大阪府立夕陽丘高等学校
大阪市天王寺区にある公立高等学校
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概要
大阪府の「教育一〇カ年計画」に基づき20世紀初頭に新設された高等女学校2校の一つ、大阪府立島之内高等女学校を前身校とする。学制改革に伴い新制高等学校に転換された後、半世紀近く全日制普通科高校であったが、1995年度より大阪府内の公立校では唯一となる音楽科が併置されている。
校地は難波宮朱雀大路推定地に位置し、また大阪府女子師範学校の校地を引継いで使用している。
清香会と称する同窓会などの主催で海外研修がほぼ毎年あり、主に音楽科の生徒が参加するウィーン音楽研修と、オーストラリアやニュージーランドでの英語研修が交互に実施される。英語研修では、一般家庭にホームステイしながら英会話の講習を受け、地元高校生との交流や観光も行われる。
音楽科設置を機に校舎を全面的に改築し、1996年に7階建ての校舎が完成した。320席のオーケストラホール「ヴィオーラ・ホール」、冷暖房完備の音楽教室、レッスン室、練習室、スタインウェイを含むグランドピアノ、コンピュータ音楽システム、LAN教室、開閉式ガラス屋根の室内プールなどの設備を持つ[2]。
音楽科では音楽理論、演奏法、ソルフェージュなど専門科目を履修。中田喜直、朝比奈隆、佐藤しのぶ、五嶋みどり、中村紘子ら著名音楽家を迎えた特別公開講座・特別レッスンも実施している。生徒は日本演奏家コンクール、日本クラシック音楽コンクール、全日本学生音楽コンクールなどで上位の成績を修め、音楽系大学に数多く進学している。
スクール・ミッション
校訓「豊かな情操と気品ある人格の涵養」のもと、自ら考え行動できる自主自律の精神と幅広い教養を備え、国際的な視野と健全な精神を持った、これからの社会を支える人物を育成する[1]。
校訓
スクール・ポリシー
グラデュエーション・ポリシー
カリキュラム・ポリシー
アドミッション・ポリシー
本校は、豊かな情操と気品ある人格を育み、これからの社会を支える健全な精神を持つ若者の育成をめざしている。高校生活を将来の夢実現の土台と考え、人とのつながりを大切にし、協調性を持って学びながら常に向上心を忘れず、自分を高めようとする生徒を望む。
沿革
略歴
学校創立
1906年3月9日に大阪府立島之内高等女学校として設立が認可された。大阪市南区千年町[注釈 1]にあった大阪市立第二高等女学校[注釈 2]の元校舎を仮校舎として設置され、1906年4月25日に第1回入学式が実施された。
夕陽丘高等女学校
1908年11月には大阪市南区天王寺夕陽丘町(現在の大阪市天王寺区夕陽丘町)の校舎に移転し、1909年1月18日付で、所在地名を冠した大阪府立夕陽丘高等女学校に改称した。創設当初は4年制だったが、1921年度入学生より修業年限が5年となっている。
1934年5月、大阪市南区天王寺北山町[注釈 3]の大阪府女子師範学校[注釈 4]校地跡である現在地に移転した。移転に伴う改称[注釈 5]は反対運動が起こったため見送られた。
太平洋戦争の影響で、1944年には3年生以上の生徒が勤労動員の対象となり、また1945年には戦時の臨時措置として4年制へと短縮された[注釈 6]。1945年6月15日の第3回大阪大空襲では学校周辺に大きな被害を受けたが、校舎への被害は免れた。
夕陽丘高等学校
学制改革により、1948年に大阪府立夕陽丘高等学校に転換され、全日制普通科を設置した。大阪府立天王寺高等学校(旧制大阪府立天王寺中学校)と男女生徒および教職員を交流して男女共学を開始した。生徒交流については、夕陽丘・天王寺両校とも原則として関西本線線路を境に、北部在住者は夕陽丘高校・南部在住者は天王寺高校へ振り分けられた。
直後の1948年5月にはGHQの指示により、天王寺高等学校の校舎が新制中学校校舎に転用されることになった。これに伴い、校舎を明け渡した天王寺高等学校が夕陽丘高等学校内に移転して2校同居する形となった。夕陽丘・天王寺の2校同居は1951年まで続いたが、天王寺高等学校は1951年までに元の校舎へと復帰している。
1995年には音楽科が併置されている。2006年に従来の3学期制を廃止し、新たに2学期制を導入した。また45分7限授業を導入している。
年表
基礎データ
設置する課程、学科、コースならびに定員
入学者選抜
普通科は「一般入学者選抜(全日制の課程)」、音楽科は「特別入学者選抜」が実施され、また、合格者数が募集人員に満たない場合は「二次入学者選抜」が実施される。入学者は、学力検査の成績に調査書の評定(特別入学者選抜は実技検査の成績)を加えた総合点により選抜された者が、校長により決定される[6]。
総合点を算出するにあたって、普通科の「学力検査問題の種類並びに学力検査の成績及び調査書の評定にかける倍率のタイプ」はⅠであり、学力検査の満点は630点、 調査書の満点は270点とし、総合点の満点は900点となる[6]。音楽科のそれはⅡであり、学力検査の満点は270点、 調査書の満点は180点、実技検査の満点は150点とし、総合点の満点は600点となる
また、普通科の学力検査における問題の種類については、国語は「発展的問題(C)」、英語および数学は「標準的問題(B)」が、音楽科の学力検査における問題の種類については、国語、英語ならびに数学は「標準的問題(B)」が、選択されており、英語のリスニングテストの配点は約20%(5分の1)とされる[6]。
特別活動
学校行事
- 前期
- 4月 - 始業式、入学式、対面式、新入生オリエンテーション、クラブ紹介、春の遠足、1年宿泊研修、前期自治会役員選挙、創立記念日(25日)
- 5月 - 前期第1中間考査、体育祭、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
- 6月 - 防災訓練、授業公開、2年学部研究、保護者懇談、音楽科説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
- 7月 - 前期第2中間考査、夏期講習、音楽基礎講座、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
- 8月 - 夏期講習
- 9月 - 前期期末考査、文化祭、共通テスト説明会、音楽基礎講座、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
- 後期
- 10月 - 後期自治会役員選挙、音楽科定期演奏会、1年フィールドワーク、2年修学旅行(台湾・沖縄・北海道)
- 11月 - 1・2年進路講演会、2年学校研究会、保護者懇談、学校説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
- 12月 - 後期中間考査、ウィンターフェスティバル、学校説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)、冬期講習
- 1月 - 共通テスト直前説明会
- 2月 - 1・2年後期期末考査、卒業生を囲む会、卒業式
- 3月 - 終業式
部活動
高校関係者と組織
高校関係者組織
- 大阪府立夕陽丘高等学校学校運営協議会 - 保護者、地域住民、校長、関係行政機関の職員の中から委嘱された委員による機関。学校運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する。
- 大阪府立夕陽丘高等学校PTA - 生徒保護者と教員による父母と教師の会(PTA)組織で、会員は入会金及び年会費を納入する。
- 大阪府立高等学校PTA協議会 - 大阪府教育庁に近接する大阪市中央区糸屋町に事務局を置くPTA協議会。大阪府立夕陽丘高等学校PTAの会員をもって会員とし、会員は単位PTA分担金として会費を納入する。
- 紫陽会 - 音楽科を支援する為の後援会組織で、会員に資格は無く、会員は年会費を納入する。
- 大阪府立夕陽丘高等学校同窓会清香会 - 前身学校を含む卒業生による同窓会組織。事務局を校地内に所在する同窓会館「清香会館」に置く。
高校関係者一覧
著名な出身者
- 政治(行政)
- メディア
- 経済・実業
- 上田安子 - ファッション・デザイナー、上田安子服飾専門学校創立者
- 小川忠彦 - 西洋料理人
- 久米愛 - 弁護士、日本婦人法律家協会(現・日本女性法律家協会)初代会長
- 宮島義嗣 - 元OKK社長
- 学術
- 文芸・芸術
- 井筒日美 - 作詞家
- タナカカツキ - マンガ家/映像作家、カプセルトイ「コップのフチ子」企画原案者
- 薮内正幸 - 絵本作家、産経児童出版文化賞、国際児童図書評議会オナーリスト賞
- 鷲谷七菜子 - 俳人
- 舞台芸術・芸能
- その他
