共立電子産業

From Wikipedia, the free encyclopedia

現地語社名
共立電子産業株式会社
ラテン文字名
Kyohritsu Electronic Industry Co., Ltd.
種類
株式会社
業種 電子部品販売
共立電子産業株式会社
現地語社名
共立電子産業株式会社
ラテン文字名
Kyohritsu Electronic Industry Co., Ltd.
種類
株式会社
業種 電子部品販売
設立 1970年8月
創業者 蘇建源
本社
日本
事業地域
日本
製品 電子部品、電子工作キット、マイコンボード ほか
ウェブサイト www.kyohritsu.com
テンプレートを表示

共立電子産業株式会社(きょうりつでんしさんぎょう、英: Kyohritsu Electronic Industry Co., Ltd.)は、大阪府大阪市浪速区日本橋(通称:でんでんタウン)に本社を置く電子部品およびマイクロコンピュータ関連製品の販売会社である。電子部品の小売・卸売、自社開発キットの提供に加え、電子工作教室やロボット競技会やものづくりイベントの支援、商店街振興などの地域活動でも知られる[1]

共立電子産業は、1970年(昭和45年)に大阪・日本橋で創業した電子部品販売会社である。創業以来、抵抗・コンデンサ・半導体・コネクタといった汎用部品から、測定器、工具、Raspberry PiArduino などのマイコンボード、各種電子工作キットまで広範な製品を取り扱っている[1]

同社は1970年代後半の日本のマイコン黎明期と深く結びついており、かつて運営していたマイコン専門店「コムスポット」は関西の技術者やホビイストが集う拠点として機能した。現在は、電子部品・工具を扱う旗艦店「シリコンハウス共立」、ジャンク・マニアック部品を扱う「デジット」、通販サイト「エレショップ」を中心に事業を展開している[1]

創業者の蘇建源(そ・けんげん)は、日本橋筋商店街振興組合の理事長などを務め、電子部品販売にとどまらず、日本橋ストリートフェスタや電子工作教室の立ち上げなど、街づくりと教育活動にも尽力した人物として知られている[2]

沿革

  • 1970年(昭和45年)8月 - 大阪・日本橋にて創業。電子部品の販売を開始[1]
  • 1976年(昭和51年) - NECのマイコンキット「TK-80」発売を契機に、マイコン関連事業に本格参入[1]
  • 1979年(昭和54年)7月 - マイコン専門店「コムスポット」を開設。関西における自作マイコン・ホビーパソコン文化の中心的存在となる[1]
  • 1982年(昭和57年) - ジャンク・特価品部門が独立し、「デジット」を開設[1]
  • 1996年(平成8年) - 通販サイト「エレショップ」を開設[1]
  • 2010年(平成22年)7月 - 旗艦店「シリコンハウス共立」を日本橋5丁目の現ビルに移転・拡張[1]
  • 2021年(令和3年)6月 - 別棟で営業していた「デジット」を「シリコンハウス共立」ビル3階に統合移転[1]

過去にあった主な店舗・拠点

コムスポット
1979年開設のマイコン専門店。8ビットマイコンや拡張ボード、周辺機器などを扱い、関西のマイコンユーザーや学生、エンジニアが集う場として機能した。1990年代まで、日本橋が「パソコンの街」として発展する基盤の一つとなった[1]
コムサット寝屋川・コムサット横浜
大阪府寝屋川市および神奈川県横浜市に展開された支店で、日本橋以外の地域における販売拠点として機能した[3]
テクノベース
主に法人顧客やプロのエンジニアを対象とした営業拠点であり、産業用途の電子部品や制御機器の提案・販売を行った。現在の法人営業部のルーツにあたるとされる[3]
旧シリコンハウス
2010年に移転する以前のシリコンハウスの店舗。店頭には電子音で「ぴーぴろぴろ」と鳴く「空の鳥かご」と呼ばれる電子工作ギミックが吊り下げられており、日本橋電気街の象徴的な風景の一つとなっていた[4]
CCP
「Cable & Connector Pro Shop」の略称で、ケーブルとコネクタに特化した専門店。のちにシリコンハウスに統合された。[3]

現在の店舗と事業内容

シリコンハウス共立

「シリコンハウス共立」は同社の旗艦店であり、電子部品、半導体、工具、計測器、マイコンボード(Arduino、Raspberry Piほか)、電子工作キット、電源、書籍など広範な商品を扱う総合電子パーツショップである[1]

店内には、購入した素材をその場で加工・組み立てできる「ものづくり工作室」が設けられており、電子工作の実践や試作に対応した「体験型店舗」としての機能も持つ[2]

デジット

「デジット」は、マニアックな電子部品、ジャンク品、ヴィンテージ部品などを専門に扱う店舗としてスタートした。オリジナルオーディオキットやスピーカーエンクロージャーキットなどの自社開発製品も展開し、オーディオ愛好家や電子工作マニアから支持を集めている[2]

2021年以降は、老朽化した旧店舗から「シリコンハウス共立」ビルの3階へ移転し、同一ビル内でジャンク部品からマイコン、メカトロパーツまでを横断的に選べる構成となっている[1]

エレショップ(通販)

「エレショップ」は1996年に開設された公式通販サイトである[1]。実店舗の在庫情報と連携しながら、個人ユーザーだけでなく大学や企業の研究開発部門など全国の顧客へ電子部品やキットを供給している。少量多品種の取扱いを特徴とし、試作や教育用途で利用されることが多い。

創業者・蘇建源

共立電子産業の創業者である蘇建源(そ・けんげん)は、創業初期から長年にわたり店頭に立ち、電子工作初心者や学生に対して基礎的な技術や工具の選び方を丁寧に助言する姿勢を貫いた[2]

1970年代には、誤ったはんだこてでゲルマニウムラジオの製作に苦戦していた少年に対し、半導体に適した小型のはんだこてを選ぶよう助言した逸話が残されている。少年はその後、2石レフレックスラジオの製作に成功し、これを「電子工作人生の最初の成功体験」として振り返っている[4]。このエピソードは、蘇が単なる販売者だけではなく、小さな顧客にも寄り添う姿勢や人柄を伺うことができる。

また、1976年ごろに電波新聞社の『ラジオの製作』誌の編集者を務めていた大橋太郎と会談し、大橋は蘇に対し、「これからは、マイコンだ!」と熱心に語ったと逸話がある。この大橋からのアドバイスが、部品販売店であった同社が、本格的にマイコン分野へ参入する重要なきっかけとなり、後のマイコン専門店「コムスポット」の開設へとつながる。この話は、後に大橋自身が「大阪日本橋でんでんタウンロボット連絡会」で語った。

蘇はまた、日本橋筋商店街振興組合の理事長などを務め、電子部品店主としてだけでなく、商店街全体の活性化や街づくりにも尽力した[2]

教育・地域活動

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI