宇都宮崇人
From Wikipedia, the free encyclopedia
入社までと初期
東京大学を卒業後、外資系コンサルティングファームに入社した[要出典]。その後、2005年5月に株式会社ポケモンに転職する[3]。
入社後は、ポケモンセンタートウキョーのビジネスユニット長など小売店舗の運営事業をはじめ、トレーディングカードゲーム事業、Webプロモーション、国内のライセンス管理ビジネス、さらにはビデオゲーム開発に至るまで、同社の多岐にわたる事業部門の責任者を歴任し、ブランド全体の多角的な展開を牽引した[3]。これらの実績が評価され、2010年に執行役員、2014年には常務執行役員に就任した[3]。
世界的なヒット作のプロデュースと役員就任
スマートフォン向け位置情報ゲーム『Pokémon GO』(2016年配信)の立ち上げに携わり、同作の事業責任者を務めた[1][3]。宇都宮は本作について、単なるゲームの枠を超え「ポケモンが現実の世の中に存在していることを伝えるライフツール」であると位置づけ、日常に溶け込む新しいエンターテインメントの形を提唱した[4]。
その後、2017年に同社の最高執行責任者(COO)に就任し、代表取締役に名を連ねる[2]。2021年2月以降は、同社の公式動画番組「Pokémon Presents(ポケモンプレゼンツ)」などにも出演し、ブランドの最新情報を世界に向けて発表する役割を担っている[5]。
近年では、睡眠計測アプリ『Pokémon Sleep』の総合プロデューサーも務めている。睡眠とゲームを組み合わせるという難題に取り組んだ本作は世界的な反響を呼び、2025年5月には全世界合計2800万ダウンロードを突破し「最もダウンロードされた睡眠ゲームアプリ」としてギネス世界記録に認定された[6]。同年6月には、厚生労働省の「スマート・ライフ・プロジェクト」において同作のピカチュウとカビゴンが「睡眠応援大使」に就任したことに伴い、福岡資磨厚生労働大臣を表敬訪問し、健康な睡眠を啓発する活動を行っていくことを発表した[7]。
社外での活動
本業の傍ら、2014年より特定非営利活動法人(NPO法人)very50の理事に就任しており、若者のグローバル人材育成や社会課題解決を支援する活動にも携わっている[3]。
人物・ビジョン
「ポケモンファースト」の理念
宇都宮は、会社のためにポケモンという商品があるのではなく、「ポケモンのために会社が存在する」という「ポケモンファースト」の理念を掲げている[1]。株式会社ポケモンの使命は、原著作者であるゲームフリーク、クリーチャーズ、任天堂から預かった権利を元に、ポケモンの価値を最大化することであると述べている[1]。
また、好きなポケモンとしてコイキングを挙げている。「コイキングは最弱であるが、どこかユーモラスで皆に愛されており、弱いものへの優しい目線が感じられる」と、その理由を語っている[1]。
長期的なブランド戦略
『ポケットモンスター』というブランドを、数百年にわたって生き続ける存在にしたいという長期的なビジョンを掲げている[5][8]。かつては子供と大人でファン層が分かれていたが、近年では親子で共に楽しむファミリー層が形成されていると分析している[5]。ブランドが陳腐化しないためには、過去の遺産や大人向けの展開に頼るだけでなく、常に新しい世代の子供たちを惹きつける魅力的な新しいポケモンやゲーム体験を生み出し続ける必要があると述べている[8]。
ゲーム開発とファンへの姿勢
ビデオゲームはブランドの中核であると位置づけている[5]。ゲーム開発を取り巻く環境が年々高度化・複雑化するなかでも、ファンに対して定期的に新しい体験を提供するためのリリースペースを維持しつつ、同時に製品の品質(クオリティ)を向上させるための議論と対策を社内外で進めていることを海外メディアのインタビューで明らかにしている[9]。
また、世界中のファンのコミュニティにおける意見やフィードバックに対しては、公に返答するかどうかに関わらず、常に真摯に注視しており、サービスの改善に繋げる努力を続けていると発言している[5][9]。