天文道

From Wikipedia, the free encyclopedia

天文道(てんもんどう)とは、天文現象の異常(天文異変/天変現象)を観測・記録し、その地上への影響について研究する古代学問陰陽寮で教えられていたものの一つ。今日で言う天文学に相当するが、内容的には占星術の色合いが強く、科学とは程遠いものであった。

そもそも、「天文」とは、天に現れた変化を記録することを指し、天文現象に合理的な規則性を求める科学としての天文学日本における成立は江戸時代の西洋天文学の伝来以後である。このため、両者の違いを知る天文学者の中には明治時代英語ドイツ語にあった"Astronomy"を翻訳して星学など「天文(学/道)」に代わる用語を作ろうとした経緯がある。

むしろ、暦道の方が天文学でいう、暦算天文学位置天文学の系統に近いものがあったとされている。

天文異変

天文異変とは、普段では見られない天文現象の事を指す。例えば、日食月食流星彗星の出現、月との(見かけ上の)異常接近、惑星同士の(見かけ上の)異常接近、赤気光暈白虹などを指す。

これらの現象は地上にある国家やその支配者(国王皇帝天皇)に重大な影響を与えると考えられてきた。そのため、予測可能な現象は予報を出してこの日に国家行事などを行う事を避け、突発的な現象に対しては、天文現象を観測してその意味を占いによって解釈して支配者に報告して対策を練る必要があった。日本における天文道の最高権威であった天文博士に求められたのは、天文異変の際の対処策であり、天文異変の異変の状況とその内容の吉兆を勘録した奏書を陰陽寮または蔵人所を通じて天皇に報告する事を天文密奏と称した。

天文道

参考文献

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI