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反律法主義

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反律法主義(はんりっぽうしゅぎ、antinomianism、アンチノミアニズム)は、神学的に、旧約聖書やその他の聖典が規定する律法や戒律に従う必要はなく、破っても問題ないとする立場。反律法主義者は「アンチノミアン」とも呼ばれる[1]。

概要

キリスト教徒は神の恩寵を受けており、したがってモーセの十戒を守る必要はないとする考え方が反律法主義と呼ばれるが[2]、恩寵ではなく聖霊論から導き出す立場など様々な論拠がある[3]。予定説は反律法主義を生むといわれており[4]、リバティーンは反律法主義の一つの類型だとされる[5]。ピューリタン史上、1636年10月から1638年3月までの間続けられたアン・ハッチンソンに対する異端審問は、反律法主義を巡る大きな論争へと発展した[6]。反律法主義は神の絶対性を強調し[7]、道徳や善行を軽視する一方で信仰に重きを置く[8]。

反律法主義は、アブラハムの宗教ではない禅などにも関連する概念である[9]。ラテン語のアンティ(反)とノモス(法)の組み合わせが語源となっている[3]。

歴史

古代にキリスト教を広めていたパウロは、「キリストは律法の終わりである」という主張をしていたため、ユダヤ人やユダヤ人キリスト教徒から反律法主義者として非難されていた[10]。マルティン・ルターとヨハネス・アグリコラが交わした激しい議論の題材には、反律法主義が含まれている[3]。

18世紀のユダヤ系ポーランド人のヤコブ・フランクは、シャブタイ・ツヴィの生まれ変わりだと主張し、反律法主義を説いた[11]。近代人種主義が発生する前の時期、アメリカの北大西洋沿岸の港町には、解放奴隷、船上娼婦、背教者、叛徒などと混じって反律法主義者がいた[1]。

出典

参考文献

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