大葆台1号漢墓は漢の武帝の孫である広陽頃王劉建の墓とされる。高さ8m、東西50.7m、南北90mの墳丘をもち、同一墳丘の西部に王后の墓である2号墓を従えている。1号墓の墓坑は平面が中字形を呈し、東西の通長は77.6mほどあった。
墓坑は墓口で南北26.8m、東西21.2m、墓底で南北23m、東西18.3mの大きさで、深さは4.7mほどであった。墓坑内には木材で構築された二重の回廊の内側に、槨となる墓室が黄腸題湊で構築されていた。墓室は南に口を開く甲字形を呈し、黄腸題湊に用いられた木材は柏木の角材であるが、一般に長さ90cm、幅10cm、厚さ10cmの大きさで、その角材を壁面に直角となる小口に積み上げていた。また南墓道には3輛の車馬が置かれていた。墓室に置かれた棺槨は二槨三棺で、内棺からは50歳前後の男性人骨が発見されている。副葬品は850点におよび、鼎・鈁・壺・罐・耳杯などの陶器、鏡・五銖銭などの青銅器、璧・璜・環などの玉器、耳杯・奩・弓などの漆器、絹・刺繍などの織物類があった。