天使にかしずかれるキリスト

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製作年1705年ごろ
寸法193 cm × 142 cm (76 in × 56 in)
『天使にかしずかれるキリスト』
スペイン語: Cristo servido por los ángeles
英語: Christ Attended by Angels
作者アレッサンドロ・マニャスコアントニオ・フランチェスコ・ペルッツィーニ英語版
製作年1705年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法193 cm × 142 cm (76 in × 56 in)
所蔵プラド美術館マドリード

天使にかしずかれるキリスト』(てんしにかしずかれるキリスト、西: Cristo servido por los ángeles, : Christ Attended by Angels)は、17-18世紀のイタリアの画家アレッサンドロ・マニャスコアントニオ・フランチェスコ・ペルッツィーニ英語版(1643/46-1724年)が1705年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。マニャスコが人物を、ペルッツィーニが風景を描いた。作品は1967年に購入されて以来、マドリードプラド美術館に所蔵されている[1]

1667年にジェノヴァに生まれたマニャスコはミラノで絵画を学んだ後、フィレンツェなどへ旅をした[2]。彼は表現力に富んだ奔放な技巧を駆使し、絵画のパガニーニとまで呼ばれたが、その作品にはだいたいにおいて暗い色調が用いられている。そのため、鑑賞者は昼なお暗い、得体のしれない不気味な世界を覗きこんでいるような感覚を持つことになる。また、マニャスコの風俗画や宗教画には、身振りで感情を誇張した人物が時に印象派を予告するような素早い筆致で描かれている[3]。このような筆致は、18世紀ヴェネツィア派の風景画家フランチェスコ・グアルディに引き継がれていく[4]

作品

新約聖書』中の「マタイによる福音書」 (4:1-11) によれば、イエス・キリスト悪魔から誘惑を受けるため、聖霊に導かれて荒れ野に赴いた。そして、イエスが悪魔のさまざまな提案を退けると、天使たちがやってきて彼に仕えた[5]

マニャスコとぺルッツィーニ『人物のいる風景』 (1713-1714年ごろ)、バーミンガム美術館バーミンガム

本作の場面はマニャスコの創作であり、聖書の物語とは異なる、和やかで平穏なものとなっている[1]。ここにはドラマはなく、代わりにイエスの平静さが強調されている。天使たちは単にイエスに仕えているのではなく、身振りの大きな、悪徳象徴する悪魔たちを追い払うのに勤しんでいる。イエスは寛いでいるように見え、赤らんだ色のチュニックと青い衣服を纏って、玉座にも似た岩の上に腰かけている。背後には、鉄格子付きの門のある洞窟が半ば隠れた状態で見え、イエスの平然とした様子を強調している。天使たちは、彼に食べ物や前景の小川で汲んだ水を差しだすのに忙しい[1]

本作は、マニャスコとペルッツィーニによる最も魅力的で自由に創造された作品の1つである[1]。マニャスコは時に秩序のないものとなる表現を抑制している一方、ペルッツィーニは荘厳であると同時に壮麗な場面を提供している。この絵画の構図はマニャスコとペルッツィーニの共同制作に典型的なもので (バーミンガム美術館蔵の『人物のいる風景』[6]を参照) 、豊かに生い茂った木々や灌木のある背景が画面下部前景に小さく描かれた人物群と意図的に対照されている。2人の画家が達成している調和により、作品は見事な出来栄えとなっている[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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