのアイテムが未識別状態(アイテム名が不明の状態)で登場する。
登場キャラクター
- お竜
- 「目潰しお竜」と呼ばれる女。シレンや他の男を騙しては目潰しを食らわせる。
- 恨みを買った相手に襲われそうになったところをシレンに助けられ、以後改心して旅仲間となる。さばけた姉御肌の性格。
- 『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』にも登場する。
- ペケジ
- 「シレンの弟」を自称するゾウリ頭の男。竹林の村にある店の女将に拾われた捨て子であり、「シレンの弟、ペケジ」と書かれたお守りを持っていた。
- 実の兄弟かは不明だが、シレンを兄貴として慕う。拳一つで巨岩を割る剛腕の持ち主だが、数々の事件を引き起こすトラブルメーカーでもある。
- 『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』にも登場する。
- 座頭ケチ
- 指圧師としてこばみ谷を行脚する男。居合いの名手であり、「その方がらしく見える」という理由から盲目のふりをしている。
- 各地で詐欺を働いており、それが原因でリンチを受けそうになったところをシレンに助けられ、以後旅仲間となる。
- 指圧でシレンの体力を回復するが、失敗することもある。第1作の仲間で唯一続編に登場しない[注 1]。
- CHUNSOFT NOVELS『風来のシレン 黄金郷アムテカに舞う花』では一転して義に厚い高潔な人物として描かれており、黄金郷に強い憧憬と所縁を持つ人物になっている。
- ナオキ
- 自称「さすらいの料理人」。得意料理は「マムルの尻尾焼き」。超一流の料理人だが金にシビアであり、それなりの報酬がないと仕事は請けない。
- 『DS』では料理を食べたガイバラから「美味いが欲と金にまみれた味」と言われ、自身の驕りを認めて悔い改める。
- 魔蝕虫
- 黄金都市の地下から出てきた謎の虫。粘性のある糸を吐き、それによって黄金のコンドルを捕らえる。
- テーブルマウンテン最深層の滝壺の洞窟にいるボスで、倒せば本編クリアとなる。
- 『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』にも登場する。
機種別の主な変更点
ニンテンドーDS版(変更点)
- レベル4のモンスターの登場(スーパーファミコン版ではレベル3が最大)
- 新規アイテムの追加
- 新規イベントの追加
- 新規ダンジョンの追加(後述)
- 「帯電状態」の追加 - 敵の特殊能力によりアイテムが帯電状態になってしまうことがあり、このアイテムは使用したり捨てたりすることができず、次のフロアへ行くと自動的に消滅する。
- ニンテンドーWi-Fiコネクションを用いたオンライン要素の追加
- 風来救助 - 力尽きた他のプレイヤーを救出できる。
- 風来人番付 - 他のプレイヤーとオンライン上で記録を競う。
- これまでのシリーズ作品で用いられていたオートセーブには対応していない。
ニンテンドーDS版より追加されたダンジョン
- 宿場への道
- ゲーム開始直後に訪れるチュートリアルダンジョン。拠点となる渓谷の宿場にたどり着くことが目的。クリア後に再度訪れることはできない。
- 魔蝕虫の道
- テーブルマウンテンのボス、魔蝕虫が封印されていた洞窟をさらに奥深く潜っていくダンジョン。階層が31Fから始まる。黄金都市にある小部屋の壁が入り口。
- 儀式の洞窟
- モンスターの「キグニ族」が多く登場するダンジョン。キグニ族にさらわれた奇岩谷の住民を解放する為に潜ることになる。奇岩谷が入り口。
- 死者の谷底
- 迷い込んだペケジを救出する為に潜ることになるダンジョン。アイテムがほとんど出現しない。階段に偽装されている「階段のワナ」が存在する。二面地蔵の谷が入り口。
iOS/Android版(変更点)
- 基本的にニンテンドーDS版をベースにしている。
- シレンの操作は、画面下側に表示されるバーチャルパッド、または、シレンや敵などを直接タップすることのどちらかで行う。
- ニンテンドーDS版より追加された風来救助は、本作ではパスワードを介して行う。
開発
スーパーファミコン版(開発)
前述のように、本作は『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』に続く不思議のダンジョンシリーズの2作目として制作された。プロデューサーの中村光一は本作について「『トルネコ』に入れられなかった要素を『シレン』に入れた」と語っており、その要素の一つとして、壺のシステムを挙げている。アイテムを出し入れできる「保存の壺」は「ダンジョンで所有できるアイテム数が少なすぎる」という問題意識から生まれたもので、単にアイテムウインドウを増やすのではなく壺の入手によって増やすという扱いにしたことで、問題の解決のみならずゲームの戦略性を生み出すことに繋がった[3]。また、本作よりダンジョン内の店が登場しそこで泥棒をすることができるが、前作では、世界一の武器商人という設定を持つ主人公のトルネコが泥棒してはいけないだろうという理由から採用が見送られていた[4]。
ニンテンドーDS版(開発)
チュンソフトの社内で、過去の風来のシレンシリーズのリメイク版をニンテンドーDS向けにリリースするという話が持ち上がり、候補としてスーパーファミコン版(『不思議のダンジョン2 風来のシレン』)、NINTENDO 64版(『不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』)、ゲームボーイ版(『不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物』または『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』)が検討された結果、スーパーファミコン版に決まった。これは、スーパーファミコン版以外をつくるとなると絵を全部描きなおさなければならない(スーパーファミコン版であればある程度流用できる)という考えによるものだったが、いざ制作が始まるとリファインする部分が非常に多く、ほとんどゼロから新作を作るのと同じような工程になった[5]。
ニンテンドーDS版はセガが発売元となり、海外向けの英語ローカライズもセガが行っている。英語を使用することに伴うシステム関連の変更は最小限に抑えられ、和風の世界観で用いられる日本的な表現の英訳もさほど難航しなかった。一方、パッケージイラストについて、日本版ではシレンが笑顔を浮かべるような表情をしているが、欧米版では現地のユーザーの嗜好に合わせるという意図からシレンが獰猛な戦士のように描かれている[6]。