六本木プリンスホテル
東京都港区にあったホテル
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概要
六本木プリンスホテルは、1984年(昭和59年)9月27日に開業した。当時「麻布箪笥町」と呼ばれていた六本木三丁目の所在地にはフィンランド領事館が建っていたが、これをプリンスホテルが南麻布(旧麻布本村町)にあった旧麻布プリンスホテルの用地と等価交換する形で取得してホテルを新築したものである。[2]


ホテルは表通りからはやや奥まった傾斜地にあった。開業当時の最寄駅だった営団地下鉄日比谷線の六本木駅からは六本木通りの下り坂を溜池方面に600m以上進む必要があり、ホテルへのアクセスは必ずしも良いものではなかった[3]。
設計は黒川紀章で、六本木プリンスホテルはその斬新なデザインを売りにしていた。
建物は中庭を取り囲んだ口の字型で、中庭の大部分は複雑な曲線を描く屋外温水プールになっていた。通りに面した外側はほぼ正方形で落ち着いた外観を呈しつつ、内側は建物の外壁が入り組んだプールの縁を沿うようにうねる独特な意匠になっていた。内側に面した各階の廊下は総ガラス張りでどこからもプールを見下ろすことができたほか、プール自体も側面の一部が透明アクリル板で作られており、ロビーやレストランからはまるで水族館で水槽の魚を見るようにプールで泳いでいる者を見ることができた。
ロビー横の階段はエッシャーの不思議絵をモチーフにしたようなデザインになっており、これも六本木プリンスホテルの特徴の一つとなっていた。