安養寺 (富士宮市)
From Wikipedia, the free encyclopedia
伝説・伝承

安養寺には民間伝承・説話が複数伝わっている[8]。
- 狸和尚系
安養寺の住持は人間ではなく狢であった。近くには狢の標語や題目が記された「むじな塚」もあった。ただ狢(特に狸とされる)にとって恐れるものがあり、それは犬であった。狢はお経や葬式のような重要な用事がある際は必ず塚に登り、犬が居ないことを確認できた場合のみ安養寺に戻り支度をした。一方犬が居た場合は動かなかったという。
延宝8年(1680年)「富士名所盡」には「あんやう寺むかしたぬきへんげてぢうちニ成」(安養寺昔狸変化て住持に成り)とあり[9]、少なくとも17世紀には確認される伝承である。
- 猫檀家系
猫檀家に関わる伝承もある。内容は時の和尚が猫を可愛がっていたが、あるとき行方が分からなくなってしまった。十年が過ぎた頃、十歳ばかりの小僧が寺を訪れた。その小僧は和尚に対し礼を述べたが和尚は覚えがなかったので問うと、小僧は「昔可愛がってもらった猫である」という旨を述べた。また小僧は、和尚の名を上げるために和尚の前で奇跡的な事象を起こすと宣言した後に消えていった。その三日後に実際にそれが起こったというものである。
