吉村達也

1952-2012, 男性小説家、推理作家、ホラー作家。 From Wikipedia, the free encyclopedia

(よしむら たつや、本名同じ、1952年3月21日 - 2012年5月14日[2]は、日本小説家男性日本推理作家協会会員[3]

概要 吉村 達也(よしむら たつや), 生誕 ...
吉村 達也よしむら たつや
生誕 1952年3月21日
日本の旗 日本大阪府[1]
死没 (2012-05-14) 2012年5月14日(60歳没)
日本の旗 日本東京都千代田区
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 一橋大学商学部
活動期間 1986年 - 2012年
ジャンル ミステリー
ホラー
サスペンス
SF
代表作 「推理作家・朝比奈耕作シリーズ」
「サイコセラピスト・氷室想介シリーズ」
「警視庁捜査一課・烏丸ひろみシリーズ」
「温泉殺人事件シリーズ」
デビュー作 『Kの悲劇』(1986年)
公式サイト http://www.yoshimura-tatsuya.com
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略歴

大阪府で生まれ、東京都で育つ[1]

東京都立田園調布高等学校を経て、一橋大学商学部入学[1]

1973年(大学4年生)、CBSソニーの入社試験に合格、内定を得る[4]。卒業を待たず、同年9月からアルバイトとして入社し、ADの現場業務に携わるようになる[5]。しかし、卒業試験で単位を1科目落とし、留年が決定。そのことを会社に報告したところ、翌年度の不足分の単位取得が容認されたため、大学生と会社員の立場を兼任することになる。1974年4月から正社員になり、引き続きAD業務に従事するが、まもなく直属の上司と人間関係が悪化。事態を知った上層部が介入するも修復不可能の段階になっていたため、5月31日をもって自身の意志で退社した[6]

1975年4月、不足分の単位を取得して大学を卒業後、フジサンケイグループニッポン放送に入社。制作部のディレクターを担当する。1977年10月から1978年3月までの半年間には、ディレクターでありながらオールナイトニッポンのパーソナリティを担当した[7]。その後、編成部に異動。

この頃、妻に勧められて読み始めた森村誠一の推理小説に傾倒し、自身でも創作を始める[8]1979年、短編ミステリーを第18回オール讀物推理小説新人賞に応募し、最終候補作に残る。翌年も同賞に応募し、同様に最終候補まで進んだが、受賞には至らなかった。

1983年9月、ニッポン放送から系列会社である扶桑社(当時の株式会社リビングマガジン)の書籍部門に出向[9]。編集者としてタレント本の作成を担当し、1985年5月にはタレント本部門編集長に就任[10]

1986年、会社に勤務しながら執筆した長編『Kの悲劇』を扶桑社から単行本として出版。自分の勤務先で自分が書いた本を出すという特異な立場上、本名での出版が憚られたため[11]、この時に限り「杠葉 啓ゆずりは・けい」のペンネームを使用した[12]。出版後に複数の出版社から小説の執筆依頼が来たため、会社の許諾を得て、兼業作家として活動を開始する。

その後、タレント本部門編集長と兼任する形で、扶桑社ミステリーの初代編集長に就任[13]1989年末をもって扶桑社を退職。

退職後、臨時雇いの立場でFM局の音楽番組プロデュースを担当していたが、光文社から小説執筆の依頼が来たこと[14]と、第10回横溝正史賞に応募した長編『ゴーストライター』が最終候補作まで残り、受賞パーティに出席した際、選考委員の夏樹静子森村誠一から励まされたことにより、1990年5月をもって専業作家への転身を決意する[15]。そこから数年間は出版しても初版のみの状態が続いたが、朝比奈耕作シリーズの『花咲村の惨劇』が複数回増刷される勢いで売れたことにより一躍知名度を上げた。

ノベルズ文庫の書き下ろしを中心に精力的な執筆活動を行い、2009年10月に刊行された『蛍坂』で著作が合計200冊に到達。存命中に出版された著作は合計225冊に及んだ。

2012年4月23日、数日前から黄疸や嘔吐などの体調不良が続いたため、東京都千代田区杏雲堂病院に検査入院。5月14日午前10時34分、進行性胃癌のため死去[2]60歳没

亡くなった当日にブログが更新され、「長らくごぶさたしておりました。 突然ですが、私はこの度、死んでしまいました」[16]と自身の死を自ら告知する形式で発表が行われる。このことはネットニュースやラジオ番組[17][18]で取り上げられるなど話題を呼んだ。投稿自体は関係者によるものだが、記事本文は入院中、亡くなる前に吉村自ら起草したものであり、更新のタイミング(亡くなった日に更新すること)も本人の希望によるものである[19]

22日間の短い入院生活だったが、この間にベッドで書かれた、癌の発見から入院に至るまでの経緯を回想したエッセイ『ヒマラヤの風にのって』の未完原稿が絶筆になった。原稿は吉村の死後、30年来の交友関係がある出版プロデューサーの梶原秀夫により編集され、取材メモ、口述筆記により残された証言、担当医師による注釈などを加えて、角川書店から出版された。

作品・作風

  • デビュー直後は、派手なトリックを用いたミステリー作品を主流としていたが、次第に人間の心理を中心にしたストーリー展開を重視するようになっていった。2005年に出版された『マジックの心理トリック』では以下のように語っている。

    推理小説といえば、とにかくトリックの斬新さが評価の物差しとなりがちですが、ミステリーも小説である以上は、トリックそのものより、ストーリー展開と登場人物の会話に魅力があるかないかが、ほんとうは大切なポイントなのです。トリックの意外性だけで価値が成立しているタイプの推理小説は、再読が利きません。(中略)小説家である以上は、まずはそこです。[20]

  • 自身も編集者としての経験があるため、作家の創作姿勢や出版業界の慣習などについて、非常に批評的かつ意識的であり、『ベストセラー殺人事件』のような業界内幕ものも書いている。
  • 「小説の常識に疑問を投げかける」ことに意欲的であり、「作中に事件解決の手がかりとして登場する写真を実際に撮影・作成して添付する」[21]、「ミステリーの解決編にあたるページ全体を着色して演出の一環にする」[22]、「物語のキーアイテムとなる花の香料をページに塗布する」[23]など、小説の表現を文字以外に拡張する手段を模索し、様々な試みを行っていた。特に、意匠家の平木千草と共同で作成した小説『ついてくる 京都十三夜物語』では「小説のカラー化」をコンセプトとし、「全ページをカラー印刷」「本文中に写真を挿入」「文字の色やサイズ、フォントの種類を物語の展開に合わせてその都度変更する」等、大がかりな本作りを行っていた。
  • 急病による早逝のため、朝比奈耕作シリーズの最終作として告知されていた「『新・惨劇の村』5部作」や、全100巻による構想を持って執筆されていた氷室想介シリーズの「魔界百物語」など、当初の構想が果たされないまま中断・未完となっている作品が多数残されている。

エピソード

  • 実家、特に母親とは長年、不和の状態が続き、20代半ば頃に独断で分籍を行った。しかし、そのことが母親に露見し、口論となった末に絶縁状態となった。以降、母親が病気で急逝するまで、吉村は実家に戻ることがなかった[24]
  • 2001年3月3日に公式ホームページ「Birds of Paradise」を開設。寄せられたファンメールを掲載して公開で返信するなど、読者と双方向で交流を行う場として機能していた。ホームページは開設以降、10年間に渡って吉村自身により運営されていたが、2011年3月21日をもってサービスをBloggerに移行。公式ウェブサイトに変更された。
  • 無宗教であり、死後の戒名はつけないこと、入棺時の服装は死に装束ではなく私服にすること、墓には入れず散骨することを希望していた[29]

評価

  • オール讀物推理小説新人賞
    • 第18回(1979年) 最終候補
    • 第19回(1980年) 最終候補
  • 横溝正史賞
    • 第8回(1988年) 最終候補
    • 第10回(1990年) 最終候補(『ゴーストライター』)
  • 日本推理作家協会賞
    • 第43回(1990年)短編および連作短編集部門 候補作(『留守番電話をかける女』)[30]
    • 第53回(2000年)短編部門 候補作(『蒲団』)[31]

著作リスト

シリーズ名と分類は、作者自身が作成した「キャラクター別作品リスト」に拠る。括弧内の数字は執筆順、☆はシリーズ内の連作タイトルを表す。

小説

推理作家・朝比奈耕作シリーズ

  • 私が私を殺す理由 (013) トクマ・ノベルズ、1991.4
    • 『「伊豆の瞳」殺人事件』に完全改稿 (055) 徳間文庫、1994.1
  • そして殺人が始まった (017) トクマ・ノベルズ、1991.9
    • 『「戸隠の愛」殺人事件』に完全改稿 (056) 徳間文庫、1994.2
  • 雪と魔術と殺人と (019) トクマ・ノベルズ、1991.12
    • 『「北斗の星」殺人事件』に完全改稿 (059) 徳間文庫、1994.3
  • 「惨劇の村」5部作
    • 花咲村の惨劇 (022) トクマ・ノベルズ、1992.5 のち徳間文庫
    • 鳥啼村の惨劇 (024) トクマ・ノベルズ、1992.6 のち徳間文庫
    • 風吹村の惨劇 (029) トクマ・ノベルズ、1992.7 のち徳間文庫
    • 月影村の惨劇 (030) トクマ・ノベルズ、1992.8 のち徳間文庫
    • 最後の惨劇 (033) トクマ・ノベルズ、1992.9 のち徳間文庫
  • 「信仰殺人事件」シリーズ
    • 出雲信仰殺人事件 (042) カドカワノベルズ、1993.3 のち角川文庫
    • 観音信仰殺人事件 (070) カドカワノベルズ、1994.11 のち角川文庫、徳間文庫
  • 金閣寺の惨劇 (045) トクマ・ノベルズ、1995.5 のち徳間文庫
  • 銀閣寺の惨劇 (046) トクマ・ノベルズ、1995.5 のち徳間文庫
  • 邪宗門の惨劇 (054) 角川文庫、1993.12 のち徳間文庫、角川ホラー文庫
  • 「惨劇の島」3部作
    • 宝島の惨劇 (062) トクマ・ノベルズ、1994.4 のち徳間文庫
    • 水曜島の惨劇 (063) トクマ・ノベルズ、1994.5 のち徳間文庫
    • 血洗島の惨劇 (074) トクマ・ノベルズ、1995.1 のち徳間文庫、実業之日本社文庫
  • 銀河鉄道の惨劇 (上・下) (077, 085) トクマ・ノベルズ、1995.7(上)、1996.2(下) のち徳間文庫
  • 私の標本箱 (082) 講談社ノベルス、1995.9
    • 『ベストセラー殺人事件』に改題
  • トワイライトエクスプレスの惨劇 (083) カドカワノベルズ、1995.11 のち角川文庫、徳間文庫
  • 「あずさ2号」殺人事件 (093) カドカワノベルズ、1996.11 のち角川文庫
  • 「富士の霧」殺人事件 (095) トクマ・ノベルズ、1996.12 のち徳間文庫
  • 「長崎の鐘」殺人事件 (100) トクマ・ノベルズ、1997.5 のち徳間文庫
  • 新幹線秋田「こまち」殺人事件 (103) カドカワ・エンタテインメント、1997.8 のち角川文庫
  • 鬼死骸村の殺人 (107) ハルキ・ノベルス、1998.7 のちハルキ文庫、実業之日本社文庫
  • 「四季の殺人」シリーズ
    • 「吉野の花」殺人事件 四季の殺人・春 (108) トクマ・ノベルズ、1999.3 のち徳間文庫
    • 「横濱の風」殺人事件 四季の殺人・夏 (129) トクマ・ノベルズ、2001.9 のち徳間文庫
    • 「鎌倉の琴」殺人事件 四季の殺人・秋 (141) トクマ・ノベルズ、2002.10 のち徳間文庫
    • 「舞鶴の雪」殺人事件 四季の殺人・冬 (149) トクマ・ノベルズ、2003.5 のち徳間文庫
  • 地球岬の殺人 (113) ハルキ・ノベルス、1999.8 のちハルキ文庫
  • 天井桟敷の貴婦人 (117) トクマ・ノベルズ、2000.2 のち徳間文庫
  • 「新・惨劇の村」5部作
    • 青龍村の惨劇 (163) トクマ・ノベルズ、2004.12
    • 朱雀村の惨劇 (170) トクマ・ノベルズ、2005.7
    • 白虎村の惨劇 (173) トクマ・ノベルズ、2006.2
    • 玄武村の惨劇(未刊行)
    • 愛の奇蹟(未刊行)
      • この5部作でもって朝比奈耕作シリーズは終結し、今後の刊行は一切無いとしていた[32]。4巻、5巻はタイトルのみ予告されていたが、未刊行のまま作者が逝去し、シリーズは途絶した。編集部によると構想中の段階で、本文は未だ執筆されていなかったという[33]

志垣警部+和久井刑事シリーズ

  • キラー通り殺人事件 (005) 講談社Jノベルス、1987.9
    • 『キラー通り殺人事件【完全リメイク版】』に完全改稿 (134) 講談社文庫、2002.3
  • 富士山殺人事件 (060) ノン・ノベル(祥伝社)、1994.3 のち光文社文庫
  • 回転寿司殺人事件 (126) ケイブンシャ・ノベルス、2001.6 のち講談社文庫

温泉殺人事件シリーズ

  • 修善寺温泉殺人事件 (039) ケイブンシャ・ノベルス 1992.12 のち講談社文庫
  • 由布院温泉殺人事件 (047) 講談社ノベルス 1993.6 のち講談社文庫
  • 龍神温泉殺人事件 (051) 講談社ノベルス 1993.9 のち講談社文庫
  • 白骨温泉殺人事件 (058) ケイブンシャ・ノベルス 1994.2 のち講談社文庫
  • ランプの秘湯殺人事件 (065) フェミナノベルズ 1994.7 のち講談社文庫
  • 五色温泉殺人事件 (066) 講談社ノベルス 1994.8 のち講談社文庫
  • 知床温泉殺人事件 (075) 講談社ノベルス 1995.3 のち講談社文庫
  • 天城大滝温泉殺人事件 (076) ジョイ・ノベルス 1995.6 のち講談社文庫
  • 猫魔温泉殺人事件 (088) 講談社ノベルス 1996.5 のち講談社文庫
  • 城崎温泉殺人事件 (094) ジョイ・ノベルス 1996.12 のち講談社文庫
  • 金田一温泉殺人事件 (096) 講談社ノベルス 1997.2 のち講談社文庫
  • 鉄輪温泉殺人事件 (105) 講談社ノベルス 1997.10 のち講談社文庫
  • 地獄谷温泉殺人事件 (110) 講談社文庫 1999.6
  • 嵐山温泉殺人事件 (131) 講談社文庫 2001.11
  • 蛇の湯温泉殺人事件 (132) ジョイ・ノベルス 2002.1 のち講談社文庫
  • 十津川温泉殺人事件 (139) ジョイ・ノベルス 2002.7 のち講談社文庫
  • 有馬温泉殺人事件 (140) 講談社文庫 2002.9
  • 霧積温泉殺人事件 (150) ジョイ・ノベルス 2003.6 のち講談社文庫
  • 大江戸温泉殺人事件 (156) ジョイ・ノベルス 2004.2 のち講談社文庫
  • 「初恋の湯」殺人事件 (172) ジョイ・ノベルス 2005.12 のち講談社文庫
  • 伊香保温泉殺人事件 (184) ジョイ・ノベルス 2007.7 のち実業之日本社文庫
  • 京都―宇奈月 トロッコの秘湯殺人事件 (193) ジョイ・ノベルス 2008.9 のち実業之日本社文庫
  • 瀬戸内―道後殺人事件 (198) ジョイ・ノベルス 2009.7 のち実業之日本社文庫
  • 八甲田山殺人事件 (202) ジョイ・ノベルス 2009.12 のち実業之日本社文庫
  • 「人間失格」殺人事件 (205) ジョイ・ノベルス 2010.3 のち実業之日本社文庫
  • 黒川温泉殺人事件 (209) ジョイ・ノベルス 2010.7 のち実業之日本社文庫
  • 青荷温泉殺人事件 (214) ジョイ・ノベルス 2011.1 のち実業之日本社文庫

世界遺産シリーズ

  • 白川郷 濡髪家の殺人 (210) 講談社ノベルス、2010.8 のち実業之日本社文庫
  • 原爆ドームゼロ磁場の殺人 (224) 講談社ノベルス、2012.4 のち実業之日本社文庫

サイコセラピスト・氷室想介シリーズ

  • 編集長連続殺人-13日目の惨劇- (008) 光文社文庫、1990.7
  • スターダスト殺人物語 (009) カッパ・ノベルス、1990.9
    • 『旧軽井沢R邸の殺人』に改稿 (057) 光文社文庫、1994.2
  • 五重殺+5 (011) カッパ・ノベルス、1991.1
    • 『シンデレラの五重殺』に改題 (064)  光文社文庫、1994.7
  • 六麓荘の殺人 (026) カッパ・ノベルス、1992.6 のち光文社文庫
  • 御殿山の殺人 (041) カッパ・ノベルス、1993.2 のち光文社文庫
  • 金沢W坂の殺人 (053) カッパ・ノベルス、1993.11 のち光文社文庫
  • 小樽「古代文字」の殺人 (069) カッパ・ノベルス、1994.10 のち光文社文庫
  • 能登島黄金屋敷の殺人 (086) カッパ・ノベルス、1996.2 のち光文社文庫
  • 空中庭園殺人事件 (101) 光文社文庫、1997.7
  • 心霊写真―氷室想介のサイコ・カルテ― (130) カッパ・ノベルス、2001.10
    • 『遠隔推理―氷室想介の事件簿』に改題、文庫化
  • 「魔界百物語」シリーズ(旧)
    • 京都魔界伝説の女 (114) カッパ・ノベルス、1999.11 のち光文社文庫
    • 平安楽土の殺人 (133) カッパ・ノベルス、2002.2 のち光文社文庫
    • 万華狂殺人事件 (161) カッパ・ノベルス、2004.9 のち光文社文庫
      • 百物語」のタイトル通り、全100巻の構想が予告されていたが、3巻まで刊行された段階で中断。後に吉村は、シリーズ執筆中、携帯電話やインターネットの普及による世間の急速なデジタル化が起きたことで、物語の主題としていた「人間の心の歪み」の有り様が大きく変質したと感じ、開始当初に考えていた物語のコンセプトが成立しなくなり、結果として企画が「立ち往生」状態になったと述懐している[34]
  • 「魔界百物語」シリーズ(新)
    • 妖精鬼殺人事件 (218) 飯塚書店、2011.9 のち角川ホラー文庫
    • 京都魔王殿の謎 (221) 飯塚書店、2011.12 のち角川ホラー文庫
    • 幻影城の奇術師 (223) 飯塚書店、2012.2 のち角川ホラー文庫
    • 殺人者の舞踏会(未刊行)
    • QAZ(未刊行)
      • 旧版の執筆が難航し、事実上の中止状態にあった中、出版プロデューサーの梶原秀夫からノアズブックスの立ち上げに伴い、氷室想介シリーズの再開を提案されたことを機に、構想を1から見直して書き直されたシリーズ。旧版同様に全100巻の構想を持ち、5巻までを「SEASON 1」としてタイトルが先に公表されていた[35]。第3巻まで刊行後、作者逝去により中断。第4巻『殺人者の舞踏会』は生前に第1章まで執筆されていたため、『幻影城の奇術師』文庫化の際、巻末に特別収録されている。また、「QAZの正体」「SEASON 1以降に予定していた展開」「物語全体の主題」については、編集をつとめた梶原秀夫が入院中の吉村から直接聞いていたため、同じく文庫版『幻影城の奇術師』に解説としてまとめられている[36]

警視庁捜査一課・烏丸ひろみシリーズ

  • カサブランカ殺人事件 (002) 廣済堂ブルーブックス、1987.4
    • 『逆密室殺人事件』に改題 角川文庫、1991.5
  • 南太平洋殺人事件 (004) 廣済堂ブルーブックス、1987.8 のち角川文庫
  • トリック狂殺人事件 (014) カドカワノベルズ、1991.5 のち文庫
  • ABO殺人事件 (020) カドカワノベルズ、1992.1
    • 『血液型殺人事件』に完全改稿 (073) 角川文庫、1994.12
  • 「三色の悲劇」シリーズ
    • 薔薇色の悲劇 (037) ジョイ・ノベルス、1992.11
      • 『美しき薔薇色の殺人』に改題 角川文庫
    • 檸檬色の悲劇 (044) ジョイ・ノベルス、1993.4
      • 『哀しき檸檬色の密室』に改題 角川文庫
    • 瑠璃色の悲劇 (050) ジョイ・ノベルス、1993.8
      • 『妖しき瑠璃色の魔術』に改題 角川文庫
  • 「香りの殺人」シリーズ
    • ラベンダーの殺人 (099) 角川mini文庫、1997.5
      • 『富良野ラベンダー館の殺人』に改稿 (164)
    • 嵯峨野白薔薇亭の殺人 (174) 角川文庫、2006.1
  • 怪文書殺人事件 (112) ケイブンシャ・ノベルス、1999.8 のち光文社文庫

OL捜査網シリーズ

  • OL捜査網 (012) 光文社文庫、1991.4
  • 夜は魔術マジック (023) 光文社文庫、1992

家庭教師・軽井沢純子シリーズ

  • 算数・国語・理科・殺人 (016) 祥伝社ノン・ポシェット、1991.8 のち講談社文庫、光文社文庫
  • 英語・ガイジン・恥・殺人 (018) 祥伝社ノン・ポシェット、1991
    • 『[英語が恐い]殺人事件』に改題 講談社文庫
  • ピタゴラスの時刻表 (031) 祥伝社ノン・ポシェット、1992.8 のち講談社ノベルス、講談社文庫
  • ニュートンの密室 (034) 祥伝社ノン・ポシェット、1992.10 のち講談社ノベルス、講談社文庫
  • アインシュタインの不在証明 (043) 祥伝社ノン・ポシェット、1993.4 のち講談社ノベルス、講談社文庫

ラジオディレクター・青木聡美シリーズ

  • 死者からの人生相談 (015) KKベストセラーズ、1991.7 のち徳間文庫
  • 死者に捧げるプロ野球 (028) 双葉ノベルス、1992.7
    • 『「巨人─阪神」殺人事件』に改題 光文社文庫

里見捜査官シリーズ

  • 時の森殺人事件 全6巻、中央公論社C★NOVELS、1992-93 のち中公文庫、ハルキ文庫
    • 時の森殺人事件1 暗黒樹海篇 (021)
    • 時の森殺人事件2 奇人魍魎篇 (027)
    • 時の森殺人事件3 地底迷宮篇 (032)
    • 時の森殺人事件4 異形獣神篇 (035)
    • 時の森殺人事件5 秘密解明篇 (038)
    • 時の森殺人事件6 最終審判篇 (040)
      • 各巻の副題はハルキ文庫からの再刊時につけられた。
      • この小説は、発表時点で「最も長い推理小説」であった[要出典]
  • 読書村の殺人 (048) 中央公論社C★NOVELS、1993.7
  • 日本国殺人事件 (098) ハルキ文庫、1997.4

長谷川美枝子+向井明弁護士シリーズ

  • 鬼の棲む家 (190) 集英社文庫、2008.4
  • 怪物が覗く窓 (194) 集英社文庫、2008.10
  • コールドケース (197) 集英社文庫、2009.4
  • 悪魔が囁く教会 (201) 集英社文庫、2009.10

歴史ミステリーシリーズ

  • 卑弥呼の赤い罠 (206) 集英社文庫、2010.4
  • 飛鳥の怨霊の首 (211) 集英社文庫、2010.10
  • 陰陽師暗殺 (217) 集英社文庫、2011.4
  • 十三匹の蟹 (219) 集英社文庫、2011.10

レイルロードシリーズ

  • 鳥取砂丘の青い風 (212) 実業之日本社文庫、2010.11
    • 「全国乗りつぶしレイルロード小説」と銘打った連作シリーズの第1弾。あとがきでは第2弾の刊行を明示していた[37]が執筆されなかった。

警視庁超常犯罪捜査班「チームクワトロ」シリーズ

  • 警視庁超常犯罪捜査班 File #1 ミステリオ (222) 角川ホラー文庫、2011.12
  • 警視庁超常犯罪捜査班 File #2 勉教 (225) 角川ホラー文庫、2012.4

ワンナイトミステリー

  • 「巴里の恋人」殺人事件 (079) 角川文庫、1995.8
  • 「カリブの海賊」殺人事件 (080) 角川文庫、1995.8
  • 「香港の魔宮」殺人事件 (081) 角川文庫、1995
  • 「倫敦の霧笛」殺人事件 (118) 角川文庫、2000.8
  • 「ナイルの甲虫スカラベ」殺人事件 (120) 角川文庫、2001.1
  • 「シアトルの魔神」殺人事件 (123) 角川文庫、2001.4
  • 「北京の龍王」殺人事件 (128) 角川文庫、2001.8

国際謀略

オカルティック・サスペンス

単発ミステリー

  • 創刊号殺人事件 (003) 有楽出版社、1987.7 のち角川文庫
  • ゴーストライター (007) カドカワノベルズ、1990.5
    • 『幽霊作家殺人事件』に改題 角川文庫、1997.12
  • 三十三人目の探偵 (010) 角川文庫、1991.1
    • 『ハイスクール殺人事件』に改題 角川文庫、1997.9
  • [会社を休みましょう]殺人事件 (052) 光文社文庫、1993.9
  • 黒白の十字架 (025) TENZAN NOVELS、1992.6
    • コンテンツに連動する形で、本文が横書きで出版された。ケータイ小説の登場以降は一般的になった様式だが、本作の出版当時は日本の印刷された小説として極めて珍しかった[要出典]
    • 完全リメイク版 黒白の十字架 (151) 講談社文庫、2003.6
  • ミステリー教室殺人事件 (067) 光文社文庫、1994.9
  • 定価200円の殺人 (092) 角川mini文庫、1996.11

ミステリー短編集

  • それは経費で落とそう (036) 角川書店、1992
    • 『「丸の内殺人物語」』に改題
      • 収録作品:「それは経費で落とそう」「どうだ、メシでも食わんか」「専務、おはようございます」「あなた、浮気したでしょ」「ま、いいじゃないですか一杯くらい」
  • 一身上の都合により、殺人 (068) 祥伝社、1994.9
    • 収録作品:「新宿駅でドッキリ」「お弁当、温めますか」「社宅の人」「仕事なんだからしょうがないだろ」「消えたサラリーマン」「一身上の都合により、殺人」
  • 私も組織の人間ですから 大人のための恐怖ミステリー (071) 角川書店、1994.11
    • 書き下ろし表題作の中編を加えて『西銀座殺人物語』に改題 (087) 角川文庫、1996.4
  • ダイヤモンド殺人事件 (072) 光文社文庫、1994.12
  • 侵入者ゲーム (089) 講談社、1996.7 のち講談社文庫
  • クリスタル殺人事件 (104) 光文社文庫、1997.9
    • 収録作品:「バカヤロー!こんな会社…」「どうにもとまらない」「広報部長はなぜ死んだか」「アウグスティヌスの時計」「京都大学殺人事件」「花粉症の女」「マグネット・ラヴ」

ホラー

  • 初恋 (049) 角川ホラー文庫 1993.7
  • 文通 (061) 角川ホラー文庫 1994.4
  • 先生 (078) 角川ホラー文庫 1995.8
  • 家族の肖像 (084) 中央公論社 1996.2
    • 『踊る少女』に改題 角川ホラー文庫
      • 収録作品:「モナリザの微笑」「美和さん」「隣の江畑氏」「踊る少女」「ぜったいナイショだよ」「親戚」「11037日目の夫婦」
  • ふたご (090) 角川ホラー文庫 1996.8
  • iレディ (111) 角川ホラー文庫 1999.8
  • ケータイ (115) 角川ホラー文庫 1999.12
  • お見合い (125) 角川ホラー文庫 2001.6
  • 神保家3部作
    • 卒業 (135) 角川ホラー文庫 2002.3
    • 樹海 (144) 角川ホラー文庫 2003.1
    • 時計 (165) 角川ホラー文庫 2005.1
  • オール (138) ハルキ・ホラー文庫、2002.7
    • 月刊誌『Popteen』2001年7月号~2002年6月号にかけて連載。全12回。
  • Black Magic Woman (145) JOY NOVELS (有楽出版社) 2003.1
    • 『黒魔術の家』に改題 角川ホラー文庫
  • かげろう日記 (146) 角川ホラー文庫 2003.3
  • ボイス (148) 角川ホラー文庫 2003.4
  • トンネル (152) 角川ホラー文庫 2003.9
  • スイッチ (155) 角川ホラー文庫 2004.1
  • ついてくる―京都十三夜物語 (122) アミューズブックス 2001.4
    • 意匠家の平木千草との共作。
    • 『ついてくる』に改稿、改題 (157) 角川ホラー文庫 2004.3
  • ナイトメア (159) 角川ホラー文庫 2004.6
    • 韓国映画『友引忌』の小説版。
  • 姉妹―Two Sisters― (160) 角川ホラー文庫 2004.7
    • 韓国映画『箪笥』の小説版。
  • ビンゴ (168) 角川ホラー文庫 2005.7
  • グリーン・アイズ (175) 角川ホラー文庫 2006.3
  • 憑依─HYOU・I─ (178) 角川ホラー文庫 2006.9
  • 性格交換 (183) ハルキ文庫 2007.5
  • 携帯フォビア (187) JOY NOVELS 2007.10
  • マタンゴ 最後の逆襲 (188) 角川ホラー文庫 2008.1
    • 東宝から正式に許諾を得て執筆された特撮映画『マタンゴ』の続編。
  • ケータイ紛失! (189) ハルキ文庫 2008.2
    • 『ケータイをヤバい男に拾われて』に改題 双葉文庫 2022.3
  • 勝手に甦る記憶 (192) ハルキ文庫 2008.6
  • 月のうさぎ (196) 角川ホラー文庫 2009.2
  • 危険なケータイ (199) ハルキ文庫 2009.7
  • ボクサー (203) 角川ホラー文庫 2010.1
  • 赤ずきん (207) 角川ホラー文庫 2010.5
  • ソックリさん (216) 角川ホラー文庫 2011.2
  • 13の幻視鏡 (227) 角川ホラー文庫 2013.2
    • 生前に書籍化されていなかった12作を収録した短編集。

ナミダ系ホラー

  • ゼームス坂から幽霊坂 (119) 双葉文庫、2000.9
  • あじゃ@109 (127) ハルキ・ホラー文庫 2001.8

心理サスペンス

  • 京都天使突抜通の恋 (124) 集英社、2001.5 のち集英社文庫
  • やさしく殺して (136) 集英社文庫、2002.4
  • 幻視鏡 (137) 双葉文庫、2002.5
  • 別れてください (142) 集英社文庫、2002.10
  • 第一印象 (143) 双葉文庫、2002.11
  • 夫の妹 (147) 集英社文庫 2003.4
  • しあわせな結婚 (154) 集英社文庫 2003.10
  • 年下の男 (158) 集英社文庫 2004.4
  • セカンド・ワイフ (162) 集英社文庫 2004.10
  • 禁じられた遊び (167) 集英社文庫 2005.4
  • 私の遠藤くん (171) 集英社文庫 2005.10
  • 家族会議 (176) 集英社文庫 2006.4
  • 可愛いベイビー (179) 集英社文庫 2006・10
  • 危険なふたり (180) 集英社文庫、2007.1
  • ディープ・ブルー (181) 集英社文庫、2007.4
  • 心の旅 (182) 双葉文庫、2007.5
  • 生きてるうちに、さよならを (186) 集英社文庫、2007.10

マインドミステリー

  • 孤独 (121) 新潮文庫 2001.1
  • ぼくが愛したサイコ (153) ジョイ・ノベルス 2003.9 のち双葉文庫
  • ドクターM殺人事件 (166) ジョイ・ノベルス 2005.4
    • 『王様のトリック』に改題・加筆 双葉文庫、2010.12

ラブ&ミステリー

  • なぜ紫の夜明けに (177) 双葉社、2006.8 のち双葉文庫

ファミリー・クライシス(家族危機小説)

医学サスペンス

  • 感染列島 パンデミック・イブ (195) 小学館、2008.12
    • 『感染列島 パンデミック・デイズ』に改題・加筆 小学館文庫、2009.7
    • 映画『感染列島』のメディアミックスの一環として執筆された映画本編の前日譚にあたる作品。

ファンタジック・ミステリー

  • 蛍坂 (200) ワニブックス、2009.10
    • 『そのカメラで撮らないで』に改題 角川ホラー文庫、2018.12

山岳ミステリー

  • ウイニングボール (上・下) (220) ハルキ文庫 2011.11

アンソロジー収録

  • 『SF冒険ミステリー 封切劇場(2)』講談社 1987.8
    • 「オウムの知恵」
    • 「七番目の顔」
  • 『真犯人は安眠中 ミステリー傑作選27』講談社文庫 1994.10
    • 「留守番電話をかける女」
  • 『誘拐 ミステリーアンソロジー』カドカワノベルズ 1995.1
    • 「誰の眉?」
  • 『もうすぐ犯行記念日 ミステリー傑作選30』講談社文庫 1996.4
    • 「専務、おはようございます」
  • 『京都殺意の旅 京都ミステリー傑作選』徳間文庫 2001.11
    • 「京都大学殺人事件」
  • 『罪深き者に罰を ミステリー傑作選42』講談社文庫 2002.11
    • 「蒲団」

小説以外

趣味

精神衛生本

  • 多重人格の時代―人間関係のピンチを脱する大逆転の発想 (097) PLAY BOOKS(青春出版社)、1997.2
  • がん宣告マニュアル 感動の結論 (102) アミューズブックス 1997.7
    • 『こころのくすり箱―いのちのエピローグ』に改題
  • 正しい会社の辞め方教えます 自分を大切にするニューエゴイズム論 (106) カッパ・ブックス、1998.6
  • その日本語が毒になる! (191) PHP新書、2008.5
  • 脳に効くことわざ (204) ワニブックス【PLUS】新書、2010.2
  • 続・脳に効くことわざ (208) ワニブックス【PLUS】新書、2010.6

語学

  • たった3カ月でTOEIC905! 目からウロコの超実践英語勉強法 (109) ダイヤモンド社、1999.6
    • 『たった3カ月でTOEICテスト905点とった 目からウロコの超実践英語勉強法』に改題

ビジュアルガイド

  • 京都瞑想2000 (116) アミューズブックス、2000.1

ノンフィクション

  • 秋葉原耳かき小町殺人事件―私たちは「異常者」を裁けるか (215) ワニブックス【PLUS】新書、2011.2
  • ヒマラヤの風にのって 進行がん、余命3週間の作家が伝えたかったこと (226) 角川書店、2012.7

脚本

  • 新宿銀行東中野独身寮殺人事件 1994.1
  • パジャマ・ワーカーズ ON LINE[38] 2001.10
    • 劇団スーパー・エキセントリック・シアター 秋の本公演
    • 吉村自身による小説版が月刊誌『KADOKAWAミステリ』で連載されていた。連載当時、書籍化が予告されていた[39]ものの、現在まで出版されていない。

その他

  • 私にとって特別すぎる存在
    • 『森村誠一読本』(KSS出版、1998.10)収録。後に加筆の上で『霧積温泉殺人事件』巻末に再収録。
  • 作家と出版社の一人二役
    • 『そして、作家になった。 作家デビュー物語II』(新刊ニュース編集部:編、メディアパル、2003.09)収録。
  • こころの風景
  • 論理的な日本語は美しい
    • 文藝春秋SPECIAL』(2008年季刊秋号)に寄稿。
  • 怪談より怖い5つのアメージング・ストーリー
    • 朝日新聞社ウェブサイトにて2009年8月6日から同年9月3日にかけて連載[40]。全5回。

解説

  • 森村誠一『解体死書』角川文庫、1991.7
  • 内田康夫『「萩原朔太郎」の亡霊』角川文庫、1992.2

映像化

映画

  • 11037日目の夫婦(2006年、角川映画、主演:西岡徳馬
    • 角川ホラーシネマの第3弾として制作された短編ホラーオムニバス『ラブサイコ』の1編。『ラブサイコ 情炎のホラー』のタイトルでDVD化。原作は短編集『踊る少女』収録の同名短編から。

テレビドラマ

テレビ東京

テレビ朝日

日本テレビ

フジテレビ

  • 世にも奇妙なミステリー2(1995年7月21日)
  • 世にも奇妙なミステリー3(1996年2月2日)
    • 金曜エンタテイメントにて放送。3本立てのオムニバスドラマ。原作は短編集『一身上の都合により、殺人』収録の短編から。

TBS

関連人物

  • 有栖川有栖
    • 交流があり、実現はしなかったが合作の計画があった[41]
  • 亀海昌次
    • 徳間文庫や角川文庫を中心に、多くの作品で装幀を担当した。
  • 夏樹静子
    • 吉村が応募して最終候補まで残ったオール讀物推理小説新人賞(18回、19回)で選考委員を担当。第10回横溝正史賞の受賞パーティのスピーチでは、吉村の応募作品を評して「すぐにでもプロになれる」と言及し[44]、吉村が専業作家への転身を決意するきっかけの1つになった。
  • 森村誠一
    • 吉村は作家デビュー以前から森村誠一作品の愛読者で、創作活動において多大な影響を受けているため、「(森村は)私にとって恩師であり憧れの人であって、たんなる推理界の先輩といった関係をはるかに超えた特別な存在」[45]であると述べている。
    • 第10回横溝正史賞の受賞パーティに出席し、初めて森村と対面で会った際、「いまこの場にいるということは、あなたにとって運をつかんだということだが、その運は油断をするとすぐに逃げていって二度とつかまえられない種類のもの。だから、がむしゃらに頑張らなけれならない」[46]という趣旨の激励を受けた。このことが専業作家への転身を決意するきっかけの1つになった。
    • 著作150冊の節目にあたる作品『霧積温泉殺人事件』では、タイトル通り霧積温泉を主要な舞台とし、西條八十の詩を題材に選ぶなど、森村の代表作『人間の証明』へのオマージュを行っている。
    • 吉村の葬儀では森村が弔辞を読んだ[47]

脚注

関連項目

外部リンク

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