尾西秀勝
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桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻・作曲専攻卒業後、ハンガリー国立フランツ・リスト音楽院ピアノ専攻卒業。作曲を安良岡章夫、山田泉、夏田昌和、浦田健次郎に、指揮を黒岩英臣に師事。ピアノを藤井一興、岩崎淑、柴沼尚子に、チェンバロとフォルテピアノを有田千代子、渡邊順生に、オルガンを早島万紀子、V.セアルに師事。作曲やピアノの他、モーツァルトやベートーヴェンなど数々の作曲家たちも起用した伝説のガラス楽器アルモニカを日本に復興させるための貴重な活動も展開している。
メシアンの愛弟子である藤井一興の下でメシアン直伝の演奏解釈を多く学んだ、ヴィルトゥオーゾな現代曲を得意とするピアニストの一人である。そのレパートリーには、「みどり児イエスに注ぐ20のまなざし」、「アーメンの幻影」、「鳥のカタログ」他、メシアンの超難曲が含まれる。
活動
2007年11月に、普門館大ホールにおいて桐朋学園時代の後輩佐田大陸(さだまさし氏の息子)のヴァイオリンとの共演でアルモニカを初めて演奏。
2008年、第一生命ホールにおいてサン=サーンスの「動物の謝肉祭」を岩崎洸(チェロ)ほかとアルモニカにて共演(サン=サーンスによるスコアには、アルモニカと指定されたパートがあることにより、日本人の演奏として世界初演となった)。同公演において、ベートーヴェンが唯一アルモニカでの演奏を指定した「レオノーレ・プロハスカ」も日本初演を実現した。また同年、アルモニカを中心とする特殊な楽器の組み合わせによる室内楽公演を企画し、「音楽の友」誌2009年2月号ほかで高く評価された。
2008年からTV出演にてアルモニカを紹介する機会が多くなり、日本に未知のアルモニカの音色が知られていくこととなった。
テナントを失って閉館していた仙川アヴェニューホールの救済活動を2007年から音楽仲間たちとボランティアで開始し、自己資金を投じて2009年に「仙川アヴェニュー・ホール“ve quanto ho......”」として改装オープンを実現させ、自ら館長を務めて復興させた[1][2][3]。自前のホールにてアルモニカの様々なコンサートをプロデュースすると共に、館内のチャイムはアルモニカの音であるということが話題をさらった。ピアノのコンディションの素晴らしさから、無名だった音楽ホールを、多くの著名コンクールに愛用される高級ホールへと成長させた。音楽評論家道下京子が音楽雑誌ショパン誌において、仙川アヴェニュー・ホール“ve quanto ho......”でのピアノリサイタルを2011年におけるベスト1のコンサートとして選出したほどである。また、2012年、音楽雑誌「音楽の友」誌の音楽ホール評において、世界的ピアニスト岩崎淑が仙川アヴェニュー・ホール“ve quanto ho......”のピアノを「これ以上望むことのできない極上のピアノ」と絶賛している。尾西氏の確かな耳によって、そのような評判のホールづくりを達成させた。
2010年、横浜バロック室内合奏団の創立20周年記念定期演奏会で、横浜みなとみらいホールにて「アルモニカとFl.Ob.Va.Vcためのアダージョとロンド ハ長調 KV617」を高野成之(フルート)、小畑善昭(オーボエ)、村中俊之(チェロ)、安達いづみ(ヴィオラ)との共演により初演。
2012年からは、桐朋学園出身の仲間たちと音楽教室「仙川アヴェニュー音楽院」を開業し、院長として[1][2]、あくまでも楽しく音楽的に弾くことを重要視する芸術性を重んじた音楽教育にも独自の方向性を打ち出している。(2014年秋より「仙川音楽院」に改称されて運営継続中。)
2013年、ラヴェルのオーケストラ曲の中でも複雑なスコアで知られる「ダフニスとクロエ」を、超絶技巧を駆使した4台ピアノ16手版に編曲し、浜離宮朝日ホールにて岩崎淑と共に8人の著名ピアニストたちで披露。そのアクロバティックなピアニズムが「音楽の友」誌2013年12月号ほかで、音楽評論家の萩谷由喜子氏により「世界初の快挙」と大々的に絶賛された。浜離宮朝日ホールが所有する全4台のピアノが同時に演奏された初の企画としても話題をさらった。
2014年、仙川アベニューのビル側から、ホールを美術館化するという通告を突然受け[1]、仙川アヴェニュー・ホール“ve quanto ho......”を閉館するに至った。その際、SNSを中心に数々の不正確な情報がインターネット上でフェイク・ニュースへと発展したが、ホールの公式サイトで、誤った情報について具体的に否定されており[1]、インターネット上の騒動は姿を消した。
2015年、EXILE ÜSAのTV番組にゲスト出演し、ダンスと音楽のコラボレーションを実現させた。
2019年、椎名林檎ニューアルバム『三毒史』において、櫻井敦司(BUCK-TICK)とのツインボーカル曲「駆け落ち者」の中でアルモニカにて共演している。
私生活
楽器マニアとして知られ、音楽雑誌などでも紹介されている。数台のパイプオルガン、2台のアルモニカ、特注品のファツィオリを含む複数台のコンサートグランドピアノなどはその一部である。また、美術品にも造詣が非常に深く、石油王御用達の最高級イタリア家具「シリック」や「コルチャゴ」をはじめとするコレクションを自宅に多数所有している。映画ハリー・ポッターシリーズにも使用されている玉座(巨大な椅子)を4台も所有しており、度々TV撮影などに貸し出している。