中性子イメージング
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中性子イメージング(ちゅうせいしイメージング)は、非破壊検査の一種で、中性子線を検査対象に照射して内部を透過させて材料背後にある写真用フィルムや蛍光板やフラットパネルディテクターで撮影することにより、内部の欠陥や構造を調べる手法。
1932年にジェームズ・チャドウィックによって発見された中性子線は物体を透過時に吸収・散乱を受けることにより物体の構造、組成分布に応じた透過画像をもたらす事が知られる。 X線を使用する放射線透過検査と似ているが、X線では金属のような物体の核外電子による吸収・散乱であるため、原子番号に依存した単調な変化を示すが、中性子線では元素の核との相互作用であるため、核特有の透過像を示す。そのためX線やγ線による放射線透過検査を補完する[1]。高速中性子の方が透過力が優れる。
物質の透過時の特性がX線とは逆で中性子線では、水素、ホウ素、リチウムのような軽元素の減弱係数が鉄、銅、鉛のような重金属の減弱係数と比較して大きく、カドミウム、ガドリニウム、サマリウムのような特定の元素・原子核に大きな減弱係数を示すため、中性子イメージングは重金属容器内部の水や有機物など含水素物質の検出・画像化に有効性を示す[1]。透過像による物質内部の可視化だけでなく、原子核共鳴吸収による物質組成、Braggエッジ測定による金属内部の応力ひずみ、小角散乱による微小粒子の構造解析など、X線では探るのが困難な物質の情報を得ることができる[2]。
また、金属のように結晶構造を持つ物質は粒子波の性質を持つ中性子と干渉性散乱を起こすので,特定の波長域の中性子(単色中性子)を用いてイメージングを行えば、結晶構造や内部応力などの情報を可視化できる[3][4]。
位相イメージング(フェイズコントラスト法)
中性子屈折イメージング
屈折法では中性子に対する屈折率の変化によってビーム進行方向を変化させて画像のコントラストを得るためので試料中の中性子ポテンシャルの変化を観察する[5]。
ストロボ法
中性子源は X線源と比較して強度が弱いので連続した動画を撮影することは困難だが、周期的現象に対してはその瞬間だけをストロボ撮影して重ね合わせることによって1画像では統計誤差に埋もれてしまうような現象でも多くのストロボ画像を足し合わせればこれらの限界を超えることが可能となる[5]。
エネルギー選択型中性子イメージング
パルス中性子イメージング
中性子ラジオグラフィ
課題
非破壊検査の手法として従来のX線による検査にはない数々の特徴を有するが、構造上設備が大掛かりにならざるを得ず、これが普及を阻む一因となっている。