以下の7つの部分に分けることのできる単一楽章で書かれている。
- 序奏と提示部
- 展開部 1
- 緩徐楽章
- 展開部 2
- スケルツォとトリオ
- 展開部 3
- 再現部
作曲形式の面では、ソナタ形式と幻想曲を合わせた交響詩のような作りになっている。また、作曲様式の面では、過去の自作のスタイルを結合させたものになっている。すなわち、対位法と穏やかな叙情主義が特徴的な第一期と、角立ってとげとげしいモダニズムが特徴的な第二期とを結合させた、ティペット晩年の第三期のスタイルである。弦楽四重奏曲第4番(1978)やヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための三重協奏曲(1978-79)のように、ティペットは1970年代後半から人生そのものをテーマにした単一楽章の楽曲をいくつか作曲しており、本作はこの一連のテーマの楽曲創作の端緒となった作品である。
ティペットはこの作品を "a birth to death piece".[1]と呼んだ。彼はこのコンセプトを、楽曲の始めと終わりにテープ又はサンプラーによる呼吸音を模した音響効果を用いることによって際立たせた。交響曲の最後は、伴奏を伴わない息継ぎの音により締め括られる[2]。ティペットは本作の開始部をのちに自作の弦楽四重奏曲第4番(1978)やピアノソナタ第4番(1983-84)にも引用している。