大阪府立夕陽丘高等学校

大阪市天王寺区にある公立高等学校 From Wikipedia, the free encyclopedia

大阪府立夕陽丘高等学校(おおさかふりつ ゆうひがおかこうとうがっこう、: Osaka Prefectural Yuhigaoka High School)は、大阪府大阪市天王寺区北山町に所在する公立全日制高等学校で、複数学科設置校。略称は夕陽高、通称は夕陽ゆうひ

過去の名称 大阪府立島之内高等女學校
大阪府立夕陽丘高等女學校
国公私立の別 公立学校
設置者 大阪府の旗 大阪府
学区 大阪府内全域
概要 大阪府立夕陽丘高等学校, 過去の名称 ...
大阪府立夕陽丘高等学校
北緯34度39分32.7秒 東経135度31分19.9秒
過去の名称 大阪府立島之内高等女學校
大阪府立夕陽丘高等女學校
国公私立の別 公立学校
設置者 大阪府の旗 大阪府
学区 大阪府内全域
校訓 豊かな情操気品ある人格涵養[1]
設立年月日 1906年3月9日 (120年前) (1906-03-09)
創立記念日 4月25日
共学・別学 男女共学
課程 全日制の課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
音楽科
学期 2学期制
学校コード D127210000078 ウィキデータを編集
高校コード 27145E
所在地 543-0035
大阪府大阪市天王寺区北山町北山町10-10
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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概要

大阪府の「教育一〇カ年計画」に基づき20世紀初頭に新設された高等女学校2校の一つ、大阪府立島之内高等女学校を前身校とする。学制改革に伴い新制高等学校に転換された後、半世紀近く全日制普通科高校であったが、1995年度より大阪府内の公立校では唯一となる音楽科が併置されている。

校地は難波宮朱雀大路推定地に位置し、また大阪府女子師範学校の校地を引継いで使用している。

清香会と称する同窓会などの主催で海外研修がほぼ毎年あり、主に音楽科の生徒が参加するウィーン音楽研修と、オーストラリアニュージーランドでの英語研修が交互に実施される。英語研修では、一般家庭にホームステイしながら英会話の講習を受け、地元高校生との交流や観光も行われる。

音楽科設置を機に校舎を全面的に改築し、1996年に7階建ての校舎が完成した。320席のオーケストラホール「ヴィオーラ・ホール」、冷暖房完備の音楽教室、レッスン室、練習室、スタインウェイを含むグランドピアノコンピュータ音楽システム、LAN教室、開閉式ガラス屋根の室内プールなどの設備を持つ[2]

音楽科では音楽理論、演奏法、ソルフェージュなど専門科目を履修。中田喜直朝比奈隆佐藤しのぶ五嶋みどり中村紘子ら著名音楽家を迎えた特別公開講座・特別レッスンも実施している。生徒は日本演奏家コンクール、日本クラシック音楽コンクール、全日本学生音楽コンクールなどで上位の成績を修め、音楽系大学に数多く進学している。

スクール・ミッション

校訓「豊かな情操気品ある人格涵養」のもと、自ら考え行動できる自主自律の精神と幅広い教養を備え、国際的な視野と健全な精神を持った、これからの社会を支える人物を育成する[1]

校訓

校訓は、「豊かな情操気品ある人格涵養」である[1]

スクール・ポリシー

グラデュエーション・ポリシー

  1. 幅広い教養と広く深い学びから知性を身につけ、高い志を持つ人を育成する。
  2. 豊かな人間性社会性を身につけ、将来に向け自己実現ができる人を育成する。
  3. 新しい時代を切り拓く意欲と行動力を持ち、世界的視野をもって社会の持続的発展に貢献できる人材を育てる[3]

カリキュラム・ポリシー

  1. 各教科及び探究活動(夕陽学)を通して言語能力・情報活用力論理的思考力を身につける教育を行う。
  2. 全ての教育活動に「自主・自律」、「グローバル」の観点を取り入れ、確かな学力の定着と国際社会地域社会の発展に貢献する人材の育成に取り組む。
  3. 普通科と音楽科の併置による充実した教育環境とICTを活用した探究活動及び3SK(整理、整頓、清掃、危機管理)の実践を通して、学力向上と教養を広げる教育活動に取り組む。
  4. 府立高校唯一の音楽科を有する学校として、生涯にわたって音楽文化に親しむため、豊かな感性を育てるとともに音楽の専門的知識や技能を習得し、その成果を表現できる人材を育成する音楽教育を実践する[3]

アドミッション・ポリシー

本校は、豊かな情操と気品ある人格を育み、これからの社会を支える健全な精神を持つ若者の育成をめざしている。高校生活を将来の夢実現の土台と考え、人とのつながりを大切にし、協調性を持って学びながら常に向上心を忘れず、自分を高めようとする生徒を望む。

  1. 中学校において学級活動学校行事部活動等にも積極的に参加し、入学後も継続し活動の意志を持ち、自ら考え行動できる自主自律の精神を高めようとする生徒
  2. 将来の進路希望の実現へ向け、高い目標を持ち、学業に真摯に取り組む生徒
  3. 国際交流に興味を持ち、その手段としての英語技能習得に積極的に取り組んでいる生徒
  4. 音楽の専門家への道を希望し、その[専門的技能を磨き成果を上げ、入学後も本校の音楽教育全般及び音楽以外の学業にも努力する生徒(音楽科志望者)[3]

沿革

略歴

学校創立

1906年3月9日に大阪府立島之内高等女学校として設立が認可された。大阪市南区千年町[注釈 1]にあった大阪市立第二高等女学校[注釈 2]の元校舎を仮校舎として設置され、1906年4月25日に第1回入学式が実施された。

夕陽丘高等女学校

1908年11月には大阪市南区天王寺夕陽丘町(現在の大阪市天王寺区夕陽丘町)の校舎に移転し、1909年1月18日付で、所在地名を冠した大阪府立夕陽丘高等女学校に改称した。創設当初は4年制だったが、1921年度入学生より修業年限が5年となっている。

1934年5月、大阪市南区天王寺北山町[注釈 3]大阪府女子師範学校[注釈 4]校地跡である現在地に移転した。移転に伴う改称[注釈 5]は反対運動が起こったため見送られた。

太平洋戦争の影響で、1944年には3年生以上の生徒が勤労動員の対象となり、また1945年には戦時の臨時措置として4年制へと短縮された[注釈 6]。1945年6月15日の第3回大阪大空襲では学校周辺に大きな被害を受けたが、校舎への被害は免れた。

夕陽丘高等学校

学制改革により、1948年に大阪府立夕陽丘高等学校に転換され、全日制普通科を設置した。大阪府立天王寺高等学校(旧制大阪府立天王寺中学校)と男女生徒および教職員を交流して男女共学を開始した。生徒交流については、夕陽丘・天王寺両校とも原則として関西本線線路を境に、北部在住者は夕陽丘高校・南部在住者は天王寺高校へ振り分けられた。

直後の1948年5月にはGHQの指示により、天王寺高等学校の校舎が新制中学校校舎に転用されることになった。これに伴い、校舎を明け渡した天王寺高等学校が夕陽丘高等学校内に移転して2校同居する形となった。夕陽丘・天王寺の2校同居は1951年まで続いたが、天王寺高等学校は1951年までに元の校舎へと復帰している。

1995年には音楽科が併置されている。2006年に従来の3学期制を廃止し、新たに2学期制を導入した。また45分7限授業を導入している。

2011年より、イングリッシュフロンティアハイスクールズG2グレード校に指定された[4]

年表

基礎データ

所在地

大阪府立夕陽丘高等学校の位置(大阪府内)
大阪府立夕陽丘高等学校
大阪府立夕陽丘高等学校の位置(大阪市内)
大阪府立夕陽丘高等学校

通学区域

  • 大阪府内全域

アクセス

バス

(22号系統)「府立夕陽丘高校」停留所より東北東へ約250m(徒歩約3分)
(73号系統)「桃谷駅前」停留所より西へ約300m[注釈 7]
(62号系統)「上本町九丁目」停留所より東へ約500m[注釈 8]

鉄道

JR- O03 桃谷駅」より西へ約500m[注釈 9]
JR- O04 鶴橋駅」より南西へ約1.2km[注釈 10]
谷町線  T26 四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より東へ約900m[注釈 11]
千日前線  S19 「鶴橋駅」より南西へ約1.2km[注釈 12]
奈良線難波線大阪線  A03  D03 大阪上本町駅」より南東へ約1.0km[注釈 13]
奈良線・大阪線  A04  D04 「鶴橋駅」より南西へ約1.2km[注釈 14]

自転車

校地の制約により必要十分な駐輪場を確保出来ない為、自転車通学は認められていない。

象徴

標準服

「学校生活のきまり」(校則)で、服装は男女ともに標準服が定められているが、通常の授業日は標準服以外のもの(私服)を着用出来る。女子標準服は、ブルーのセーラー襟にラインが2本入るセーラー服とされている。

設置する課程、学科、コースならびに定員

  • 全日制課程
    • 普通科 - 840名(募集人員280名:7学級;一般入学者選抜)
    • 音楽科 - 120名(募集人員40名:1学級;特別入学者選抜)

入学者選抜

普通科は「一般入学者選抜(全日制の課程)」、音楽科は「特別入学者選抜」が実施され、また、合格者数が募集人員に満たない場合は「二次入学者選抜」が実施される。入学者は、学力検査の成績に調査書評定(特別入学者選抜は実技検査の成績)を加えた総合点により選抜された者が、校長により決定される[6]

総合点を算出するにあたって、普通科の「学力検査問題の種類並びに学力検査の成績及び調査書の評定にかける倍率のタイプ」はⅠであり、学力検査の満点は630点、 調査書の満点は270点とし、総合点の満点は900点となる[6]。音楽科のそれはⅡであり、学力検査の満点は270点、 調査書の満点は180点、実技検査の満点は150点とし、総合点の満点は600点となる

また、普通科の学力検査における問題の種類については、国語は「発展的問題(C)」、英語および数学は「標準的問題(B)」が、音楽科の学力検査における問題の種類については、国語、英語ならびに数学は「標準的問題(B)」が、選択されており、英語のリスニングテストの配点は約20%(5分の1)とされる[6]

特別活動

学校行事

前期
  • 4月 - 始業式、入学式、対面式、新入生オリエンテーション、クラブ紹介、春の遠足、1年宿泊研修、前期自治会役員選挙、創立記念日(25日)
  • 5月 - 前期第1中間考査、体育祭、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
  • 6月 - 防災訓練、授業公開、2年学部研究、保護者懇談、音楽科説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
  • 7月 - 前期第2中間考査、夏期講習、音楽基礎講座、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
  • 8月 - 夏期講習
  • 9月 - 前期期末考査、文化祭、共通テスト説明会、音楽基礎講座、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
後期
  • 10月 - 後期自治会役員選挙、音楽科定期演奏会、1年フィールドワーク、2年修学旅行(台湾・沖縄・北海道)
  • 11月 - 1・2年進路講演会、2年学校研究会、保護者懇談、学校説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)
  • 12月 - 後期中間考査、ウィンターフェスティバル、学校説明会、ピッコロコンチェルティスタ(学内演奏会)、冬期講習
  • 1月 - 共通テスト直前説明会
  • 2月 - 1・2年後期期末考査、卒業生を囲む会、卒業式
  • 3月 - 終業式

部活動

大阪府内の高校では珍しくホッケー部があり、過去何度もインターハイ出場を果たしている。また陸上競技部からは過去全国インターハイに5人、近畿インターハイに26人がそれぞれ出場している。合唱部は1954年度のNHK全国学校音楽コンクールで第3位(銅賞)を獲得している。

運動部

文化部

高校関係者と組織

高校関係者組織

  • 大阪府立夕陽丘高等学校学校運営協議会 - 保護者、地域住民、校長、関係行政機関の職員の中から委嘱された委員による機関。学校運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する。
  • 大阪府立夕陽丘高等学校PTA - 生徒保護者教員による父母と教師の会(PTA)組織で、会員は入会金及び年会費を納入する。
  • 大阪府立高等学校PTA協議会 - 大阪府教育庁に近接する大阪市中央区糸屋町に事務局を置くPTA協議会。大阪府立夕陽丘高等学校PTAの会員をもって会員とし、会員は単位PTA分担金として会費を納入する。
  • 紫陽会 - 音楽科を支援する為の後援会組織で、会員に資格は無く、会員は年会費を納入する。
  • 大阪府立夕陽丘高等学校同窓会清香会 - 前身学校を含む卒業生による同窓会組織。事務局を校地内に所在する同窓会館「清香会館」に置く。

高校関係者一覧

著名な出身者

政治(行政)
メディア
経済・実業
学術
文芸・芸術
舞台芸術・芸能
その他

著名な教職員

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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