八五郎坊主

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八五郎坊主』(はちごろうぼうず)は上方落語の演目。にわかに僧侶になった男が、文字の読み方を知らないために起こる騒動を描く。宇井無愁は原話として以下の3つを挙げる[1]

  1. 醒睡笑』第2巻「名附親方」の第8話
  2. 『醒睡笑』第3巻「文字知り顔」の第1話(「春長」という小姓を「かすなぎ」と呼ぶ人物を描く)
  3. 『軽口居合刀』(元禄17年・1704年)第三ノ九「文盲なる者法躰する事」

宇井は、現行話は3に2を加味したものとする[1]

東大落語会 編『落語辞典 増補』は、本演目を『平林』や『波平行安』と同趣向の話とする[2][3]

※以下、東大落語会編『落語辞典 増補』および宇井無愁『落語の根多 笑辞典』掲載の内容に準拠する[1][3]

八五郎がにわか坊主となって剃髪してすぐに「法春」という法号をつけてもらう。しかし読み方を忘れてしまい、人に聞くことにした。すると最初の人は「ほうかす」(「 春日」の「かす」から)と読み、次に別の人に聞くと「かす」と読むなら「法」は「のり」と読まないとおかしいと言われてしまう。すると八五郎は「のりかす? それなら摺るなりつけるなりや」と話す。

落ちについて

宇井無愁は「のりかす」は染織や印刷に使用するのこととする[1]。『名人名演落語全集』では「糊滓」という文字を当て、和尚が頭を「剃(す)る」と「摺る」の地口としている[4][注釈 1]

保田武宏は『名人名演落語全集』の「演目解題」で、「サゲの意味も上方の言葉を理解していないとわかりにくい。東京では非常に損な噺である」と評している[5]

バリエーション

脚注

参考文献

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