厳美渓
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1976年撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成。
厳美渓のある磐井川は栗駒山を源として北上川に注ぐ川で、その中流付近に位置する厳美渓には主に栗駒山から噴出した軽石凝灰岩が分布しており侵食により渓谷が形成されている[1][2]。全長2キロメートルで奇岩や怪岩に富む[3]。
特に厳美渓の河床には、石英安山岩質溶結凝灰岩層に生じた方状節理のひび割れに石が入り込み、岩盤を球状に削り取って形成された無数の甌穴(ポットホール)がみられ、地質学上も貴重な資料となっている[1][2]。
古くから景勝地として親しまれており、一帯を治めた伊達政宗も松島と並ぶ二大景勝地としてこの地を賛美している[3]。厳美渓には政宗ゆかりの茶屋跡「臨泉亭跡」がある[2]。また江戸時代には菅江真澄が訪れて歌を残している[2]。
1877年(明治10年)8月に明治天皇が東北巡幸を行った際、北白川宮が橋から厳美渓を代覧し、この橋は御覧場橋(御覧橋)と呼ばれるようになった[4]。このほか幸田露伴などの文人もこの厳美渓を訪れて紀行文を記している[2]。

