俺だって極道さ
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| 俺だって極道さ | |
|---|---|
| Naanum Rowdy Dhaan | |
| 監督 | ヴィグネーシュ・シヴァン |
| 脚本 | ヴィグネーシュ・シヴァン |
| 製作 | ダヌシュ |
| 出演者 |
ヴィジャイ・セードゥパティ ナヤンターラ ラーディカー・サラトクマール R・J・バーラージ アーナンダラージ R・パールティバン |
| 音楽 | アニルド・ラヴィチャンダル |
| 撮影 | ジョージ・C・ウィリアムズ |
| 編集 | A・シュリーカル・プラサード |
| 製作会社 | ワンダーバー・フィルムズ |
| 配給 |
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| 公開 |
|
| 上映時間 | 139分[1] |
| 製作国 |
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| 言語 | タミル語 |
| 製作費 | ₹130,000,000[2] |
『俺だって極道さ』(おれだってごくどうさ、Naanum Rowdy Dhaan)は、2015年のインドのタミル語ロマンティックアクションコメディ映画。ヴィグネーシュ・シヴァンが監督を務め、主要キャストとしてヴィジャイ・セードゥパティ、ナヤンターラ、ラーディカー・サラトクマール、R・J・バーラージ、アーナンダラージ、R・パールティバンが出演している。聴覚障害者の女性と出会い、ギャングへの復讐を狙う彼女に協力することになったギャング志望の青年を描いている。映画は批評家から好評を博したほか興行的にも成功を収め、フィルムフェア賞 南インド映画部門や南インド国際映画賞で複数の賞にノミネートされた。
ポンディシェリで暮らす青年パーンディは警察官の母ミーナー・クマーリーと共に暮らしていたが、幼少期からギャングのドン・ラージャーと交流を持ち、彼に感化されてギャングを目指すようになる。パーンディは成長すると「ポンディシェリのパンディヤン(ポンディ・パーンディ)」と名乗り、友人のドーシやラーフルと共に自称ギャングとして活動するようになる。そんな中、彼は聴覚障害を患う女性カーダンバリと出会い恋に落ちる。彼女の父ラヴィクマールは警察官を務め、大物ギャングのキッリを捜査していたが、15年前にキッリが送りつけた爆弾によって妻を殺され、カーダンバリも爆破に巻き込まれて聴力を失っていた。カーダンバリは行方不明になった父の捜索をパーンディに依頼するが、すでにキッリによって殺されていたことを知ったパーンディは、彼女に事実を伏せる。一週間後、父の死を知ったカーダンバリはキッリへの復讐を決意し、彼女への協力を約束したパーンディはドーシやラーフル、そして町で知り合ったポンディシェリのドンと共謀し、キッリの暗殺計画を実行する。しかし、キッリと敵対するマンスールも同様に彼の暗殺を計画しており、双方が同時にキッリを襲撃するハプニングが発生し、キッリを取り逃がしてしまう。混乱の中、ラーフルが行方不明になってしまい、キッリからの報復を恐れたドーシたちは暗殺計画から降りてしまう。
その後、キッリの屋敷にたどり着いたラーフルから連絡を受けたカーダンバリは一人で屋敷に乗り込み彼を殺そうとするが、キッリに捕まってしまう。事態を知ったパーンディはカーダンバリに電話をかけて暗殺を止めるように説得するが、その通話をキッリに聞かれてしまう。キッリの屋敷に向かったパーンディはカーダンバリの解放を頼むが聞き入れられずに捕まってしまうが、キッリの手下たちを振り切って彼女と共に部屋から脱出する。同じころ、マンスールたちがキッリの屋敷を襲撃し、さらにポンディシェリのドンやラーフルも2人を救出するため屋敷に到着する。そんな中、ドーシから連絡が入り、キッリの手下が母を誘拐したことを聞かされたパーンディは激怒し、キッリを殺すことを決意する。パーンディはマンスールから逃げ回っていたキッリを捕まえ復讐を果たそうとするが、カーダンバリは彼の殺害を躊躇する。そこにマンスールが現れて現場は混乱し、キッリとマンスールは互いに刺し合って命を落とした。パーンディは刺されながらも一命を取り留めたことでキッリからギャングとして認められ、カーダンバリに気に入られるために2人の死を自分の手柄として自慢する。騒動が落ち着くと、パーンディは母の死を嘆くが、目の前に母が姿を現し、生きていたことが判明する。母から警察官採用試験に合格したことを聞かされたパーンディは、「ギャングのままでいて欲しい」と願うカーダンバリの制止を振り切り、警察官になることを決意する。
キャスト
- パンディヤン(パーンディ) - ヴィジャイ・セードゥパティ
- 幼少期のパーンディ - スーリヤ・セードゥパティ
- カーダンバリ(カドゥ) - ナヤンターラ
- 幼少期のカドゥ - アニカ・スレーンドラン
- ミーナー・クマーリー警部 - ラーディカー・サラトクマール
- ドーシ - R・J・バーラージ
- ドン・ラージャー - ラージェーンドラン
- ラヴィクマール警部 - アラガム・ペルマール
- ポンディシェリのドン - アーナンダラージ
- キッリの補佐役 - R・スンダルラージャン
- マンスール - マンスール・アリー・カーン
- タライヴァー - R・N・R・マノーハル
- ベイビー - ミーナクシ
- キッリヴァラヴァン(キッリ) - R・パールティバン
- ポンディシェリのドンの取り巻き - アートマ・パトリック
- ノンクレジット
- ラーフル・タタ - ウダヤバーヌ
- サティーシュ - サティーシュ・クリシュナン
製作
企画
2013年11月に『俺だって極道さ』の製作が発表され、ヴィグネーシュ・シヴァン(監督)、ゴータム・ヴァスデーヴ・メーノーン(プロデューサー)、ゴータム・ラーム・カールティク(主演俳優)、アニルド・ラヴィチャンダル(音楽監督)が参加することが明かされた[3][4]。原題のタイトル『Naanum Rowdy Dhaan』は、ヴァディヴェールが『Thalai Nagaram』で発した台詞に由来している[5][6]。また、ヴィグネーシュは『俺だって極道さ』の内容について「ギャングの道に足を踏み入れた19歳の若者の物語」と語っており、ムンバイ・チェンナイ・ポンディシェリで撮影を行うことを明言している[3]。しかし、この企画は途中で頓挫し、2014年8月29日にダヌシュがTwitterの公式アカウントを通して『俺だって極道さ』の製作を引き継いだことを発表し、自身が経営するワンダーバー・フィルムズが製作を手掛けることやヴィジャイ・セードゥパティとナヤンターラが主演を務めること、さらにジョージ・C・ウィリアムズが撮影監督を務めることを明かした[7]。
キャスティング
当初の予定ではラヴァンニャー・トリパーティーがヒロイン役にキャスティングされていたほか[8]、ヴィグネーシュ・シヴァンはアニルド・ラヴィチャンダルを主演に起用するつもりだったが、彼の作曲活動の妨げになると判断したため起用は見送られたという。また、ヴィジャイ・セードゥパティとナヤンターラは脚本の全容を聞かないまま出演を承諾したという[9]。このほか、アショーク・セルヴァンはセードゥパティの起用前の段階で、自身が主演候補に挙がっていたことを明かしている[10]。主演に起用されたセードゥパティは別作品に出演した際に体重を増量していたため、『俺だって極道さ』に出演する際に役作りとして2か月間かけて運動や食事制限を行い減量したという[11]。また、主人公パーンディの幼少期をセードゥパティの息子スーリヤが演じており、『俺だって極道さ』で映画デビューを果たしている[12]。
悪役のキッリ役にはR・パールティバンが起用されたが、ヴィグネーシュによると、パールティバンは演じる役を厳選することで知られていたため、キッリ役を打診することを躊躇していたものの、彼は出演を即決しただけでなくキッリ役について独自のアイディアを盛り込んで役作りを行っていたという[9]。このほか、助演キャストとしてR・J・バーラージが出演している[13]。当初、彼は出演することを躊躇っていたものの、友人のセードゥパティが出演することやナヤンターラと共演する好機に惹かれて出演を決めたという[14]。また、ポンディシェリでの撮影から製作に合流したアーナンダラージは、自身が演じたキャラクターはゴーヴィンダー』が『Kill Dil』で演じたギャングから着想を得ていることを明かしている[15]。
撮影
2014年12月3日から40日間の日程でポンディシェリで主要撮影が始まり[16][17]、一部のシーンはヴィリアヌールのカメーシュワラール寺院でも撮影された[18]。セードゥパティによると撮影開始から4日間にわたり、パーンディの描写についてヴィグネーシュと意見が対立して衝突が続いたという[19]。2015年1月上旬までに第1スケジュールの撮影が終了して第2スケジュールの撮影に移行し[20]、5月中旬までに大部分の撮影が終了した。同月19日からポンディシェリで最終スケジュールの撮影が始まり[21]、6月にすべての撮影が終了した[22][23]。撮影終了後に吹き替え作業が行われ、ナヤンターラも自身が演じたカドゥの吹き替えを行っている[24]。
音楽
サウンドトラックには6曲収録されており、このうち5曲はヴィグネーシュ・シヴァンが作詞を手掛け、残り1曲の作詞はタマラーイが手掛けている。オーディオリリース・イベントは開催されず、楽曲はそれぞれシングルリリースされた[25][26]。
公開
2015年9月にライカー・プロダクションズが配給権を取得したことを発表し[27]、10月2日の公開を予定していたが[28]、同月21日公開に変更された[29]。また、11月15日からヒーロートーキーズが運営するオンライン映画配信プラットフォームでの配信が開始された[30]。
評価
興行収入
公開5日間で9000万ルピーの興行収入を記録している[31]。
批評
『ザ・タイムズ・オブ・インディア』のM・スガーントは4/5の星を与えて「脚本はシリアスな復讐ドラマに見えるかも知れないが、ヴィグネーシュ・シヴァンは作品全体に軽妙なタッチを効かせ、それがこの映画を楽しいものにしている。彼は物語がどんなに深刻な状況に陥っても気楽な雰囲気を維持しているのだ」と批評し[32]、『Sify』は「ヴィグネーシュ・シヴァンの『俺だって極道さ』は友人と一緒に過ごすのに最適な大爆笑コメディだ。間違いなく最高に楽しめる作品であり、きっと劇場を後にする時には満面の笑みを浮かべているだろう」と批評している[33]。また、『Rediff.com』のS・サーラスワティは3.5/5の星を与え「『俺だって極道さ』はシンプルで魅力にあふれた気取らない作品であり、一見の価値がある爽快なロマンティックコメディだ」と批評し[34]、『ザ・ヒンドゥー』のスディール・シュリーニヴァーサンは「些細なものから大袈裟なものまで、あらゆるジョークが上手く仕上がっている。それらは物語のあちこちに散りばめられ、政治的正しさなど関係なく見事な活躍を見せてくれる」と批評している[35]。さらに、『ガーディアン』のマイク・マッカヒルも3/5の星を与えて「多少の欠点や活かし切れていない部分があるものの、ヴィグネーシュ・シヴァンの脚本はすべての要素が調和して綿密に作り上げられた素晴らしいものであり、非常に好感の持てる作品になっている」と批評している[36]。
受賞・ノミネート
| 映画賞 | 授賞日 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| エジソン賞 | 2016年2月14日 | 主演女優賞 | ナヤンターラ | 受賞 | [37] |
| 第63回フィルムフェア賞 南インド映画部門 | 2016年6月18日 | 主演女優賞 | 受賞 | [38] [39] | |
| 助演男優賞 | R・パールティバン | ノミネート | |||
| 音楽監督賞 | アニルド・ラヴィチャンダル | ||||
| 作詞賞 | ヴィグネーシュ・シヴァン 「Thangame」 | ||||
| 男性プレイバックシンガー賞 | アニルド・ラヴィチャンダル 「Thangame」 | ||||
| 女性プレイバックシンガー賞 | ニーティ・モーハン 「Neeyum Naanum」 | ||||
| 第5回南インド国際映画賞 | 2016年6月30日-7月1日 | 作品賞 | 『俺だって極道さ』 | ノミネート | [40] [41] [42] |
| 監督賞 | ヴィグネーシュ・シヴァン | 受賞 | |||
| 主演女優賞 | ナヤンターラ | ||||
| コメディアン賞 | R・J・バーラージ | ||||
| 作詞賞 | ヴィグネーシュ・シヴァン 「Yennai Maatrum Kadhale」 |
ノミネート | |||
| 音楽監督賞 | アニルド・ラヴィチャンダル | ||||
| 男性プレイバックシンガー賞 | アニルド・ラヴィチャンダル 「Thangame」 |
受賞 | |||
| 女性プレイバックシンガー賞 | ニーティ・モーハン 「Neeyum Naanum」 |
ノミネート | |||
| ミルチ音楽賞 南インド映画部門 | 2016年7月27日 | アルバム賞 | アニルド・ラヴィチャンダル | 受賞 | |
| 歌手賞 | アニルド・ラヴィチャンダル 「Thangame」 | ||||
| 第2回IIFAウトサヴァム | 2017年3月28日-29日 | 主演女優賞 | ナヤンターラ | ノミネート | [43] [44] [45] [46] |
| 助演男優賞 | R・J・バーラージ | ||||
| 助演女優賞 | ラーディカー・サラトクマール | ||||
| コメディアン賞 | R・J・バーラージ | 受賞 | |||
| 音楽監督賞 | アニルド・ラヴィチャンダル | ノミネート | |||
| 作詞賞 | タマラーイ 「Neeyum Naanum」 | ||||
| 男性プレイバックシンガー賞 | アニルド・ラヴィチャンダル 「Thangame」 |
受賞 | |||
| 女性プレイバックシンガー賞 | ニーティ・モーハン 「Neeyum Naanum」 | ||||
レガシー
『インディア・トゥデイ』のジャーナキ・Kは、『俺だって極道さ』を「ナヤンターラのキャリアの転機になった作品」と指摘しており[47]、2018年には「『俺だって極道さ』を彷彿とさせる作品」と評されたライカー・プロダクションズ製作の『Kolamaavu Kokila』に出演している[48]。また、作中でナヤンターラが発した「Ongala podanum sir」という台詞はネルソン・ディリープクマールが手掛けた『Ongala Podanum Sir』のタイトルに引用されたほか[49]、セードゥパティの台詞「Are you okay baby?」もラクシュミ・ラーマクリシュナンが手掛けた『Are You Ok Baby?』のタイトルに引用されている[50]。さらに、ナヤンターラとヴィグネーシュ・シヴァンが共同で設立した映画製作会社ラウディ・ピクチャーズ(Rowdy Pictures)の社名にも『俺だって極道さ』のタイトルを引用しており[51]、ナヤンターラ自身も『俺だって極道さ』について「特別で重要な作品」とコメントしている[52]。このほか、ウダヤバーヌは『俺だって極道さ』への出演をきっかけに役名の「ラーフル・タタ」を芸名として名乗るようになった[53]。