宮竹貴久

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宮竹 貴久(みやたけ たかひさ、1962年2月22日 - )は、日本生物学者 である。大阪府出身であり、主に昆虫を対象とした行動生態学・進化生物学・昆虫生態学・応用昆虫学の分野で研究を行っている[1]。現在は岡山大学大学院環境生命自然科学学域の教授[2]を務めている。岡山大学農学部の教授を兼務している。

高槻中学校・高槻高等学校では生物部に在籍し、幅広く生物の観察・実験を行いとくに水生昆虫の調査を行った。高校卒業後、琉球大学農学部農学科に進学し、1984年に卒業した。その後、同大学大学院農学研究科に進み、昆虫学を専攻して1986年に修士課程を修了した。

沖縄県庁に勤務し、中部農業改良普及所の職員として実務に携わったのち、1990年には沖縄県農業試験場(ミバエ研究室)の研究員となり、応用的な昆虫研究の基盤を築いた。沖縄県中部農業改良普及所では現場で発生する害虫の対策について農家指導を行い、沖縄県農業試験場ではウリ類をはじめ果菜類や熱帯果樹を加害するウリミバエの根絶プロジェクトに加わり、根絶事業に従事する傍ら、不妊虫放飼法のために大量増殖したウリミバエの品質低下問題の原因究明を、量的遺伝学の視点から解析した。その解析によって大量増殖されたウリミバエの品質劣化の予防法を確立したことが認めらえて論文博士への道が開けた。またサツマイモを加害するアリモドキゾウムシの行動生態も解析し、とりわけ甲虫の捕食回避戦略のひとつである死んだふりの行動解析にも着手した。

研究者としての専門性をさらに深める中で、1996年に九州大学大学院理学研究科(生物学科)より博士(理学)の学位を取得した。翌1997年にはイギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンに客員研究員として滞在し、国際的な研究経験を積んだ。

2000年には岡山大学農学部助教授として着任し、その後、大学院環境学研究科助教授を経て、2008年に同研究科教授へと昇進した。この間、2001年には日本応用動物昆虫学会奨励賞、2002年には日本生態学会 宮地賞を、2010年に 日本応用動物昆虫学会賞を受賞した。

以降は教育・研究の両面で中心的役割を担い、2011年には副研究科長、2013年には大学院環境生命科学研究科専攻長を歴任した。2016には日本動物行動学会 日高賞を受賞した。さらに2019年には農学部副学部長を務め、大学運営にも深く関与している。2023年からは岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の教授として、引き続き研究と教育に従事している。そして2025には日本農学賞・読売農学賞を受賞している。

このように宮竹は、基礎から応用に至る昆虫研究を一貫して展開しつつ、国内外での研究活動と大学運営の双方において重要な役割を果たしてきた。主な業績にウリミバエなどの特殊害虫の根絶に資する研究、昆虫の捕食回避行動としての死んだふりの研究や、昆虫類の繁殖戦略の研究、光を用いた害虫防除に関する研究などがある。

事柄
1977 高槻中学校卒業
1980 高槻高等学校卒業
1984 琉球大学農学部農学科卒業
1986 琉球大学大学院農学研究科昆虫学専攻修士課程修了
1987 沖縄県庁・職員(中部農業改良普及所勤務)
1990 沖縄県農業試験場・研究員
1996 九州大学大学院理学研究科博士(理学)学位取得
1997 ロンドン大学 University College London・生物学部・客員研究員
2000 岡山大学農学部助教授
2005 岡山大学研究科環境学研究科・助教授
2008 岡山大学大学院環境学研究科・教授
2011 岡山大学大学院環境学研究科・副研究科長
2013 岡山大学大学院環境生命科学研究科・専攻長
2019 岡山大学農学部・副学部長
2023 岡山大学大学学術研究院環境生命自然科学学域・教授

受賞

2001 日本応用動物昆虫学会奨励賞

2002 日本生態学会 宮地賞

2010 日本応用動物昆虫学会賞

2016 日本動物行動学会 日高賞

2025 日本農学賞・読売農学賞

2025 Journal of Ethology Editor's Choice Award 2025

著書

出演(メディア)

脚注

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