不死身ラヴァーズ (映画)
2024年の映画
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『不死身ラヴァーズ』(ふじみラヴァーズ)は、2024年5月10日に公開された日本映画。高木ユーナによる同名漫画を原作とし、松居大悟が監督・共同脚本を務めた。主演は見上愛、共演は佐藤寛太。両思いになった瞬間に相手が消えてしまうという設定を特徴とするラブストーリーである。
企画
松居大悟は、高木ユーナの漫画『不死身ラヴァーズ』の連載当時から映画化を希望しており、約10年にわたって企画を温め続けた。当初から脚本家の大野敏哉とともに脚本開発を進めていたが、原作どおりの設定で主人公・甲野じゅんを演じる俳優のイメージが定まらず、企画は実現に至らなかった[3]。
その後、長谷部りの役のオーディションで見上愛を起用したことを契機に、主人公とヒロインの役割を入れ替える構成へ変更された。松居は、見上の演技を見て「走ったり、『好き』と言う姿を追いかけたい」と考え、男女の役割を入れ替えることで作品の方向性が定まったと語っている。また、本作について、興行や評価よりも「映画にしたい」という自身の初期衝動を大切にした企画であったとしている[3]。
製作
脚本は松居大悟と大野敏哉が共同で執筆した。松居は、大野が脚本を担当した『私の優しくない先輩』を評価しており、企画当初から共同で脚本制作を進めたという[3]。
脚本化にあたっては、原作で描かれなかった「消失する理由」について、原作者・高木ユーナが構想していた未発表の「シン最終回」のネームを参考に映画スタッフが設定を構築した。また、当初は原作同様に主人公が一直線に突き進む内容であったが、脚本の改稿を重ねる中で、主人公が迷いや葛藤を見せる場面を加えるなど、現代の社会状況を踏まえた人物へと変更された[3]。
撮影では、見上愛の演技を受けて演出や脚本にも変更が加えられた。劇中で長谷部りのがGO!GO!7188の「C7」を駅の階段で弾き語る場面は当初の脚本には存在せず、高校時代の軽音楽部の場面を撮影した後に追加されたものである。この楽曲は、見上が学生時代に演奏していたことをきっかけに採用された[3]。
音楽はスカートの澤部渡が担当した。松居は、劇伴と主題歌を同一の世界観で制作できる人物として澤部を起用し、制作にあたっては楽曲の方向性のみを伝え、具体的な内容は澤部に委ねた[3]。
あらすじ
幼い頃、心停止の危機に陥った長谷部りのは、突然現れた少年・甲野じゅんに命を救われ、彼を運命の人と信じるようになる。中学生になって再会したりのは積極的に思いを伝え、じゅんもその思いに応えるが、両思いになった瞬間に彼は姿を消し、周囲の人々の記憶からも存在が失われてしまう。
その後も、りのは高校や大学でさまざまな姿のじゅんと出会っては恋に落ちるが、思いが通じるたびに彼は消えてしまう。大学では前向性健忘症により毎日記憶を失うじゅんと出会い、りのは毎日彼に思いを伝え続けることで、2人は少しずつ心を通わせていく。
やがて、りのは自らも消失を経験したことをきっかけに、「好きになった相手が消える」という現象は、失恋や別れの苦しさから自身の記憶を書き換えた結果であり、過去の失恋の記憶を自ら書き換え、別人との思い出を甲野じゅんとの出来事として認識していたことが明らかになる。過去を受け入れたりのは、幼い日に出会った本当の甲野じゅんと再会して互いの思いを確かめ合う。
キャスト
スタッフ
- 監督 - 松居大悟[4]
- 原作 - 高木ユーナ[4]
- 脚本 - 大野敏哉・松居大悟[4]
- チーフプロデューサー - 服部保彦[4]
- プロデューサー - 布川均・伊豫田章悟・柴原祐一[4]
- 製作 - 伊藤貴宣・大熊一成・宇田川寧・関佳裕・高見洋平[4]
- エグゼクティブプロデューサー - 松岡雄浩・菊池貞和[4]
- 撮影 - 冨永健二[4]
- 照明 - 杉本周士[4]
- 録音 - 日下部雅也[4]
- 整音 - 西條博介[4]
- 美術 - 趙心智[4]
- スタイリスト - 望月恵[4]
- ヘアメイク - 寺沢ルミ・杉本あゆみ[4]
- 音響効果 - 渋谷圭介[4]
- 編集 - 相良直一郎[4]
- 音楽 - 澤部渡[4]
- 主題歌 - スカート「君はきっとずっと知らない」[1]