医学雑誌
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医学雑誌(いがくざっし)は、医学に関する情報を医師やヘルスケア専門家が共有するために発行される、査読済み論文を掲載する学術雑誌。医学誌(いがくし)と呼ばれることもある。包括的に医学情報を扱う雑誌は「医学総合雑誌」と呼ばれがちである[1]。
オックスフォード大学の非営利団体Our World in Data(OWID)によれば、新規の科学論文の件数が100万人当たり年間2000以上の国は2022年現在、ノルウェー、スウェーデン、スイス、オーストラリアであった。アジアにおいては韓国が1,000以上と群を抜いており、中国やタイ、日本が500以上と続いている。
日本における医学雑誌は、出版社が一般向けに販売する総合的・専門的な医学誌と、医療分野別の学会が主に会員向けに発行する学会誌が存在し、週刊・月刊のいずれも存在する。オンライン情報提供サービスのメディカル・オンラインによれば、2025年現在、専門誌を含めて1,714誌以上が刊行されている[2]。
日本
日本における医学雑誌の先駆けは『順天堂醫事雑誌』(順天堂医院長佐藤尚中、1875年創刊)で後継誌は現在も発行されている[3]。19世紀においては、中外医事新報(中外医事新報社、1880年 - 1940年)や、新聞としては、『東京医事新誌』(東京医事新誌局、1877年 -1940年)、『医事新聞』(医事新聞社、1878年 - 1930年)などがあった。
「日本医事新報」(私立奨進医会、1921年創刊)は発行元の変遷を経て、現在は「週刊日本医事新報」または「Web日本医事新報」(日本医事新報社))となっている。
第二次世界大戦中には『日本臨牀』(日本臨床社、1943年 - 現在)が創刊され、2014年に外資へ売却されたのちも刊行されている。
日本医師会は、英文総合医学誌「JMA Journal」と、日本語の月刊誌「日本医師会雑誌」を発行している。
英語圏
雑誌の例
雑誌・論文等の評価
学術雑誌が各分野で持つ相対的な影響力の大きさはメタサイエンスとして研究されてきており、インパクト・ファクター(1975年 -)やオルトメトリクス(2009年頃 -)の数値で測られている。また、学術出版社のランキングも数種存在する。
個別の論文の評価については、標準的報告項目を定めたPRISMAを根拠とするシステマティック・レビュー、メタアナリシスなどの手法が用いられている。オックスフォード大学は、報記事の信頼性と有用性を高めるため、研究参加者や実験環境等をCONSORTガイドライン等に基づいて記録検討するEQUATORネットワークをホストしている。
論文索引サービス
日本の医学文献の総合索引については医学中央雑誌(医学中央雑誌刊行会、1903年創刊)があり、冊子やCD-ROM版を経て、現在はインターネットの医中誌WEBで約8,000誌(廃刊になったものも含む)、1,600万件を超える医学論文情報を提供している[4]。
世界最大級の医学・生命科学文献データベースのPubMed(パブメド)はオープン・アクセスで、米国国立医学図書館(NLM)が提供している。
情報・システム研究機構の一部である国立情報学研究所は大学共同利用機関としてCinii(サイニィ)を開発した。
また、文部科学省が所管する国立研究開発法人の科学技術振興機構(JST)は、日本国内の学術機関や学会が発行する科学技術・人文社会科学分野の4,000誌以上の論文をJ-STAGE(ジェイステージ)で、また、科学技術・医学薬学等の研究者、文献、特許などの情報を、J-Grobal(ジェイグローバル)で提供している。