善堂
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大峰祖師信仰
仏教組織としての善堂は大峰祖師(タイ語ではหลวงปู่ไต้ฮง もしくはไต้ฮงกง。「宋大峯祖師」とも)への信仰が元になっている。
大峰祖師は北宋の僧侶。1039年、中国浙江省温州市の生まれ。姓は林。裕福な家庭に生まれ、教育と仏教の修養を受けた。科挙に通り、進士となり、郡長を務める。しかし、54歳のときに、政治の腐敗に失望し、僧侶になり、仏法の普及に努めた。
81歳のときに、行脚していた折に広東省潮陽県和平里で雨安居に入り滞在することになった。当時、その地域は暴風雨、河川氾濫、疫病、火災、干ばつなどさまざまな災害に苦しんでおり、行き倒れた死体が数多く散乱していた。大峰祖師は死体を集めて荼毘に付し、診療所を開設、困窮する民衆に食糧を配った。また、民衆や弟子を諭し、家族を失った人、困窮する人びとに徳を積み、慈愛を持った行いをするように薦めた。1127年に88歳で没したが[2]、死後その徳を称えて「報徳堂」が建立された。清代に仏寺として報徳堂が再建されるころには大峰祖師自身の神格化が進み、民衆の信仰対象となっていった。
潮州善堂
東南アジアの善堂
タイ
タイでの「善堂」の活動内容は基本的に存心善堂と共通する。バンコクではヤワラートの報徳堂、全国規模の組織としては泰国義徳善堂、華僑報徳善堂、サヤーム・ルワム・ヂャイ(泰國聯心善堂)、南部では連合組織「泰南十四府聯合救災機構」の中核として商都ハジャイ(合艾)で活動する合艾同聲善堂などがある[1]。
マレー半島
1916年に潮安県(現在の潮州市)出身の華人が設立した修徳善堂養心社や、第二次大戦中に修徳善堂など5つの善堂により結成され、2005年現在はシンガポールに10の善堂とマレーシアに10の分堂を持つ「新加坡中華善堂藍十救済総会」がある[1]。
関連項目
参考文献
玉置充子 『タイ華人の民間宗教系慈善団体の社会活動とネットワーク』 宗教の社会貢献活動研究プロジェクト第6回研究会 2007年