吉利・SEA

吉利汽車のEV用プラットフォーム From Wikipedia, the free encyclopedia

SEA(Sustainable Experience Architecture、サスティナブル・エクスペリエンス・アーキテクチャー、SEA浩瀚)とは、中国吉利汽車が開発したEV用のモジュラープラットフォームである。

SEA第1号車のZeekr・001

概要

SEAは中国・スウェーデンイギリスドイツの開発センターにて、3年の期間と180億元(約2783億円)の費用をかけて開発され、2020年9月に発表された[1][2]

2021年、SEAを採用した第1号車であるZeekr・001の量産が開始された[3]

吉利はSEAを「世界初のオープンソースアーキテクチャ」と称しており、SEAを他社へオープンに供給していくことを明言している[1]。2022年には、ポーランドの国営エネルギー会社などが設立した新興EVメーカー「Electro Mobility Poland」に対して、Cセグメント用のSEAが提供されることが発表された。特に新興メーカーにとっては、SEAを利用することで、プラットフォーム開発の投資を抑えられるメリットがある[4]

仕様

SEAの対象とするボディタイプはAセグメントからFセグメント、商用車と多岐に渡り、また2WD4WDどちらにも対応できるなど、幅広い拡張性を備える[1]

プラットフォームのパッケージには、車体と駆動システムに加え、急速充電、OTAアップデート機能や自動運転機能なども含まれる[1][2]

SEAには以下の6種類のバージョンが存在する[5][6]

駆動用の電装システムは400Vと800Vの2種類。搭載バッテリーはCATL製で、例としてSEA-Eには58kWhと68kWhのバッテリー容量が用意される。大型のSEA1では最大100kWhの大容量バッテリーも選択できる[5]

モーターは1台につき最大3基まで搭載できる。また、レンジエクステンダーとして小型エンジンをリアに搭載することも可能[5]

吉利傘下のロータスは、SEAを独自にカスタマイズしたEPAプラットフォームを開発し、自社の車両へ採用している[7]

自動運転

Zeekr・M-Vision

2022年11月、吉利(Zeekr)は、ウェイモと共同開発した自動運転車専用プラットフォーム「SEA-M」と、SEA-Mを使用した自動運転コンセプトカー「M-Vision」発表した[6]

SEA-Mは、搭載された自動運転用のインターフェースにより、レベル4以上の自動運転に対応する。自動運転が前提のためドライバーに焦点を当てた設計にする必要がなく、広大な室内空間や多彩なシートレイアウトなどにより、乗員の室内空間を最大限活用することが可能となる。ホイールベースは2,700mmから3,300mmまで対応する[6][8]

SEA-Mを採用した車両の第1号はウェイモに納入されることが発表され、今後数年を掛けてウェイモ・ワンの配車フリートとしてSEA-M車両が導入される予定である[6]

採用車種

さらに見る ブランド, 外観 ...
ブランド 外観 タイプ 車種名 発売年 備考
Zeekr SEA1 001 2021年
PMA2+ 007 2023年 SEAをベースとした派生プラットフォーム
SEA1 009 2023年
SEA2 X 2023年
ボルボ SEA2 EX30 2023年
SEA1 EM90 2024年
ポールスター SEA1 4 2023年
スマート SEA2 #1 2022年
SEA2 #3 2023年
ロータス EPA エレトレ 2022年 SEAをベースとした派生プラットフォーム
EPA エメヤ 2024年 SEAをベースとした派生プラットフォーム
Radar SEA-C RD6 2022年
極越 SEA1 01 2023年
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脚注

外部リンク

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