坊主丸儲け From Wikipedia, the free encyclopedia 坊主丸儲け(ぼうずまるもうけ)は、日本語のことわざの一つで、宗教家などがほとんど元手を使わず利益をあげることを指す。江戸時代の浮世絵に始まる言葉とされる。 坊主丸儲けは、資本や元手などを必要としないで利益をあげるということを意味する言葉である[1]。坊主は資本や経費などを用いなくても利益を得ることができるということを意味する。儲けの多い他の職業や、元手が無かったのに思わぬ儲けができた場合にもこの言葉が用いられている[2]。 由来 この言葉は、気質物と呼ばれる江戸時代の浮世草子(風俗小説)の一冊『風流茶人気質』に見られる。そこには、「魚三層倍、呉服五層倍、花八層倍、薬九層倍、坊主丸儲け」(魚は原価の3倍で売れ、呉服は5倍、花は8倍、薬は9倍で売れ、坊主は丸儲け)とある。坊主は原価も無しに利益があるということが述べられていた[3]。 現代 →「葬式仏教 § 平成・令和時代」も参照 2011年のSAPIOの記事ではこの言葉の実例を紹介しており、葬儀が行われた場合には時給50万円で、その他にも供養や賽銭収入もある。寺の献花台の蝋燭で1本100円程度で売られているのはホームセンターでは1個3円で仕入れることができる。その他にも料理店や仏具展や石材店からも紹介料が入ってくるが、このような坊主丸儲けは少数派であり、檀家数が少ない寺は本業だけでは運営できないため、僧侶の他に仕事をしていることも多いとも書かれている。最も一般的なのが地方公務員であるという。公務員の副業は禁じられているが、僧侶は副業には当たらないことになっている[4]。 水月昭道の『お寺さん崩壊』によると、現在は坊主丸儲けの時代ではないという。2015年12月には「Amazonお坊さん便」というサービスが始まり、一律の料金でどこへでも交通費がかからずに僧侶を手配できるようになっている。特に地方は高齢化や過疎化のために檀家が減少しており、寺が潰れてしまうというケースも少なくない。収入からは多くの経費が引かれるためにワーキングプアのようになっているという[5]。 脚注 出典 ↑ “坊主丸儲け | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス”. 情報・知識&オピニオン imidas. 2024年11月6日閲覧。 ↑ 日本国語大辞典,ことわざを知る辞典, デジタル大辞泉,精選版. “坊主丸儲け(ボウズマルモウケ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年11月6日閲覧。 ↑ “坊主丸儲け”. 正源寺 浄土宗寺院 江東区永代 深川山 (2022年6月15日). 2024年11月6日閲覧。 ↑ “時給50万円、蝋燭の利益率97%…「坊主丸儲け」の仕組み”. NEWSポストセブン. 2024年11月6日閲覧。 ↑ ““Amazonお坊さん便”時代に、現役の僧侶が「お坊さんはつらいよ」と嘆く2つの理由(全文)”. デイリー新潮 (2017年4月27日). 2024年11月6日閲覧。 関連項目 日本の仏教 § 課題 Related Articles~TimelinesTop QsFact Checks