佐藤春吉
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マルクスの社会科学方法論に関する論文「啓蒙主義批判とマルクス」(岩崎允胤編『実践的唯物論の方法と視角 上 科学の方法と社会認識』汐文社、1979年)が研究の原点。同論文で「マルクスの社会科学論を支える思想の根底に近代の主観主義哲学の存立構造への体系的な批判の枠組みが組み込まれていることについて」論じた[8]。1981年8月の『唯物論』第55号は「実践的唯物論論争」の特集を組み、佐藤は実践的唯物論を主張した[9]。その後、マックス・ウェーバー、ニコライ・ハルトマン、カール・ポパーの研究から、「多元主義的存在論」に基づく批判的社会理論の構築を課題にしている[4]。批判的実在論は「自身が考えた」という多元主義的存在論に酷似していると訴えるが[8]、多元主義的存在論がどのようなものであり、いかに可能になるのかは明らかにしていない。