専称寺 (山形市)
山形市緑町にある真宗大谷派の寺院
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起源と歴史
文明15年(1483年)、本願寺第8世蓮如の高弟、願正が現在の天童市高擶に草庵を建てたことに始まる。第3世寿全のときに専称寺を号する[1]。第4世乗慶の文禄4年(1595年)、最上義光の娘で豊臣秀次の侍女だった駒姫が、豊臣秀吉に謀反の疑いをかけられた秀次に連座し、わずか15歳で処刑されてしまうという事件が起こる。義光はこれに深く悲しみ、翌年駒姫の供養のため、駒姫の生母である大崎夫人が浄土真宗に帰依していた関係から[2]、高擶にあった当寺を山形の二王堂小路(現在の旅籠町、山形地方裁判所、山形市役所の地)に移建した[3][4]。その後慶長3年(1598年)に八町四方の寺領を寄進して現在地に移転、壮大な伽藍を建立し、13ヶ寺の塔頭を持つ寺内町を形成した。この界隈は以後「専称寺町」(通称:寺町)と称され、現在でも多くの寺院が残る。高擶の寺跡には、願行寺が建立されている[5]。
専称寺の位置は笹谷街道から北に入る位置であり、仙台への備えとして戦略的に重要な場所であった[6]。また領内の真宗系寺院96か寺を専称寺末寺とすることで、一向一揆を抑える狙いがあった[7]。
伽藍
文化財
- 専称寺鐘楼 - 県指定有形文化財。建築年代は不明だが、梵鐘の鋳造された慶長11年(1606年)頃と考えられる。頭貫である木鼻の絵様や頭貫に施された彫刻などの様式から、桃山時代の特徴が見られる[10]。
- 梵鐘 - 県指定有形文化財。銘により、西村道仁作、慶長11年製とされる。総高115.4cm、口径67.2cm[11]。
- 絹本著色願正上人像 - 県指定有形文化財。高擶専称寺の開基、願正の画。筆者不明だが、桃山時代の狩野派の作とされる[5]。
- 絹本著色義光夫人像 - 県指定有形文化財。最上義光の正室(大崎夫人)の画[12]。
- 砧青磁筍節花瓶 - 県指定有形文化財。南宋時代の作。最上家からの寄進とされる[13]。
- 本堂 - 市指定有形文化財[14]。
- 大イチョウ - 市指定天然記念物[15]。
交通アクセス
- 山形駅から2.5km。山交バス専称寺口下車2分