塩化オキサリル

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塩化オキサリル(えんかオキサリル, oxalyl chloride)は構造式 (COCl)2で表される化合物である。シュウ酸の2つのカルボン酸がカルボン酸塩化物となった構造を持つ、無色の液体である。有機合成化学においてよく用いられる[4]。シュウ酸を五塩化リンで処理すると得られる[5]

概要 物質名, 識別情報 ...
塩化オキサリル
Oxalyl chloride
Oxalyl chloride
  炭素, C
  酸素, O
  塩素, Cl
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.001.092 ウィキデータを編集
EC番号
  • 201-200-2
RTECS number
  • KI2950000
UNII
性質
C
2
O
2
Cl
2
モル質量 126.92 g·mol−1
外観 無色の液体
匂い ホスゲンのような[2]
密度 1.4785 g/mL
融点 -16℃
沸点 63 ~ 64℃ at 1.017 bar
水と反応する
屈折率 (nD) 1.429
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
毒性、腐食性、催涙性[3]
GHS表示:
急性毒性(高毒性) 腐食性物質[3]
Danger[3]
H314, H331[3]
P261, P280, P305+P351+P338, P310[3]
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 1: Must be pre-heated before ignition can occur. Flash point over 93 °C (200 °F). E.g. canola oilInstability 2: Undergoes violent chemical change at elevated temperatures and pressures, reacts violently with water, or may form explosive mixtures with water. E.g. white phosphorusSpecial hazard W: Reacts with water in an unusual or dangerous manner. E.g. sodium, sulfuric acid
3
1
2
安全データシート (SDS) External MSDS
関連する物質
関連するカルボン酸塩化物
関連物質
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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有機化学への応用

酸塩化物の合成

有機合成化学では、カルボン酸を対応する酸塩化物へと変換する際によく用いられる。塩化チオニルと同様、塩酸などの揮発性の副生成物が発生する。

塩化オキサリルは比較的マイルドで、より選択性のある試薬だと考えられている。触媒量のジメチルホルムアミドを添加することが多い。

芳香族化合物のアシル化

塩化アルミニウムの存在下で芳香族化合物と反応し、対応する酸塩化物を発生させる。この反応はフリーデル・クラフツ反応として知られている[6][7]。続く加水分解により、対応するカルボン酸が生成する。

ジエステルの合成

他の酸塩化物と同様、アルコールと反応するとエステルが生成する。

この反応はピリジンのような塩基の存在下で行われることが多い。なおフェノールと反応するとフェニルオキサリルエステルを生成するが、この反応はサイリュームに応用されている。

アルコールの酸化

塩化オキサリルとジメチルスルホキシドトリエチルアミンを組み合わせると、アルコールを対応するアルデヒドケトンへと酸化できる。この反応はスワーン酸化として知られている。

危険性

水と激しく反応し、塩化水素を発生する。

参考文献

外部リンク

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